白い砂丘が果てしなく続きます
気温は40℃
一見何もない不毛の大地に見えますが
茂みにいたのは…
この砂漠だけに暮らすナマクアカメレオンです
森ではなく乾いた砂漠にすむ
珍しいカメレオン
森のカメレオンはじっと待ち伏せし
長い舌で獲物を捕らえますが
砂漠のカメレオンはアクティブです
よく動く目で獲物を見つけると
静かに歩き始めました
体の色に注目
白く砂漠の色にカムフラージュします
そして獲物を追って走る
ここだけの不思議な生き物の世界
今日の世界遺産は…
砂海とは広大に広がる砂の海
そこにはユニークな生き物があふれていました
彼らはなぜ
過酷な地を選んだのでしょうか
アフリカ南部大西洋に面した国
荒々しい波が打ちつけます
巨大な砂丘が海に迫っていました
最初の謎は赤と白の砂漠
海辺の白い砂が内陸では
なぜか赤に変わります
ナミブ砂漠は3ヵ国にまたがる大砂漠
海に沿って南北2000キロも続きます
その一部が世界遺産…
ナミブとは現地の言葉で
「何もない」という意味
照りつける太陽
砂の表面は70℃にも達します
熱い砂
動物達は独特の技で生き抜いてきました
斜面を登るのは…
砂漠にすむ毒蛇です
波打つ砂の上を横移動し
熱い砂にできるだけ触れないようにしています
ものすごいスピード
この虫は素早く走ることで風を受け
体温を下げます
トカゲも足が速い
足が熱くなったら腹をつけてバンザイポーズ
足を冷まします
おなかが熱くなると…
砂に潜ります
白かった砂丘が内陸へ行くと
赤く変わりました
ナミブ砂漠にはなぜ
赤と白の砂丘があるのでしょう?
その秘密を求めて赤い砂山に登ります
ガイドの足は何とはだし
はだしの方が歩きやすいんだよ今日は荷物も少ないしね
目指すはナミブ砂漠の最高峰…
巨大な砂山です
斜面を行くと歩きづらいから尾根伝いに歩きましょう
近くで見ると砂そのものが赤い
急斜面が現れました
手をついて登るのがやっと
なかなか思うように進めません
足を踏み外したら一気に転げ落ちます
登り始めて1時間半
やっと頂上に着きました
見渡すかぎり赤い砂丘が連なります
神秘的な砂の風景
どこか別の惑星に降り立ったかのようです
ここでは全ての砂粒が赤いのです
赤い砂丘と白い砂丘の違い
それは砂粒の古さの違いによるもの
内陸の砂は長い年月をかけて
海から風で飛ばされてきました
その間に砂粒に鉄分が付着して
酸化赤くなっていったのです
内陸へ行くほど古い砂となる
ナミブ砂漠
世界最古の砂漠といわれています
これは赤い砂丘が
岩山に変わったものだといいます
(サイモン)この砂が固まって岩となりましたこの岩はいわば砂丘の化石のようなもの元々この砂はドラケンスバーグという山脈で生まれ大西洋に流れ込むオレンジ川を経て海流に乗って運ばれたのです
長い時を経て白い砂は
赤い岩になりました
数千万年前から溶岩の山は崩れ始め
岩くずが徐々に細かくなっていきました
ナミブ砂漠の砂は
元はこの岩山なのです
砂粒は川で2000キロも運ばれ
大西洋に流れ出ます
そして北上する海流によって運ばれ
波で陸に打ち上げられました
さらに大量の砂は強い海風によって
内陸深くへと運ばれていったのです
川と海と風が生んだ
ナミブ砂漠
こんな壮大な成り立ちを見せる砂の海は
世界でも他にありません
ナミブ砂漠の醍醐味を味わうスポーツ
それが…
白い砂丘はまるでゲレンデ
パウダー状の砂の上を
スノーボードを使って滑ります
大切なのはバランス感覚
スノボ経験があるディレクターが挑戦
油断すると…
よく滑るんですけど雪と違ってエッジがきかないのでなかなか方向転換難しいですね
誰でもできるのがこちら
ベニヤ板の上に体をのせて
滑り降りるだけ
最後は頭から突っ込みます
地表すれすれの大滑降
スピード感はハンパじゃありません
でも残念リフトはないので
自力で砂丘を登ってください
ナミブ砂漠を霧が覆いました
そこに現れたヤモリ
何と目玉をなめました
アフリカナミブの砂の海
1年に降る雨はわずか20ミリほど
全てが乾ききっています
2つめの謎は…
水のない砂漠なのに多くの生き物が暮らしています
茂みには…
猛毒のサソリがいました
尾の先に毒針を持ち
刺されると命にかかわることもあります
風の吹きだまりはゴミムシダマシの餌場
遠くから飛ばされてきた
植物の種などを食べます
ああありました砂の表面が乱れていますねこれは砂が掘り出された跡です
砂の中に潜む生き物もいます
ナミブ砂漠固有のヤモリパルマトゲッコーです
夜行性の小さなヤモリ
昼間は砂の中で眠っています
なぜか足には水かきが
顔いっぱいの大きな目玉は
夜動きまわるため
足をばたつかせて走ります
穴を掘り始めました
砂をかき出すのに水かきはピッタリ
スコップのような形に進化したのです
パルマトゲッコーは皮膚が弱く
昼間は砂に潜り太陽の光を避けます
やがて日が暮れると気温がぐっと下がります
明くる朝
一面の…
週に数回海からの湿った風が霧となり
砂漠を覆うのです
この霧が生き物の命を支えています
ゴミムシダマシです
突然逆立ちでもするように
頭を低くしました
体についた水分が
口元に流れます
その水をゴクリと飲むのです
あのヤモリの姿も
大きな目玉に水滴がたまると…
ペロリとなめとります
雨が降らないナミブ砂漠では
霧が命の水
生き物達は
水を得る知恵を身につけました
砂漠を支えている水分はこの霧なのですナミブ砂漠が世界遺産に選ばれた理由それは巨大な砂丘と霧という組み合わせの世界でもユニークなシステムによるものなのです
霧がつくりだすここだけの生態系
ナミブ砂海は…
ナミブ砂漠には実は草原もあります
草原がここだけぽっかり丸くあいています
これはフェアリーサークル妖精の輪と呼ばれています
確かにキレイに丸く
草がありません
上空から見てみると
丸い空き地は点々と
無数にありました
なぜこんな輪ができるのか?
これまで
…など様々な説が考えられました
ミステリーとしか言いようがありませんがいつか誰かが謎を解き明かしてくれるでしょう今のところはエイリアンの仕業ということにしておきましょう
近年シロアリの仕業という有力な新説も
ナミブ砂漠にはまだまだ不思議があります
巨大な植物
驚くのはその寿命です
何と…
ナミブ砂漠の内陸深く
何本もの木が
黒く立ち枯れていました
3つめの謎
「奇想天外」という名の植物に出あいました
ここは昔海まで続く川でした風で砂丘が動いた結果川は塞がれてしまったのです
刻々と流れ続ける砂
砂丘が生まれ…
鮮烈な赤と白のコントラスト
ひび割れた白い地面はかつての川の底です
立ち枯れた木々だけが
豊かな水があったことを物語ります
砂漠の真ん中に研究所がありました
この一帯に世界中を驚かせた
奇妙な植物が生えていたのです
それは…
日本名を「奇想天外」といいます
ウェルウィッチアは変わった形をしています葉がたくさんあるように見えますが実は2枚だけなんです
これは若い芽
確かに2枚の葉だけ
成長するうちに強い風によって
繊維に沿って引き裂かれ
こんな奇想天外な姿に
寿命はビックリ…
ウェルウィッチアがここにあるのは地下30メートルに水脈があるからなんです
谷筋を選んで生え
実はこの植物雄株と雌株があります
オスが花粉を出しメスが受粉
松ぼっくりのような実をつけます
その実に必ずつくのが
カメムシ
樹液を吸わせてもらう代わりに
受粉を助けているのです
水のない砂漠で共に進化を遂げました
赤い砂漠の一番内陸へ
大きな角の動物がいました
乾いた大地に生きる…
動物達も砂漠に適応しました
海辺から内陸まで
様々に変化するナミブの環境
地球でこれほど豊かな砂漠は
他にありません
ナミブ砂海
絶え間なく変わり続ける砂の海と
ここだけの生き物達
全ては霧から始まった世界です
2014/05/11(日) 18:00〜18:30
MBS毎日放送
THE世界遺産[字]【世界で唯一!赤と白の大砂漠〜アフリカ・ナミビア】
「砂の海」と呼ばれる、ナミブ砂漠の美しさは世界の写真家たちをとりこにしました。乾いた大地に暮らす生物もユニーク。水を目玉で集める爬虫類の生態に迫ります!
詳細情報
番組内容
ナミブ砂海は自然遺産の登録条件をすべて満たしています。しかし、広大に広がる砂漠の景観美はわかりますが、多様な生物が果たして生息しているのか?雨はほとんど降らず年間降雨量は20mm程度、日中は気温40度にもなる大砂漠。生物などとても暮らせないような世界ですが、実はユニークな生き物たちの宝庫なのです。今回は砂漠に生きる動物たちのユーモラスな生態や、世にも珍しい植物など盛りだくさんでご紹介します。
出演者
【ナレーター】
藤原竜也
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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