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15 May 2014 12:08

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海面異常接近のピーチ機長、「警報作動」報告せず 国交省が指導

産経新聞 5月13日(火)13時46分配信

 格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーションの旅客機が那覇空港付近で海面に異常接近した問題で、機長らが地上接近警報装置(GPWS)の作動にもかかわらず異常を認識せず会社に報告していなかったことが13日、国土交通省の調べで分かった。国交省はGPWSが作動した場合、機長に報告させるよう同社に指導した。

 今回のトラブルは4月28日に発生。同社の石垣発那覇行きエアバスA320が那覇空港の北約7キロで高度約75メートルまで降下、海面に異常接近しGPWSが作動した。アルゼンチン国籍の男性機長は緊急に機首を上げ着陸をやり直した。

 国交省航空局は今月8、9の両日に同社を監査。その結果、機長と副操縦士はGPWSが作動したが、視界不良などの理由から海面に異常接近したとの認識がなく、会社に報告しないまま那覇から関西国際空港に出発していたことを確認した。

 同社によると、GPWSが作動した場合、運航できない社内規定だが、警報にも危険度によって段階があり、「今回は運航を停止する事案ではなかった」としている。しかし、航空局は今回の警報レベルでも社内規定で報告を義務付けている航空会社があるとして、同社についても今後機長に報告させるよう指導した。

 このほか、客室乗務員の訓練記録や機材の整備記録の一部に不備があり、航空局は改善するよう求めた。

最終更新:5月13日(火)16時25分

産経新聞

 

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