大量出血患者のため献血に県民が列 ラジオで呼び掛け
「患者が大量出血し、緊急の輸血が必要」。14日午前9時ごろ、県北地方の病院から県赤十字血液センターに一報が入った。病院によると、200ミリリットルで100本分以上と大量の血液が必要だが、他の患者や緊急時のための同センターの在庫が尽きてしまう可能性があった。異例の事態に、同センターは地元ラジオ局を通じて県民に献血を呼び掛けた。
放送の直後から、ラジオを聞いた県民が各地の献血施設に詰め掛けた。福島市役所前に設けた献血バス2台の前には大勢の市民が集まり、最高気温30度を超える暑さの中、献血待ちの列が絶えなかった。
多くの善意で、通常の平日の約2倍となる516本分の血液が集まり、必要量を確保することができた。同センターの職員は「一報を受けた時はどうなることかと思ったが、驚くほど多くの人の協力のおかげで本当に助けられた」と感謝。今後も継続的な協力を求めている。
(2014年5月15日 福島民友トピックス)
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