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ITベンダーの作業時間を月35時間削減
「システムの利用者、システムを開発するITベンダー、そして我々という三者が存在して初めて仕事の成果を達成できる。いかに三者が団結して効率的な成果を出すか。この点でV-upがとても役に立っている」。日産自動車のグローバル情報システム本部本部長の能丸実氏は、こう話す。
今回紹介するのは、この三者が関係している課題をV-upで解決した事例である。このケースでは、多くの企業の情報システム部門も抱えるような、作業効率化の改善事例である。
V-upによって、三者が関わる業務アプリケーションの改修依頼や承認のプロセス(業務プロセス)における作業時間を月147時間ほど減らすとともに、ベンダー側の作業時間を月35.5時間ほど減らすことができたという。その詳細を見てみよう。
短期集中型のV-FASTで作業効率化
システム部門は、業務改革の一貫でシステム保守をマルチベンダー化した。1社でなく複数社に外注すれば、コスト競争力がより明確になる。そうした狙いもあった。
ところがいざ実施してみると、社内システム利用者の声をITベンダー側にフィードバックしたり、ベンダー側から改善計画を社内システム利用者に伝えたりする作業の負荷が増えた。結果、「作業待ち」の時間が増加。三者間全体としての作業効率が悪くなってしまったのである。
この課題に対して、システム部門はV-upによって解決することにした。中心人物の坂倉康正氏は「V-FASTで業務効率化をはかった」と話す。
V-FASTとは、既に紹介した通り、日常的な業務に対してスピーディに解決策を出して実行する短期集中型の解決手法を指す。標準的なV-FASTは、「課題設定 → チーム編成と集中討議の準備 → 集中討議 → 方策の実行 → 定着と評価」といったステップを踏んで行われる(図1)。
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