1ヶ月くらい前。紀伊國屋の電子書籍"Knoppy"のストアに、雑誌ダ・ヴィンチの「無料で立ち読み!電子書籍20冊のレコメンド」というものを見つけ、ダウンロードした。
20冊の本が紹介されており、小説、漫画、エッセイ、自己啓発、グルメ、ダイエット…などの書籍の中身が2~3ページ公開されている。これだけでも結構楽しめたので無料でラッキーだったなと思った(と言っても、紹介されていた中から2冊買ったが)。
その中に『5分の使い方で人生は変わる』という本があった。こういう類は私の場合、読んで「なるほどなぁ」と納得はするものの、結局実行に移さないので意味がない。が、この無料の見開き3ページは、少しだけ私の行動を変える事となった(これだけ読んで満足したので買ってはいないが)。
まず表紙には「目標設定」「努力」「ポジティブ思考」という文字があり、上に赤いバッテンが付けられている。いかにも自己啓発本にありそうな表紙。ただ、ネガティブ思考な私はポジティブ思考にバッテンが付いていた事がちょっと嬉しかった。私は罠(?)に引っかかりやすい。
本の内容は「精神論ではなく、脳のカラクリを理解して成功に導く」とったもの。中身には「ランチはフレンチに行け」という見出しの内容があるらしいが、それはこの無料ページには掲載されていない(この見出しを見て『シロクマの事だけは考えるな』というタイトルの心理学本があったなぁと、ふと思い出した)。
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無料で読めるのは見開き3ページ分。そこに書かれていた内容はこんな感じだ。
普段、人の脳は最大限に働いて機能しているので、変化を嫌がり安定を求める。なので、人が何かしようとすると脳は「やめた方がいいよ」という信号を送り出す。
例えば「今から3時間勉強をしよう」とすると脳は「めんどくさい」と感じ「その前にお風呂に入ってスッキリしよう」と現実逃避を始める。
そして風呂から上がると「1時間だけテレビを見よう」となり、挙句の果てには「今日はもう遅いし、明日は時間があるから明日にしよう」となってしまう。…と書かれている。
確かに、自宅で仕事や勉強を始めようとすると、いつの間にか部屋の掃除を始めてしまうという誰もが経験するこの"あるある"は、そんな"変わりたくない脳"が影響しているのだろうと思った。
(続き)人が変われないのは、小さな行動も出来ていないのに急に「3時間勉強をする」という大きなアクションをしようとするからで、結果挫折してしまう。
そしてこれを解決する為には、脳が「めんどくさい」と感じない程度の小さなアクションを積み重ねていく事が大切であり、その小さなアクションは本のタイトルにも入っている"5分"が鍵となる。
勉強をするのであれば"3時間"という目標を設定するのではなく「5分だけ本を開こう」という小さなアクションをする。
その際にはタイマーを設置するなどして"5分"を意識すると、脳は「5分だけならやってもいいかな」と抵抗をしなくなり、5分続けると脳が自然とやる気を出し、その状態をキープしようと働き出す。…という内容だった。
で、私がこの3ページを読んで何が変わったかと言うと。毎日5分だけトイレ掃除をするようになった。本の主旨とは少々ズレているけれど「毎日5分だけを何かに使ってみよう」と思い、 歯を磨いた後の5分を使って軽くトイレ掃除を始めてみた。
やってみて分かったのだけれど、掃除ってほんの少しを毎日やる方が断然ラクだ。時々やろうするとめんどくさくなるが、毎日5分だと苦にならない。しかも毎日やるので常にキレイな状態を保て、それがさらに時間を短縮させるので3分ほどササッとやるだけで済む。
5分だけと考えれば、他にも「5分だけ遠回りをして歩こう」「5分だけ早起きしてみよう」「5分だけスマホを見ないようにしよう」「5分で出来る料理を作ってみよう」なんて感じで、自分の生活を些細な部分から改善していく事が出来そうだなと思った。
5分という短い時間は馬鹿にできない。
読んでいただきありがとうございました。