2014-05-15

美味しんぼの騒動をポジティブ運動に転換できないかなあと思う

たか漫画に騒ぎ過ぎ。

福島県民だとかさ、また日頃から福島のために尽力している人たちが怒るってのは当然なんだけど、ふだん福島の「ふ」の字も言わないような人たちまでこぞって叩きに回っていて、なんかなーって思わんでもないんだよね。確かに雁屋はひどいよ。でも、いま雁屋や小学館を批判している人たちが、どれだけ福島を思っているのかっていうのは疑問を感じざるを得ない。単に、叩きたいだけなんじゃないのと。

まあそれはそれでいいのよ。ままならん世の中、憂さを晴らす生贄は必要だ。佐村河内、小保方に雁屋が続いたっていう話で、こういうものはどうにも止めようがないんだろう。

でも、この騒動を単に雁屋や小学館、ひいては放射脳叩きで終わらしてしまうのはもったいないなあと思うんだよね。彼らを否定して事足れりと満足している人たちは、批判のための批判だという誹りを免れえない。福島のための怒りであり批判であるというのならば、実際に福島に金を落とすという形で放射脳勢力に対抗することも必要だ。なら、原発事故福島に与え続けている影響について、この騒動でいまいちど注目が集まったのを奇貨として、ポジティブ運動(福島に行こう、福島を買おう)を作る、盛り上げるという方向に向かって欲しいと思う。

震災原発事故直後は、俺も福島のことをよく考えていた。積極的福島産品を買っていたし、観光客が激減したと報道されたことをきっかけに会津旅行したこともある。でも、月日が経てば思いは薄らいでいくもので、ここ最近意識的にそういう行動をとることが減っしてしまっているのは事実だ。多くの人も似たり寄ったりの状況であると思う。

しかし、一方で放射脳の人たちは忘れない。自分健康に関わる(と彼らが思い込んでいる)ことだから、忘れずに福島産は避けるし、これからも避け続けるだろう。いやこれは放射脳に限ったことではない。福島放射線についてはそれほど心配しなくても、福島産と他県産が並んでいれば他県産を選んでいる人は思いのほか多いのではなかろうか。他の条件がまったく同じなら、原発事故が頭をよぎるのは仕方のないことではある。旅行だって福島以外にも魅力的な観光地はいくらでもあるのだ。すこしでも原発について不安がある人は、やはり福島は避けるだろう。

そういう人たちを批判するというのも、もちろん大切なことなんだけど、でもそれだけでは足りない。不足分は補えない。やはり、あえて福島産を買う、福島旅行先に選ぶという形で彼らに対抗すべきなんだ。

なんだけれども、そういうことはついつい忘れがちである。まあ人間だもの、忘れるのは仕方ない。ただ、こうやって福島が注目された時くらいは、積極的福島に金を落としていこうよ。

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    どれだけ福島を思っているのか、そう言われると俺の場合は全く思ってないという応えになる。 だけどね、こういうのは放置すると際限なく広がるんだ。 例えば放射線技師が迫害された...