札幌市北区のガスボンベ爆発事件で、北海道警の官舎を狙った激発物破裂容疑で逮捕された北区の無職、名須川早苗容疑者(51)は9日、札幌簡裁で行われた勾留理由開示の手続きで「爆破していません」と述べ、関与を否定した。
手続き後に札幌市内で記者会見した中村憲昭弁護士は、名須川容疑者が官舎事件以外の4件への関与も否定していることを明らかにした。
名須川容疑者は昨年12月~今年3月、窃盗事件の容疑者として北署の取り調べを受けていた。この日の手続きで「北署の駐車場で1月27日に最初の爆発が起きた際にも署内で調べられており、事件に興味を持った」と説明。官舎で事件が起きた4月3日夜のアリバイを尋ねられると「現場周辺で車を運転していた。(誰が犯人なのか)自分の推理を確認するためだった」と供述した。〔共同〕