WariCan

人生初のWEBサービス立ち上げ失敗から学んだこと

2014年2月よりβ版をオープン致しました、本サイト「WariCan」ですが、開始3ヶ月経った現在もキャンペーンの提案・共同購入参加者はゼロという悲しい現状です。

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唯一あった問い合わせは、クラウドファンディングサイト制作の依頼のみで、サイトのサービス自体とは直接関係はありません。

制作依頼の問い合わせを頂いたことは大変嬉しかったのですが、やはり消費者からのフィードバックが何一つ得られていないのはとても寂しいものです。

 

私の人生初のWEBサービス「WariCan」は、どう見ても「失敗」してしまったのですが、その失敗にいたるまで自分なりに色々とプランは積み重ねてきたつもりです。

しかしうまく行かなかった。。。

 

今後WEBサービスの立ち上げや起業家の方が、私の「失敗」から何か学んでもらえれば嬉しいなと思い、今回私がやったこと、そしてこれからやろうとしていることを書いていきたいと思います。

 

 

個人輸入をもっと手軽に

 

もともとのサイトのコンセプトは、海外でしか手に入らない商品を、事前に共同購入者を集めてから大量注文することで、一人ひとりが安く仕入れられるように。というものだったのですが、まず集客を怠ってしまったため、TwiiterやFacebookでバズられもせず、誰にも認知されず静かにサイトオープン初日を終えました。

 

 

宣伝にはたくさんお金をかけるべき

 

当たり前ですがサイトの宣伝にはお金をかけておくべきでした。影響力のあるメディアに紹介してもらうだとか、ベンチャーサービスを紹介しているコアなサイトに登録するだとか、色々やり方はあったと思いますが、ドケチな私は初期投資たったの3万円で人生初のスタートアップに望んだのです。今考えると非常に稚拙なのですが、やはり突発的にでも多くの人の目に触れるようにしないと、批判すらしてもらえず、客観的な目線で自分のサイトを見るチャンスが得られません。

 

 

コンセプトは簡潔に

ラインナップと価格が大事

 

今でこそサイトのトップページに「WariCanについて詳しく知りたい」というサイトコンセプトの紹介ページへの誘導がありますが、当初はそんなものありませんでした。ただ自分が欲しい商品だけを陳列して、「安いから買ってね!」と言わんばかりの横柄過ぎるつくりでした。

コンセプトそのものは、サイトのキャッチフレーズでもある、「海外製品、みんなで買えばコワくない。」で、それなりにいいコピーができたかなと思ってはいたのですが、本当に反響が無さ過ぎてハシにも棒にもかからず、一人打ちひしがれていました。

一応、共同購入には突発性が必要だと思っていたため、Kickstarter や Indiegogo などで資金調達に成功した製品や、日本の各メディアで注目された比較的鮮度の良い海外の製品のメーカーをリストアップし、手当たり次第メールやスカイプで卸値から専用アプリのローカライズにいたるまで、何度も打ち合わせをしていきました。

 

打率は “1割2分” たったの12パーセント

 

しかし、実際に問い合わせをして、本サイトへのサイト掲載許可を頂いた or 日本でのビジネス展開に前向きな返事を頂いた メーカーさんはだいたい50社あたりにメールしてわずか6社だけでした。うち2社は中国、残りはヨーロッパやアメリカです。もちろんそれなりに信用してもらうために英語のサイトを見てもらったり、自分が展開しようとしているサービスのコンセプトを説明する内容のメールを送ったりしていました。それでもやはり自分自身の営業力の低さも痛感せずにはいられませんでした。

 

 

長文メールのレスポンスは非常に低い

 

交渉メールを出し始めた頃の私は、自分の社会的信用度をいかに証明したらいいかとらわれすぎていて、やたらとクドくて長ったらしいメールを送っていました。しかしある時期からそういった長いメールを送ることが面倒になり、非常に簡潔に、簡潔すぎるぐらい短いメールを送るようになりました。

結果、目に見えてレスポンスは高まりました。

相手から質問を受けることも増えましたし、WariCanを応援してくれる方もいました。

2月の時点では、「ただの前向きな返事」を真に受けて今か今かと相手からのレスポンスを待ちわびていましたが、それらの回答は婉曲的な単なるお断りの意味と、本当に忙しすぎるからその話はちょっと後にして!という二つの意味を持っていることにも時間の経過とともにわかってくるようになりました。

大半は前者なのでしょうけどね。

 

 

信頼してもらうにはどうすればいいか

 

これは使用していただくユーザーに対してだけでなく、商品掲載の依頼をお願いしていった海外のメーカーや小売業者に対しても同じことが言えます。まずユーザーに対しては、キレイで見やすい、わかりやすいレイアウトをこころがけ、どのユーザーに対しても直感的にページ遷移ができるようにし、PayPal での決済方法についても詳しく説明する必要があったと思います。もちろん当初はそんなページすらありませんでした。今もあるにはありますが、果たしてどれくらいの人が見てくれているのでしょう…。

海外のメーカーに対しても、自身のサービスについて説明しているサイト、「Fuji Promo」だけでどこまで伝わるのか、どこまで信用してもらえるのかまったくわかりませんし、メールとスカイプでのやりとりだけで、実際に会って話したこともない人間が信頼を勝ち取るためには一体何をすべきなのかも実はまだよくまったくわかっていません。

 

 

リマインドすべきか否か、それが問題だ。

 

前向きな返事を頂いたところと、スムーズに話が進むようになっても、ある日突然連絡が途絶えることがあります。理由は「忙しいから」という純粋なものであることを祈るばかりですが、結構メールの返信を忘れてしまう人も多い気がします。

某iPhone用リモートシャッターのメーカーさんとは、パッケージのローカライズまで話が進んだにも関わらず、ある日から急にだんまり。。。嫌な予感はするけどハッキリさせようと思いメールしてみると、「返信するの忘れてたよゴメン!今結構キビシイ状況なんだよね^^;」との回答。

今の私にできるのはただ待つことだけ…。しばらく連絡は取ってません。

別件で、Lapaの開発者さんが偶然日本に来るということで埼玉のファミレスでミーティングもしましたが、最初の出荷予定日が製品不具合のため延期になり、予約購入をしてくれた一部のユーザーの対処に追われていたりと、日本市場への展開よりもまず真っ先に達成しなくてはならないことがあるため、私から頻繁に「その後いかがでしょう…」と聞くわけにもいきません。

他の日本の正規代理店に声をかけられたのかなぁと不安になることもしばしば。

 

 

毎日が勉強

 

開始から3ヶ月間、大きな損をしたわけでもなければ、わずかな成功すら得られていない、ただただ時間を費やしてきただけに見えるかもしれませんが、小売業の内側の一部分や、正規代理店の持つ権力というものを知ることが出来たのは個人的には大変勉強になりました。他にも、アプリをローカライズするためには色々とデバイスも手元において置かないといけないだとか、日本ですでに同様のコンセプトの製品が販売されていないかなど、問い合わせの前段階で事前にリサーチしておかなくてはいけない事項も、かなりストックすることができました。

ざっくり見ると「失敗」なのですが、その過程では「小さい成功」がいくつか見つけることができます。ダメもとでやれとは言いませんが、何か挑戦してみたいなと思った時はそのまま熱が冷めないうちに行けるとこまで行ってみると色々とハッケンがあって楽しいです。

 

 

No Pain, No Gain

 

私は特にアプローチの仕方が下手なので、当面はその道のプロの方にご相談させていただくことにします。そこからまた色々学んでいければいいかなぁと思う次第です。

リスクを回避しようとする余り本来かけるべき出費をケチると後で痛い目をみるかもしれません、私のように。。

 

 

 

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