大阪維新の会の松井一郎幹事長(大阪府知事)は14日の記者会見で、大阪都構想の是非を問う住民投票について「できれば来春の統一地方選と同時にやりたい。一番わかりやすい」と語った。維新は今秋の住民投票実施を目指しているが、先送りを示唆。来年4月の大阪都移行という目標も見直しが必至な状況だ。

 都構想では大阪市を特別区に再編する。松井氏は会見で「以前は秋に住民投票を行い、統一選で特別区の区長と区議の選挙をやるのが一番いいと思っていた」と説明。そのうえで、府議会も大阪市議会も維新が過半数に届いていないことを指摘し、「あきらめはしないけど、厳しい状況に追い込まれているのは確かだ」と述べ、目標の実現が難しいとの見方を示した。