(まる子)今日もさくらももこデビュー30周年記念原作まつりだよ。
(小杉)《俺は今日の体力テストに向けて土曜日も日曜日もドリブルの練習をした》《だから大丈夫だ》《いける!俺は今日からただのデブちんじゃなくなるんだ》《体力のあるデブちんになるんだ!》
(まる子)う〜…。
体じゅうが痛いよう。
(ヒロシ)ほら見ろ。
俺の忠告も聞かずに昨日潮干狩りに行ったせいだぞ。
今日学校休みたいよ。
甘えるな。
ほれ味噌汁食え。
お前が採ってきたアサリ入りだぞ。
もうアサリなんて見たくないよ。
全部お前のせいだぞ。
自分のしたことに責任を持て。
(友蔵)痛い…。
体じゅうが痛い…。
死ぬ死ぬ…。
おじいちゃん!ほら仲間が来たぞ。
うっ…。
わしもう駄目じゃ。
…ってな具合にさ。
おじいちゃんなんて茶の間にたどりついた途端力尽きたよ。
(たまえ)分かる分かるその気持ち。
私も死ぬほど体が痛いもん。
今日が体力テストなんてね…。
うん。
悪夢だよね。
(丸尾)では皆さん体操着に着替えて運動場に出てください。
ズバリ今から体力テストでしょう!
(杉山)行こうぜ大野。
(大野)ああ。
大野君と杉山君張り切ってるね。
うん。
あの2人は今日のヒーローだよね。
(小杉)《違う》
(小杉)《今日のヒーローは大野君でも杉山君でもない》《きっとこの俺小杉君さ》《フッ俺は…俺は…今日生まれ変わるんだ!》
(野口)《痛い…》《体じゅうが痛い。
潮干狩りのたたりだ》
(山田)あれれ?野口どっか痛いのかい?アハハ体力テストズル休みしようとしてるんだろ〜。
おいおい何か言えよ〜。
(野口)山田。
(山田)うん?
(野口)お黙り!
(山根)おい今の見たか?野口…山田を一発で黙らせたぞ。
(長山)うん。
野口ならではの決め技だったね。
たまちゃんあたしボール投げたったの7mだったよ。
私も8mだった。
似たようなもんだね。
出足から不調だね。
腕が痛いね。
うん。
腕も脚も痛いね。
(野口)《やっぱりね》やあ!
(児童たち)お〜!
(児童)35m。
どうだ?
(杉山)あのくらい当然だろ?
(永沢)早く聞けよ。
(藤木)うっうん…。
俺の方が上だね。
(大野)ヘヘ。
あの…。
(大野・杉山)んっ?あっ…僕ボール投げのコツを教えてほしいんだ。
コツ?コツなんてねえよ。
ただ力いっぱい投げるだけだ。
あっそっか…。
どうも。
コツなんてないってさ。
ただ力いっぱい投げるだけだってさ。
・
(児童)次藤木君。
ほら君の番だ。
行けよ。
(藤木)《本当にただ力いっぱい投げるだけでいいのか?》《本当に…》
(藤木)《神よこの藤木に力を与えたまえ!》うおー!!うわっ!《しまった…》
藤木の投げたボールは足元で力強くバウンドして遠くに転がっていった
記録はわずか50cmだった
君の投げたボールで地面がへこんでいるね。
直しとけよ。
プー!藤木あんなに力んで50cmだって。
まるちゃんそんなに笑っちゃ悪いよ。
アハハハハ!
(野口)《さくらさんあんなに笑ってる。
実は私も今のみたいな出来事には弱いんだ》《プッ!クックック…》《藤木真剣な顔して力いっぱい投げて50cmだって》《それが藤木の記録だって。
たった50cmなのに記録だって》アハハハおかしい!さくらさんいいもの見たねお互いに。
えっ?藤木の50cm。
やっぱり?おかしいよねあれ。
(まる子・野口の笑い声)
(小杉)《藤木君何てざまだろう。
とんだ腰抜けじゃないか》《俺はあんなドジは踏まない》《腕力には自信があるんだ。
見てろよ》・
(児童)次小杉君。
(小杉)はい。
小杉なんて見ても仕方ないよ。
野口さん行こう。
何かが起こる予感がする。
(たまえ・まる子)えっ?
(野口)今日の小杉は違う!
(児童たち)わあ〜!
(児童)小杉君32m。
(たまえ・まる子)え〜!?
(ハマジ)すっげぇ!
(ブー太郎)ブー!
(どよめき)
(小杉)《驚くのはまだ早いぜ。
皆さんよ》ヤッベーもう少しで抜かれるとこだったぜ。
鈍そうなやつだと思って油断してたらやけどするぜ。
(杉山)おう。
何だか小杉君が立派に見えるな。
50cmの君から見ればさぞ立派だろうね。
(藤木)うっ…。
あ〜次は50m走か。
筋肉痛にはきつそうだね。
うん。
《俺は50m走は苦手な方だ》《この体…》《でも今回はとにかく突っ走る!》《肉弾となってゴールまでまっしぐらに!》
(戸川)それでは次は50m走です。
2人組みになって適当に並んでください。
たまちゃん筋肉痛同士一緒に走ろう。
うん。
小杉君一緒に走らないか?
(小杉)えっ君と?ご覧よ。
藤木君は小杉君に挑戦しているのさ。
50m走は藤木君が勝ちそうだね。
OK。
位置についてよ〜い…。
(スターターピストルの音)
(たまえ・まる子)うっ!《痛い》《痛い》《全身の筋肉が痛いよ!》《早く早く止まりたいよ〜死ぬ!》さくらさん9.8。
穂波さん9.9。
えっ!9秒8?いつもより上がってる。
私も。
たまちゃんよかったね。
痛みで気持ちが慌てたんだ。
そうだね。
ケガの功名だね。
だけど体はもうぼろぼろの2人であった
・
(野口)つっ…。
んっ?あっ野口さんも相当痛かったようだね。
(たまえ)うん。
あっ!小杉と藤木が走り始めたよ。
ホントだ。
小杉は走った。
ゴゴゴゴッと走った
その姿は坂を転がり落ちる肉団子のようであった
(藤木)ああっ!
藤木は転んだ
ドテッと転んだ
その姿はお笑いの人のようであった
藤木…藤木…プッ!アハハハハ!まるちゃんまたそんなに笑って…。
(野口)さくらさん。
野口さん。
また出たね。
藤木の2発目。
あの転び方!記録18秒だって。
(野口・まる子)プッ!今日の小杉君はすごいな。
(花輪)ああ。
50m走も8.7秒らしいね。
えっ8.7秒!?すごい!《みんな俺の噂か。
フフッ》
その後の小杉の活躍は目覚ましかった
そして練習したジグザグドリブル
あんな真剣な小杉見たことないよ。
あんなに素早い動きの小杉も!
(児童たち)うわ〜。
(児童)12.5!《やった。
すごい記録だ!》見直したぜ。
(杉山)おう。
一方藤木は
ああっ!
手が滑りボールを遠くに転がしてしまった
もはや野口さんもまる子も彼など注目していないのであった
(小杉)エヘヘヘ。
(花輪)例えば僕なんかはエビのコキールが大好物なんだけどね。
パパは活オマールエビのフリカッセ・ソテーヌ酒風味が一番好きだって言ってるよ。
何それ。
食べ物?
(花輪)フランス料理さ。
僕なんか毎週食べに行くけどね。
へぇ〜。
フランス料理ってどんな味?すごくおいしいの?まあね。
白身魚なんかはクリームソースだし牛肉はブラウンソースだしとにかくソースに凝ってるのさ。
えっ?ソースってウスターソースとかそういうソースじゃないの?まあ君たちも一生のうちにはいつか食べられることを祈っているよ。
とにかくおいしいのさ。
とろりとしたホワイトソースとかさ。
いいなぁ。
まる子もエビの何とか食べてみたいよ。
ねえ。
うん。
ただいま。
(すみれ)今日はフランス料理を食べに行くからよ〜くおなかを減らしておいてね。
えっ!嘘!?何でフランス料理なんて食べに行くの?まさかものすごい無理してるんじゃないの?それとも株でひともうけしたの?あんた…。
違うわよ。
お母さんの友達でフランス料理店をしている人がいるから一度くらいは行ってみようと思ったの。
お母さんフランス人の友人なんているの?日本人でもフランス料理作れるんだよ。
あ〜うれしい!まさかフランス料理が食べられるなんてね。
夢みたい!うんとおなかすかせてお代わりしてやろう。
さあ運動だ。
1・21・2あっちょっと聞いた?ビッグニュースだよ。
(さきこ)うん?今日ねみんなでフランス料理食べに行くって。
(さきこ)嘘!?ホントだよ。
ホント。
まさか思いっ切りぜいたくした後一家心中するつもりじゃないでしょうね…。
さすが姉。
まる子より3年長生きしてる分だけ読みの深さがうかがえる
お母さんまる子この服嫌だよ。
あらどうして?カワイイじゃない。
ウエストにくびれがあるのは嫌なの。
おなかに負担が掛かるでしょ。
もっとストーンとしたのにしてよ。
お前気合が入ってるな。
そりゃそうだよ。
まる子この食事に悔いを残したくないもんね。
それにしてもこの髪形何とかならないもんかしらね。
フランス料理を食べてるお嬢さんってみんなこんななのに。
お母さんまる子パーマかけるよ。
バカ!チェッ。
じゃせめておだんご形に結ってよ。
面倒な子だねまったく。
(おばあちゃん)いってらっしゃい。
あ〜…わしらに土産なんていらんいらん。
いらんよ本当に。
あ〜…。
そんなに気使わなくてもいいからな。
本当じゃよ。
何も買ってこんでいいぞ。
(ヒロシ)ほぅ…いい店だな。
母さんから入れよ。
嫌よ。
お父さんから入ってよ。
あんたら若い2人じゃあるまいし
駄目な母さんだな。
よし俺が戸を開けるぞ。
いらっしゃいませ。
いらっしゃいませ。
いらっしゃいませ。
えっ?まる子に言ってるの?わ〜!メニューでございます。
(ヒロシ)あっ…。
どうもすみませんね。
(ヒロシ)ぎょっ!こっこの値段は…。
母さん…母さんの友達って人はいったいどこにいるんだ?えっ?その人に謝ってこの店を出よう。
そんなの無理よ。
みっともないじゃないの。
俺は2万円でじゅうぶんだと思ってたんだ。
ところが一番安いコースでも4人前で2万4,000円もするぞ。
えっ!?どうしよう…。
なっ?レジの人に借金してまで食いたくないだろ?ちょっと待ってよ。
まる子万一に備えてお年玉から5,000円持ってきたよ。
(3人)えっ!
(ヒロシ)でっでかしたぞまる子。
お決まりでしょうか?あっ…ええまあ。
この「気まぐれ狩人のそよ風コース」というのを4人前下さい。
どんなコースだ
(ウエーター)お待たせいたしました。
こちらはインド洋で取れた突き出しの魚でございます。
インド洋?ほう。
イワシの空揚げもこうして大きな皿に載せると立派に見えるだろ?これインド洋で取れた魚なんだってば。
インド人が取った魚かな?
味に関することにはまったく触れられずどうでもいい話題で丸のみされたインド洋の魚っていったい
(ウエーター)オードブルでございます。
サーモンマリネとアンティーブ生ガキのエシャロット風味とウズラのスモークでございます。
はぁ…。
ねえこれ何だって?いいのよ何だって。
黙って食べなさい。
(すみれ)《もっと簡単な所だと思ったのに…》
(ヒロシ)《この一口一口が100円くらいするぞこりゃ…》
親の心子知らず
ねえこの丸いのさあんまりおいしくないよね。
(3人)《えっ!》うんそうかもな。
《高さのあまりうまい物を食ってる気分になっていたがついに指摘したかまる子》
(ウエーター)本日の魚料理はスズキのポワレのウイキョウソース掛けでございます。
はぁ?何これ。
お魚なの?骨はないのかな?ちょっと食べてみよう。
《こんなおいしいものがこの世にあったとは!》ああ…。
あっしまった。
新しいナイフでございます。
どうもありがとう。
何だか悪いですね。
そんなことまでしてもらって。
ねえ今のボーイさんにチップやった方がいいんじゃないの?別にいいの!くだらない言葉ばっかし知ってやがる。
さていよいよ「気まぐれ狩人のそよ風コース」も佳境に入ってきた
鹿の背肉の薄切りとイチジクの白ワイン蒸しです。
んっ?んっ?こらまる子。
よそ見しながら食べちゃ駄目でしょ。
だってあの人たち何だかすごいんだもん。
どれ?ヘヘヘヘ…。
失礼します。
お皿お下げいたします。
まる子鹿のお肉少し残しちゃったよ。
まる子肉を残すときはお皿を下げる前にお父さんに言いなさい。
そんなフランス料理のマナーは聞いたことがない
あっ。
ヘヘヘヘそれでね…。
(女性)あらそう?ねえねえお母さん隣の男の人すごいの食べてるよ。
それでさ…。
ほら重箱に入っててお箸で食べてるよ。
面白いね。
ホントね。
あれ何かしら?あっあの。
はい?あの人が食べているのは何ですか?こっこら!こらまる子!あちらは洋風弁当でございます。
(男性)あっ…。
洋風弁当だって。
お弁当だってさ弁当!アハハハ!お箸で食べてるよ。
(すみれ)こらまる子!静かにしなさい!《気合の入ったデートだったのになぜ俺は隣のテーブルの話題になるようなものを選んでしまったのだろう…》《バカバカ俺はホントにバカな男さ》
(ヒロシ)ハァ…。
よし。
そろそろ出るか。
うん。
おなかいっぱいだね。
まる子さっき言ってた5,000円をお父さんによこしなさい。
んっ。
ちゃんと返してよ。
貸すだけだからね。
分かってるよ。
こっちだってたった5,000円でずっと恩着せられるの嫌だからな。
よし。
これで2万5,000円になったから6,000円が4人前で2万4,000円。
1,000円のお釣りだ。
お勘定お願いします。
(ウエーター)はい。
(ウエーター)2万6,400円です。
えっ!?どうして?6,000円のコースが4人前で2万4,000円でしょ?はぁ…確かにおっしゃるとおりなのですが税金の分が10%加算されるのです。
そうなのだ
高い食事には税金が掛かるのであった
(3人)お父さん…。
あっ…すみませんが電話貸してもらえますか?ちょっと急用で。
(ウエーター)はぁ。
・
(友蔵)はいさくらでございます。
ああヒロシお前?いいいいお土産なんて。
あっ…そんな気使わなくても。
いや違うんだ。
あのねテレビの上に置いてある財布持って今からちょっと来てくんない?いやお土産を買うんじゃない。
父の後ろ姿を見てまる子はもう大人になるまでフランス料理は食べられないだろうと思った
そしてその予感は的中したのである
(ヒロシ)ああそう。
確か先週も「リ」じゃなかったっけ?あと2週間…。
(サザエ)サザエでございます。
・「お魚くわえたドラ猫」2014/05/11(日) 18:00〜18:30
関西テレビ1
ちびまる子ちゃん[字][多]
「今日は体力テストだ!!」の巻
「みんなでフランス料理を食べに行く」の巻
詳細情報
番組内容
痛いっ!やっぱり全身筋肉痛だよ。なのに体力テストだなんて最悪!ごほうびでもなけりゃやってらんないね。まる子、スズキのポアレのウイキョウソースがけが食べたいな。
今回のちびまる子ちゃんは、「今日は体力テストだ!」「みんなでフランス料理を食べに行く」の2本だよ。お楽しみにね。
出演者
まる子: TARAKO
おじいちゃん: 島田敏
お父さん: 屋良有作
お母さん: 一龍斎貞友
お姉ちゃん: 水谷優子
スタッフ
【原作】
さくらももこ
【OP曲】
「おどるポンポコリン」
【END曲】
「100万年の幸せ!!」
【脚本】
さくらももこ
【絵コンテ】
知吹愛弓
【演出】
知吹愛弓
【作画監督】
杉山東夜美
ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
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