山本知弘
2014年5月14日23時44分
厚生労働省は14日、2013年度にハローワークを通じて就職した障害者が7万7883人で、4年連続で過去最高を更新したと発表した。うつ病や統合失調症など精神障害者の就職者数が、初めて身体障害の人を上回った。企業に課される雇用義務が強まり、障害者の「人手不足」が続いていることが背景にある。
障害者の就職者数は前年度と比べて14・0%増え、統計をさかのぼれる1970年度以降で最も多かった。障害種別では「精神」が2万9404人(前年度比23・2%増)で最も多く、「身体」は2万8307人(同6・5%増)、「知的」は1万7649人(同10・1%増)。「精神」の人数が「身体」を上回るのは、比較可能な95年度以降では初めて。
増加の最大の要因は昨年、企業が達成すべき法定雇用率(従業員に占める障害者の割合)が1・8%から2・0%に引き上げられたため。厚労省障害者雇用対策課は「企業がいままで以上に採用に目を向けている」と分析している。(山本知弘)
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