2014-05-15
■[政治・社会]
- 東京新聞 2014年5月15日 「トイレにも行けない」「奴隷扱い」 福島第一また違法労働
関係者の話を総合すると、少なくとも今年一〜二月、溶接型タンクの増設作業で、作業員らに十時間超の違法労働をさせていたとされる。長いケースでは福島第一に十三時間半も滞在していた。休憩は、昼食時間の実質三十分ほどだけだったという。
原発内の労働は被ばくを伴うため、一日の労働時間は労働基準法で、通常の八時間のほか二時間の残業の計十時間以内に制限されている。十時間には休憩時間は含まれないが、朝礼や打ち合わせ、待機時間など労働に必要な拘束時間は含まれる。
作業員らによると、残業はタンクの納期が近づく月下旬に集中。「明日までに仕上げなくてはならない」「時間がない。(休み予定の日も)出てくれ」などと工程通りに仕上げるように言われた。中には、残業を減らすよう頼むと「要求に従わないならクビだ」と解雇された人もいるという。
作業中に「トイレに行きたい」と言える雰囲気ではなく、現場で失禁してしまう人もいたという。ある作業員は、「休憩時間は昼に一時間あるが、休憩所までの移動や防護服の着替えを考えると、休みは実質三十分。残業を含めると作業は五、六時間休みなし。途中で疲れて休むと怒られた」と話した。十時間が近づくと線量計アラームが鳴るが、作業は続行したという。「人間扱いされていなかった。奴隷だと思った」
仕事の内容を偽って原発労働者が募集されることがある点、またこうした被曝労働が労働市場において周辺化された労働者に押しつけられている――つまり原発労働の差別性ですが――点などを併せ考えるなら、旧日本軍「慰安所」制度との構造的な類似性は明確でしょう。ご記憶の方もおられるでしょうが、これを指摘するのは初めてのことではありません。そう、「原発やめろ」デモに「慰安婦」問題否認論者を登壇させるのがなぜ悪いのか、を説明した際にも指摘しておきました。残念ながら、いまだに指摘し続ける必要があるわけですが。
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