スポーツ用品大手3社の2014年3月期決算が15日出そろい、3社とも増収増益だった。人口減で国内市場が縮み、力を入れ始めた海外販売が好調だった。健康志向の高まりでランニングブームが続き、シューズなどがよく売れた。円安も追い風だった。

 アシックスはランニングシューズが好調で、欧米での売上高が前年から4割増。デサントはソチ五輪効果もあり、韓国で冬物ウエアが好調だった。ミズノは、売上高の約7割を占める国内で野球やゴルフ用品が振るわなかったが、欧米でのランニングシューズが支えた。

 次の通期決算も海外販売をさらに強め、3社とも増収増益を予想。ミズノは売上高の海外比率を4割近くに伸ばしたいという。