(西田)今週は何かいい事ありましたか?私ね思うんですよ。
いやー潮風が気持ちいいなぁ。
こちらは東京湾。
私ただ今房総半島ヘ向かって航行中です。
デッキにいらっしゃるのが今日の主人公木村道子さん63歳です。
道子さんはこれから大切な人に会いに行くところなんです。
ね?道子さん。
そうなんです。
道子さんは神奈川県横須賀市で暮らし夫は千葉県館山市で暮らしています。
だから今日の舞台は…桃ちゃん!
(菊池)はーい!今日の舞台は房総半島の南端に位置する千葉県館山市です。
黒潮がめぐる海と温暖な気候。
変化に富んだ海岸線と緑の山々が連なる自然豊かなこの地は南房総国定公園にも指定されています。
フェリーで40分。
車でおよそ1時間半。
山道を登ると道子さんの夫が暮らしている場所です。
さあ…到着しました。
お父さん!おお!
(道子さん)今着いた!はい。
パワーショベルで作業している方がもう1人の主人公木村豊さん63歳です。
マスクでお顔がちょっとよく見えませんが豊さん1カ月ぶりに道子さん来ましたよ。
休憩しましょうか。
お父さん何やってたの?おお今ほら
(道子さん)あーそっか。
ふーん。
だいぶ平らになったべ。
(道子さん)すごい進んだね。
(豊さん)うんだいぶ進んだよな。
うん。
ここは豊さんが借りている400坪の土地です。
かつてここは畑でしたが放置され荒れ果て木が生い茂っていたのを豊さんが1人で開墾しました。
前はまあああいう状態ででそれを伐採しながら今やっと畑の段階まで来たっていうかね。
でちょうど今ハナモモがそこに123本ぐらいか…咲いてますけど。
豊さんは畑を囲むようにたくさんの草花を植える事を計画しています。
一応イメージは里山っていうか…。
里山?いいですね。
青森県出身の豊さんは神奈川県の電気メーカーに就職。
26歳の時道子さんと社内結婚。
女の子が生まれ横須賀にマイホームを構えました。
将来は自然の中でのんびり過ごしたいと27歳の時館山に土地を購入。
小さな家を建て休日には家族で過ごすようになりました。
しかしその後一緒に暮らしていた豊さんのお父さんが糖尿病などを患いその看病に十数年追われ館山に行く時間も取れなくなりました。
まあ親父も結構苦しんだろうけども僕らも結構苦しんだもんでね。
その後お父さんが亡くなり2010年豊さんは定年退職を迎えます。
翌年東日本大震災が発生。
ニュースで被災地の様子を知った豊さんは発生から3日後居ても立っても居られず支援物資を車に積み込み被災地へ向かったんです。
テレビでは一応見て覚悟はして行ったんですけどやっぱり肌で感じる…もう…口では言い表せないっていうか。
自分で何か…探すものはわからなかったと思うんですけど…。
やっぱり何か1日というよりも…。
そういう気持ちになってきましたね。
かけがえのない人生だからこそ有意義な日々を送りたい。
その思いに押されるように震災発生から1カ月後の2011年4月館山で男1人の暮らしを始めました。
単身館山で暮らして3年。
豊さんが荒れ地を開墾し里山づくりを始めるきっかけになった場所があります。
(道子さん)あー今日も…。
(豊さん)ああ。
(道子さん)きれいだ。
(豊さん)今日ちょっとガスってるな。
(道子さん)ちょっとガスってるけどね。
まあうん。
船が浮かんでるね。
あそこに船がちょっと…。
自宅から歩いて3分。
ここは豊さんが館山で一人暮らしを始める3年前から開墾が進められていた土地です。
その広さ5000坪。
そしてこの広大な土地をたった1人で切り開いたのが豊さんが師と仰ぐ淺沼健治さん66歳です。
淺沼さんは2008年に東京から単身移住。
荒れ地をきれいに整備してきましたが今は病気療養中です。
師匠は「もうこれ以上手に負えないから半分こっち木村刈ってくれねえかな?」って言うから。
「あいいですよ」って言って。
こちらが師匠淺沼さんが開墾した土地。
そして杉林を挟んだ右側が師匠に教わりながら豊さんが開墾した600坪の土地です。
日々変わっていく様子に豊さんは喜びを見出しました。
ああもうこれ何事にも例えられないこの…快感って言うんですかね。
うん。
でこういうふうにこう見下ろした感じ…「ああいいなぁ」っていう…。
うん。
そして今では道子さんも月に1度館山での暮らしを楽しんでいます。
というわけで本日は夢の里山づくりにまい進するお父さんの話です。
房総半島は今新緑でいっぱいです!房総半島の南端千葉県館山市。
温暖な気候に恵まれ都心に近いことから移住先や別荘地として人気の場所です。
定年退職後里山づくりに精を出す木村さんご夫婦が今日の主人公です。
(豊さん)鮭冷蔵庫の中に入ってるから。
豊さんは1年を通して館山暮らし。
道子さんは月に1度自宅のある横須賀から来て1週間ほど館山で暮らす。
そんな生活を始めて3年になりました。
オホホホ…豊さん。
見事な包丁使いですねー。
エヘヘヘヘ。
3年ですもんね。
そりゃあもう料理はもうお手のものでしょう。
あら!なんだか缶詰がたくさんありますけど…。
これは非常時も兼ねて大体1人で10日分くらい…。
ああ…。
あります。
でもにしんの昆布巻きばっかり。
これはね大好物なんですよ。
このにしんって。
あーアハハ。
これは酒のつまみにもなるしね。
何しろ普段は1人ですから。
あーなるほど。
これでもう独り言言いながら。
ハハハ…。
それって非常食じゃなくて晩酌のお供ですよね。
西田さん!はい!細かい事は言わずに。
朝食が出来ましたよ。
おー!目玉焼きに鮭の塩焼きです。
うーん!1時間かけてゆっくりいただきます。
そんなにねもう朝早くから仕事しなくてもいいからとにかく朝ご飯だけはしっかり。
会社で相当なそういうスケジュール的なものをやっててもう嫌って言うほどやってきたもんだから。
そうですよ豊さんあなたは自由人!ね!里山づくりのんびりやりましょう。
(鳥のさえずり)豊さんの里山づくり今日も作業開始です。
1年前はうっそうとした森だった400坪の土地。
さあ今日の作業は何だろう。
(豊さん)これをですね切って…。
ほほう。
こちらは以前開墾した場所に作られたお休み処です。
杉の木で四角く囲いその中に芝を張り丸太の椅子とテーブルを並べた休憩スペースです。
これをもう1つ作ろうとしているんです。
ああお休み処。
いいですねー。
開墾した時伐採した木を使っています。
うーん。
斜面に切り株を残しているのは土砂崩れを防ぐためです。
ああなるほどね。
根っこが土砂崩れを防いでくれるんだ。
(演歌)ん?妙なる調べが…。
お!もしや…。
「苦労背負って幼子抱いて…」道子さん!艶やかに!道子さんはただいま日本舞踊のお稽古です。
ああー!
(扇子を開く音)おおっ道子!9年前から趣味で始めた日本舞踊ですが今では高齢者施設などで慰問活動もしているんです。
ほー!そして今流れているこの曲。
うん。
歌っているのは道子さん。
作詞も道子さんです。
え!道子さんって歌手なんだ!あら。
このCDは自費制作です。
歌うのが大好きな道子さんのために豊さんが贈った還暦祝いなんです。
ジャケットの写真も豊さんが撮影しました。
アハハ…。
いや豊さん粋な事しますね。
最愛の道子さん今来ました。
この枠の中に土を入れ芝を張り丸太の椅子とテーブルを置くんです。
なるほどなるほど。
ああ試しに座ってみましょうかねえ?
(豊さん)まあこういう感じだよね。
へへへ…。
あ!ちょうどいいですね。
でまあテーブルとかって…。
ええ。
ここからだと家見ながらですし。
いやー家を見ながらいいですね。
ところでこの木は何でしょうか?
(豊さん)これがシンボルツリーと言いまして…。
(道子さん)シンボルツリーって…子どもたちの記念樹ですね結婚の。
おお!一人娘奏さんのご結婚が決まりその記念にここにしだれ梅を植えるんです。
なるほどその目印ですか。
見頃はもう5年先ですね。
(道子さん)もう本当にね畑をやりながら木が育ってくれれば…。
畑には豊富な野菜その横には満開のしだれ梅。
お二人には5年後の春の風景見えてます。
(鳥のさえずり)この日お二人の元に嬉しい知らせが届きました。
(豊さん)どうも淺さんこんにちは。
(道子さん)どうですか?具合は。
体調を崩していた里山づくりの師匠淺沼さんが退院したとの知らせでした。
いやいや淺沼さん退院おめでとうございます。
早速退院祝いが開かれました。
集まったのは淺沼さんの友人とご近所の皆さんです。
ああ田舎暮らしの先輩のために駆けつけたって訳ですよね。
皆さん淺沼さんはどんな方ですか?まあ豪快ですよね。
うん。
来た時はなんか必ず声かけてもらうんで。
うーん。
アイコンタクトでこんな感じですよ。
ハハハ…。
以心伝心ってやつですね。
東京で土木業を営んでいた淺沼さんは豊さんのパワーショベルの師匠です。
師匠曰くパワーショベルはセンスが大事だそうですよ。
おお〜。
いつもセンスがないって言われるんで僕うちわですって言われてます。
ハハハ!やっちゃった。
(淺沼さん)あなた力仕事しか出来ないんだから。
(豊さん)はい。
奥さんにユンボ運転させた方がいい。
(豊さん)これからはそうします。
勘が違うもん。
(道子さん)これからね。
これから頑張ります。
アハハ。
まあ豊さんにとっては今も厳しい師匠です。
今後ともご指導のほどよろしくお願いします。
はいどうぞ〜。
じゃあはい!奥さん…。
(鳥のさえずり)さあ天気のいい日は里山づくりに精を出す豊さんです。
今日は畑の土ならし。
お父さんこんにちは!おお!どうも!よく来たな。
今日早えな。
いえいえいえたまたま朝早く起きたんで。
アハハハハ。
お土産もたっぷり…。
この日神奈川県藤沢市に住む一人娘奏さん夫婦が遊びに来ました。
ああ〜。
奏さんは1年ぶり。
貴志さんは初めてだそうです。
(道子さん)混んでなかった?
(貴志さん)いやもう早めに来て…。
奏さんには久しぶりの館山。
どう映ったんでしょう?変わってますね随分。
まだ私が来たときはあの後ろの段の上はまだ森でした。
(貴志さん)いやもう話に聞いてただけなんですけど予想以上に開拓されててびっくりしましたね。
もう一人でやるのって限界ありますからね。
じゃあ奏さん貴志さんにも手伝ってもらいましょうね。
お二人の結婚を記念して木を植える準備です。
最近はなかなか仕事もあって来られない事もあるので久しぶりです。
家族揃って汗を流す。
ねえ気持ちのいいもんです。
(豊さん)よし!と。
植えるのはこのしだれ梅です。
うーん。
(道子さん)ハハ…。
(豊さん)フー…。
こっち来るべもっと。
家族4人初めての共同作業。
(豊さん)フーッ!
(道子さん)いいね。
(豊さん)いやー出来ました。
いいね。
(貴志さん)いやもう嬉しいですね。
これがもう僕らのやっぱり家族の証しなので。
これを見て僕らの歴史がわかるというのが。
これでまた子が出来ればねじいちゃんこれ2人が植えた時だよって言って。
ここに色々こう年号うっておいてね。
みんな家族が仲良くやっていける事が一番の幸せだと思っております。
これからずっと家族の幸せを見守ってくれるしだれ梅。
しっかり育ってね。
(雨音)翌日は雨。
外の作業はお休みです。
あら〜豊さんちたくさんお集まりですね。
豊さん何か始まるんですか?みんなして楽しくやろうかなって…。
もうすぐ式を挙げる奏さん夫婦の結婚報告会です。
なるほどなるほど。
いやうまそうな料理が並びました。
あ!サザエのつぼ焼きもある!館山いいじゃん!
(豊さん)えーとこれからの2人の前途を祝してえー…乾杯!
(一同)乾杯!
(貴志さん)ありがとうございます。
(豊さん)よろしくお願いします。
エヘヘ…。
この日お招きしたのは神奈川の友人たちと豊さんの元同僚の皆さんです。
ああお忙しい中館山までありがとうございます。
ところで皆さん豊さんってどんな方ですか?まああれだね。
癒やしを与えてくれる男です。
癒やしを。
ま天然ボケもあるけど。
ハハ…。
ハハハ…!皆さん館山は気に入っていただけましたですか?
(多田さん)いやいいよ。
こういう所来てイオンをいっぱいもらって帰るとねまた元気が出ますよ。
もうざっくばらん何でも話せる仲間なんですよ。
ざっくばらんに新しい家族ご紹介していただきましょう。
一応…一応じゃないすみません。
(貴志さん)一応です。
あの…小山貴志と言います。
お父さんの気の置けないお友達や友人の方に支えられながらこれから2人でまた家族を増やしていこうかなと思っています。
こんな席を設けていただいて本当に嬉しく思ってます。
ありがとうございます。
皆様集まっていただいて…。
(拍手)いいんじゃないですか?きた!
(手拍子)まあ色々苦労も母もあったと思うのでこの曲を聴くと結構私もしみじみと感じる部分があるんですけど…。
久しぶりに聴けたので良かったと思います。
『母賛歌』
(拍手)いいですねアカペラもまた。
ねえ!皆さん末永くこのご家族よろしくお願いいたします!館山で休日を楽しんだ奏さん夫婦が帰ります。
ああ…。
じゃあお父さんまた結婚式の時お願いします。
(豊さん)うんわかった!
(道子さん)はいわかりました。
(貴志さん)じゃあ!
(道子さん)はいまたね。
(豊さん)バイバーイ!ヘヘヘ。
あー行っちゃったな。
あー行っちゃった。
そして道子さんも横須賀に帰ります。
あれ〜…豊さんちょっと寂しいね。
うーん。
道子さん次はいついらっしゃいます?1カ月後…そうですか。
まあそろそろ…。
娘ももう向こうに行った事だし2人で今度…一緒に居ればね大体わかるんだけど今までは1人なんでお互いに電話の取り合いでしかわかんないんでね。
エヘヘヘ…。
もうこっちとしては早く来てもらえればねそれだけ色々またやる事いっぱいあるんですよ。
あと1年だってば。
ヘヘヘ…。
はいはい。
どうもねー。
じゃあよろしくね。
さよなら。
はいどうも。
はいお疲れさん!バイバイ!
(ため息)エヘヘヘ…。
3年前東日本大震災の被害を目の当たりにし自分の生き方を見つめ直した豊さん。
たどり着いた答えは残りの人生で自分が出来る事を精一杯やり抜く。
そして始めた館山での一人暮らし。
里山づくりという目標を見つけDialogue:0,0:27:36.32,0:27:41.20,D2014/05/10(土) 18:00〜18:30
ABCテレビ1
人生の楽園[字]
『房総半島 親父の里山づくり』 木が生い茂る荒れ地を開墾し、千葉県館山市で里山作りをする男性を紹介。妻も毎月、横須賀市の自宅から来て田舎暮らしを楽しんでいる。
詳細情報
◇番組内容
楽園の舞台は、房総半島の南端にある千葉県館山市。定年退職後、のんびり暮らしていた主人公は、東日本大震災を機に人生を見つめ直し、「限りある日々を有意義に過ごしたい」という思いに駆られ、館山でひとり暮らしを始めた。5年後を見据えて山を整備する主人公の元には、家族や友人が集まってくる。
◇出演者
【楽園の案内人】西田敏行、菊池桃子
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/rakuen/
◇おしらせ2
この番組は、朝日放送の『青少年に見てもらいたい番組』に指定されています。
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
福祉 – 高齢者
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日本語
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