大改造!!劇的ビフォーアフター 2時間スペシャル 2014.05.11

春と秋には愛好家でにぎわう「植木の町」にある問題を抱えたお宅がありました
この家が抱える問題それは…
ハハハハハおじいちゃん天国で怒っとるよ
同じ敷地内に築60年建坪32坪の2階建ての母屋と平屋の離れが並ぶ仁科家
43年前に嫁入りした際息子夫婦の新居にと義理の両親に建ててもらった離れ
夫を亡くして3年
仁科さんは今ここで近所の人に洋裁を教えています
…で抜いてこれでできるっていうああ…・
そんな離れの裏から聞こえてくる発声練習の声
小さな倉庫を改造して造った自前のスタジオでは娘の美幸さんがボイストレーナーの仕事をしています
いきなりこう地声に近いたぶんゾーンに突入するから出しやすいんだと思うんですよ
4年前に結婚し親子4人で母屋の2階に暮らす美幸さん
仕事が終わるとみんなが待つ台所へ
はい!ボイトレ終わったよごはんごはん
長男の大我くんはヤンチャ盛りの3歳
次男の拓巳くんはまだ生まれたばかり
そしてひ孫と93歳年の離れたおばあちゃん
4世代6人で食卓を囲みます
今はもうほとんど歩くことができず車椅子が欠かせないおばあちゃん
よいしょ!
何をするにも家族の介護が必要です
そう言って窓を開けるお母さん
しかしその窓の向こうには…
すぐ目の前に高さ2mのブロック塀が迫り窓から入るはずの光と風を遮断
外の景色も見えません
もともと仁科家の母屋は今よりももっと塀から離れて建っていました
40年前その母屋の北側に今は亡きおじいちゃんが自らコンクリートブロックを積み上げて外壁を作り風呂場と台所・おばあちゃんの部屋を塀際ギリギリにまで増築したのです
おかげで多少家が広くなったのはよかったのですが代わりに日当たりや通風が極端に悪くなってしまい家中ジメジメと湿気がこもる原因に
床下から上がってくる湿気は壁を伝って天井にまで達しそこかしこにまるで雨漏りでもしたかのようなカビの跡が
柱の根元が腐ってなくなり宙に浮いてしまったものも
そのせいで家がゆがんで窓や扉の建て付けが悪くなりゴミ出しに使う台所の勝手口は何度も体当たりしないと開きません
4世代6人家族日当たりのいい明るい家で気持ちよく暮らしたい!
そんなせつなる願いを受けあの男が再び立ち上がりました
下田は前回瀬戸内の島で古い作業場が残る海沿いの家を大改造
庭の囲いや家の外壁を島の名産のカキの殻を混ぜた漆喰で真っ白に化粧し高い耐久性を伴う美しい外観へと一新
生前建具職人だったおじいちゃんの作業場はトラス構造の立派な小屋組みを残し広々としたLDKに
天井の高い空間を立体的に活用することで変化に富んだ一家団欒のスペースに変えました
そこに生きた家族の記憶を受け継ぐ家造り
人は彼を「家の記憶の修復師」と呼びます
この日仁科家を初めて訪れた匠
その家を見てまず驚いたのは…
あっこのお宅ですか…
(スタッフ)はいああ…こんななってんだ
なんと仁科家は道路の下に沈んだ家でした
(下田)こんにちはどうも
そのため家から外へ出るのにいちいち階段を上り下りしなければなりません
下りようかよいしょ!ああやはり下りてくるんですねそうなんですよもともと低くなかったのにね道路のほうがあとで高くなっちゃって…
すぐ脇を川が流れその川沿いに面して建つ仁科家
でも初めから道路より低かったわけではありません
45年前に行われた道路整備で橋が高く架け替えられた際家の北と東に延びる道もそれに合わせて1m高くなり道幅も敷地を削って広げられました
結果仁科家は道路に埋もれた格好に
今回リフォームするのは築60年の母屋
(早苗さん)おばあちゃんがね93歳なんですけど1週間に1回デイサービスに行かせてもらってるんですけど
介護施設から帰ってきたおばあちゃんを車いすで迎えるお母さん
玄関までは1人で押してこられるのですが…
美幸帰ったよちょっと倒すけんなそのままひっくり返りそうになるけど乗っといて
40cmもの高い段差のせいで娘の美幸さんと2人おばあちゃんの乗った車椅子を持ち上げるのにひと苦労
玄関から続く廊下がTの字に交差し南北に分断された間取り
廊下も狭く家の中を車椅子で移動するのは大変です
ここちょっと狭いですね車椅子が通る時はもうちょっとあったほうがいいと思いますこちらがおばあちゃんの寝室になるんですけど…
(下田)こんにちはお世話になります
(下田)こちらこそよろしくお願い致します起きたり寝たり起きたり寝たり
(下田)おばあちゃん幸せじゃわねぇ
お母さんが介護してきたのはおばあちゃんだけではありません
8年前に義理の父親を亡くし3年前にご主人も
その間ずっと介護に追われてきたお母さん
今一番ふびんでならないのは義理の母親が一日の大半を寝て過ごすこの部屋の環境
ああ…あっこれが先ほど見た塀ですね向こう道路からのすぐそばが塀でねええそうですねもういっぱいいっぱいでこれがあるから暗くて風通しも悪いんじゃないんです?そうすぐブロックだからねぇあっこれブロックですね外壁が前はここは外だったんですけどおじいちゃんが家を広くしたっていうかねブロックで作ってるからちょっと湿気があったり結露ですかねカビが生えてきたりはいすごいですね
(下田)ちょっと健康にもよくないですねはい…
そんなおばあちゃんの部屋の隣は台所
ここもおばあちゃんの部屋同様おじいちゃんが北側に2畳分増築
ここがさっきおばあちゃんの部屋から続きの…
(早苗さん)そうですここから向こうがブロックで出したとこですね
(下田)おじいさんが増築されてはったなんかもう床が落ちていますねずいぶんこうフワフワしてこれはたぶんかなり根太とか下が湿気か何かで傷んでますねズボッと抜けるかもしれないですねこれはお母さん鴨居がずいぶん低いですけど…もともとはこっから土間だったんです増築してこんな形になってしまったんですこれ勝手口ですかねここは使われてるんですか?ちょっと開けてもいいですか?
(早苗さん)はいあれ…これは…週2〜3回使われてても全然開かないんですけど
(早苗さん)ゆがんできたんですよね…で開かないんであっ…
(一同笑い)こちら…お風呂なんですけどこっちに脱衣場がはいこれが脱衣場ででこちらがお風呂と…
風呂場の奥には洗濯場を増築
ただでさえ湿気がたまりやすい水回り
風通しの悪さが構造をむしばんでいました
風呂場の入り口の柱は根元が腐って途切れもはや家を支える役目を果たしていません
さらに…
あっこれ浮いてますわ
(早苗さん)落ちてきそうでしょ
照明の金具も錆びてボロボロ
今にも外れ落ちそうな危険な状態
(下田)うーんこれは危険ですね
それよりもっと危ないのが廊下の突き当たりにある物置
その床はすでに限界を超えていました
軽く踏んだだけでこのありさま
とても怖くて歩けません
あっ床が落ちてますね
(美幸さん)かなり危ないというか子どもがもう勝手に入って飛び跳ねたりしてるんで
(下田)これはお子さんが跳ねたら危ないじゃないですか
(美幸さん)本人はすごい楽しそうなんですけど
(下田)ビョンビョンしてるから…ここは実は…おっ!階段に…えっ!?階段になってるんですか
(美幸さん)そうなんですよちょっと忍者屋敷的な…
(下田)急ですねこれまた…
(美幸さん)はって上がってます
2階で寝起きする美幸さん一家が毎日上り下りするこの急階段には手すりもなく子どもばかりか大人でも危険
踏み面が狭く子どもの足もはみ出すほど
そんな危険な階段を上がった2階の南向きの廊下
なぜか部屋の障子が一面ベニヤ板で塞がれていました
これは何なんです?
(下田)合板で閉めきっちゃった風も止まるしすべて遮断じゃないですか明るさもそれ以上にやっぱり寒さ?
(美幸さん)そうですここがサッシじゃないので隙間風がひどい…あっここの隙間風でなるほど…
寒さしのぎで張ったベニヤのせいで昼間でも暗い寝室
2間続きの和室の一室には美幸さんお気に入りの真っ赤なソファーと何本ものギターが
へぇ〜…これはギターもあるんだけど何か音楽…
(スタッフ)でもここももともと床の間ですよね床柱の中に…
(美幸さん)そうですね和の中に洋があってすごいエキゾチックですがリフォーム今度するとしたらどんな雰囲気の…
(下田)ロックテイストか…大きく感じたのはね2つありまして1つは立地環境道路と敷地の高低差があったりねおじいちゃんがブロックで増築したり結果的にはそれが風通しとか日当たりだとか阻害されてきてることも含めてね家全体の耐久性が大きな問題かなと思いますねもう1つ1歳未満の赤ちゃんから94歳のおばあちゃんまで4世代が一つ屋根の下で暮らすということで生活スタイルが全然違うしねそれを一つの屋根の中でいかにコミュニケーション取りながらお互いが尊重し合うようなそういった間取りを考えていかなくちゃいけないかなというふうに思ってますあっこれはですねちょっとなかなかちょっと難しいかなぁ今からちょっと研究してみようかなと思ってます
介護にかかる負担を減らし幼い孫たちが安全に暮らせるわが家にするため仁科家が用意したのは2500万円
「家の記憶の修復師」下田の挑戦が再び始まります!
(所)常盤さん・ハリー杉山さんこんばんは話は聞いてみないと分かんないですね困ってるとは思わないですもんねねぇこんな広い敷地で…今なんか正直どっから始めればいいか…県とか国が例えばこういう道路を高くしたらここも高くしてよね何ここだけ高くしてんだよって思わない?
(ハリー杉山)県の都合に合わせちゃってこんな感じの物件なんですよ
(ハリー杉山)うわぁ〜…すごいなぁでもおばあちゃんしっかりしてますね93歳なのにひ孫まで見ながらごはん食べてんですよ楽しいよねただここ開けた時に開放感ないもんねぇ
(ハリー杉山)いやいや湿気パラダイスですよ2階の階段の厳しいこと!子どもがちょっとね心配ですね子どもが先に1人下りてたけどあんなことできません怖くて僕足が30cmなんですよでっか!これね上がることもできないし下りることもできない…
(江口)今回ご依頼がありましたのは仁科家築60年の木造2階建て仁科家は生まれたばかりの赤ちゃんから93歳のひいおばあちゃんまで親子4世代6人が同居する家ですそんな仁科家には古い木枠の窓から入る隙間風のせいで冬場異常に寒いことや玄関の段差が高く廊下が狭いせいで車いすのおばあちゃんを介護するのに困るなど問題は多々ありますがなんといっても最大の問題はこの家の立地45年前家の前の橋が架け替えられた際道路がかさ上げされたために通りを歩く人よりも1階の屋根のほうが低くなるなど家が埋もれてしまったことさらに亡くなったおじいちゃんが生前北側に自分でコンクリートブロックを積んで無理やり増築したせいで目の前に塀が迫り家の中に光も風も入らなくなってしまいましたおかげで湿気がたまって家中カビだらけ柱が腐ったり床が抜けてしまったり窓や扉はどこも立てつけが悪くなって台所の勝手口は体当たりしないと開かないほどそんな仁科家に挑むリフォームの匠は「家の記憶の修復師」下田卓夫さん果たして匠はどのようにリフォームするんでしょうか?皆さんで推理してみてくださいこれは基本的にでも予算ありますけどこれを上げたいよねできるんですか?そもそもポンって常磐さんどうなると思います?下をロックなスペースにするんじゃないですか?ああっ!地下室世間さまからは普通の家に見えるからさすが!ここをもう地下だと思え!そうです!ここを地下だと思いやがれだよ正解ですよあっやった!
家が道路より低く沈んだ仁科家のリフォーム
生まれたばかりの赤ちゃんから93歳のおばあちゃんまで4世代6人家族の引っ越しの日の朝
1・2の3!
高い段差が介護の障害となっていた玄関もこの日が最後
リフォーム中おばあちゃんは近所の介護施設で過ごします
(スタッフ)おばあちゃんお元気でいってらっしゃ〜い
引っ越し作業が始まる前に一足先に家を出るおばあちゃん
リフォームの完成を楽しみに住み慣れたわが家としばしお別れ
するとおばあちゃんと入れ代わるようにして仁科家に引っ越しのトラックが到着
お母さんにとってはこの家に嫁いで以来42年ぶりとなる引っ越し
亡き夫との思い出もたくさん詰まった母屋で娘の美幸さんと荷造りに追われます
(スタッフ)いよいよ引っ越しですね
(スタッフ)でも色んな思い出があるんじゃないですか?ここのお宅はありますよそりゃもうね
(スタッフ)お母さんを見てて大変そうだなと思った?
仁科家に婿入りした清史さんもいつもお義母さんのことを気に掛けています
(スタッフ)お仕事は何されてるんですか?
(スタッフ)今日お仕事は?
(スタッフ)もう終わって帰ってきたんですかそうです
(スタッフ)何時から仕事したんですか?
(スタッフ)えっ!?夜中の2時から!?はい…
(スタッフ)どこまで行ってきたんですか?
(スタッフ)毎日夜中の2時に出て…?
(スタッフ)今度リフォームして新しくなるんですけどいっても僕も
日中幼い子どもたちの世話もしてくれているお母さん
少しでも家のことが楽になればと願うばかりです
お母さんすいませんいいですよここ頭打つから気をつけてください
しかしその扉は…
体当たり?はい体当たりで…
(早苗さん)あっ開きました…
開けるのにコツと力がいる勝手口
トラックを止めた裏の道路は敷地よりもずいぶん上にあります
風呂場に増築した洗濯場から運び出すのは洗面所から浴室をまたいで電源を引いて使っていた洗濯機
ギリギリ窓を通り抜けました
そして床が抜け落ちそうな物置も…
足元に注意して荷物を窓から外へ
2階からの荷降ろしもこれまた危険
踏み面が狭くつま先しかかからないハシゴのような急階段
息を合わせてゆっくり慎重に降ろします
その2階には今も地元で定期的にライブを行い歌手活動を続ける美幸さんが…
(スタッフ)この部屋にもたくさんギターあるんですねはい…でもミュージシャンにしては少ないほうですよきっと
とはいえ匠にもプライドがあります
一体どんな「ロックテイスト」になるのやら?
0歳児から93歳まで4世代6人の家族が暮らす仁科家
その母屋いっぱいに詰め込まれていた家財道具が1つ残らず運び出され生まれ変わる準備が整いました
45年前に行われた道路整備で目の前の道が1mもかさ上げされた仁科家
解体が始まるこの日現場にショベルカーが到着
母屋の南側に面した広い庭の中へ入っていくと…
突然大きな庭石を持ち上げ次から次へと庭の隅に移動させ始めました
実は現場検証の際お母さんからこんな話が…
敷地が周囲の道路よりも低くなったせいで雨が降ると庭に向かって一斉に雨水が流れ込むことに
大雨の時などは庭の真ん中に池のような大きな水たまりができてしまうほど
そしてそれは庭の植木にも悪影響を及ぼしていました
(スタッフ)松どうですか?
(スタッフ)手入れ大変ですかね?こんだけ広い庭で…
こうして母屋の南に面していながら家族が眺めることもなくなっていた庭から植木と庭石が取り払われ一面更地に
新しい庭は残された家族でも手入れに苦労しないよう少し規模を小さくすることに
そしてようやく母屋の解体が始まりました
おじいちゃんが広さを2畳分広げてくれたものの床が抜けそうになっていた台所の増築部分からキッチンを取り外し…
湿気の影響で立てつけが悪くなり体当たりしないと開かなかった勝手口の扉も撤去
金具がさび今にも落ちそうだった風呂場の照明も外し増築した水回りの設備を一掃
せーの!
天井や土壁もろとも玄関の高い段差もあっという間に解体
階段下の物置
完全に抜け落ちていた床板は手で簡単に剥がせます
あらわになった床組みは…
(作業員)はい…
(作業員)はい…
床が抜け落ちていたのはこのため
太い大引きが腐り真っ二つに折れていたのです
車いすで通るのにギリギリだった細い廊下が家を中央で分断し間取りが細かく区切られていた仁科家の母屋は…
壁や天井・床板がなくなって一気に視界が広がり60年間この家を支えてきた木造の骨組みや床下の基礎が白日の下にさらされました
心配なのは湿気の影響
事態は想像していた以上に深刻でした
仁科家を解体してみると隠れていた問題が明らかに
40年前おじいちゃんが北側の道路沿いの塀まで広げた増築部分
問題はその床下に潜んでいました
今回全部撤去してほんとにここの家の問題点がね部屋の内から見えるんですね見て頂ければと思うんですが…大体予測はできたんですがシロアリは全部食べてしまうんですねでもこれは腐りですねこれポロポロ…だから木でいえばその結果大引きとかが完全に外れてこちらも腐ってますよねこれもうほんとに…
道路よりも敷地が低く雨水がたまりやすいうえ目の前に迫るブロック塀で風と光が遮られ仁科家の床下は常に湿気にさらされていました
そのためもともと丈夫なはずの土台や大引きが腐り大事な床組みが寸断されていたのです
特に洗濯場が増築された水回りはひどいありさま
土台が完全に腐ってなくなった場所や柱の根元が途切れてしまった所など見るも無残な状況
しかし実はそれよりもっと深刻なのがこのコンクリートの基礎に入った亀裂
家のちょうど真ん中辺りの基礎がすべて同じ位置でひび割れていました
完全にもうつながってないという状態ですね
(スタッフ)結構ひどいですねひどいですねこれ当時ですからコンクリートだけで打ってるということでこういうクラックは構造クラックといって構造をもうダメにするほどのクラックということですね
(スタッフ)あちこちに見えますね
(下田)ええ…ここは以前地盤調査をさせてもらったんですけど
そんなこととは露知らず現場にやって来た仁科さん親子
骨組みだけになったわが家で2人は思わぬ物を見つけました
何?これ…
おじいちゃんがコンクリートブロックの外壁を立てて増築した台所
その足元は床板が大きくたわんでいました
なんとその下には床組みさえなくなぜかコンクリートブロックを砕いた破片が大量に詰め込まれていました
これブロック…あっあれなんじゃねぇ?
(早苗さん)この上に立ってしよったんだへぇ〜すごい
(スタッフ)でこちらが…うわぁ〜…
(早苗さん)い〜やすっごいなぁう〜わっ大丈夫ですかね新しくなりますかね…確かに…
地盤が軟弱で基礎に深刻な問題を抱えた仁科家
今度は40年前にふき替えたままで老朽化の激しかったセメント瓦をすべて屋根から取り払います
家の北側おじいちゃんが増築した部分の屋根は瓦だけでなく下地のトタンや野地板まで剥ぎ取り…
コンクリートブロックを積み上げた外壁もろとも解体
目の前に立ちふさがるブロック塀で風と光が遮られ家に湿気がこもる原因となっていた北側の増築部分は…
きれいさっぱり跡形もなく取り壊されおじいちゃんが増築する前のもとの家の形に
ブロック塀から距離を取ったことで日当たりも風通しもよくなり湿気の問題も大幅に改善
ようやく解体が終わると現場に大量の角材が届きました
見るとどれも新しいものではありません
長さ1m足らずの古い角材
なんとその数600本!
古い角材ばかりこんなにもたくさん用意して一体何を?
いやすごいことになってましたねもう朽ちてたって…湿気でそこにずっと住んでいられたんだなっていう僕のイギリスの実家がちょうど同じで築60年なんです同じく湿気にすごいやられてるんですよ湿気の怖さよく知ってるんですね半端ないですこういう状態で…君んちももうこうだよ
(スタジオ内笑い)もうグラグラだよ開けると…恐ろしい…解体を終えた現場に長さが1m足らずの古い角材がおよそ600本も運ばれてきました一体何を始めようというんでしょうか?皆さんで推理してみてくださいこれ家には使わないよね私リフォームとか大好きなんですけど最近はやってるんですよ古材が…足場とかに使った古材を買って床にしたりとかはやっているのでそれはあれでしょう都会とかモダンな所でそれが生きるんでしょうそうですか?でもロックなテイストにはもしかしたらカントリー系になるのかもしれない
解体を終えた仁科家に届いたおよそ600本もの角材
しかしそれはどれも古いものばかりでした
はいこっちオーライこっちオーライ
するとそこにまた別の荷物を積んだトラックが到着
はいストップ
古い角材の次に現場に運ばれてきたのは鉄骨
長さが4mから6mもあるコの字型の鉄骨が全部で44本
重さが50kgもある鉄骨を1本1本担いで骨組みだけになった家の中に運び込みます
それを柱にそわせて土台の上に下ろすと…
その反対側にももう1本
2本の鉄骨で柱を両側から挟み込み金具でしっかりと固定します
家の壁から突き出すようにして44本の鉄骨をすべて使って縦にも横にも
ここであの大量に届いた古い角材の出番
よいしょ!
無造作に放り込んだ角材を固定した鉄骨の下に2本平行に並べて置きその上にジャッキを設置
そう600本もの古い角材はこのジャッキを載せる土台として使うものでした
こうして四方の壁から突き出す鉄骨の下に全部で18個のジャッキを設置し終えると…
それじゃお願いしますいくでー
掛け声と共に職人さんたちが一斉にジャッキアップ
すると家が少しずつ地面から浮き始めました
それじゃお願いしますいくでー
解体を終え骨組みだけになった仁科家をジャッキアップして持ち上げようという匠
しかし一体何のために?
見てのとおりですね
(スタッフ)家を持ち上げちゃうわけですか?そうですこれは螺旋ジャッキといいまして
長年湿気にさらされ傷んでいた土台が60年ぶりに基礎から離れ2階建ての家がまるでたけのこが成長するように天に向かってグングンと伸びていきます
高くなった目の前の道路に埋もれ通りを歩く人よりも1階の屋根が低かった仁科家の母屋
それが2日がかりで150cmも持ち上げられ45年ぶりにその全貌が明らかになりました
道路よりも敷地が低くブロック塀に隠れて外から1階の窓が見えなかった仁科家
ひどい湿気にむしばまれていた土台や劣化した基礎などを全面的に改修するためいったん150cmの高さまでジャッキアップ
40年前に増築した北側の土台は特に腐食が激しく全くその役目を果たしていませんでした
コンクリートの基礎を見ると側面から見えていた亀裂が裏側にまで達し完全に寸断された状態
宙に浮いた家の下で解体を再開
ひび割れた基礎を砕いてみるとやはりどこにも鉄筋は入っていませんでした
およそ30坪ある床下一面古い無筋のコンクリートの基礎を跡形もなく取り払いました
基礎がなくなり平らになったところで持ち上げた家の下に小型の重機を入れ地盤の改良工事を開始
地中に残った基礎の根元や邪魔な石を取り除くと…
今度は小型の運搬車が登場
小さくとも力持ち
一度に600kgの砕石を運ぶことができます
わざわざ家を持ち上げたのはこうやって作業を効率よく進めるため
2tトラック10台分の砕石が床下にまかれ…
元の地盤よりも30cm高くして平らに敷き詰められました
続いてそこに運ばれてきたのは黒いシート
それをかさ上げした地面の上に広げてかぶせます
僅かな隙間もできないよう端を重ねて並べその継ぎ目に200度の熱風を当ててシートを溶かして接着
これは遮水シートといいましてゴムみたいな感じなんですが厚さが1mmぐらいあるんですけれども
軟弱な砂地の地盤の上に建つ仁科家
そのせいで中央で折れて寸断していた鉄筋の入っていないコンクリートの基礎はすべて解体
地盤を砕石で30cmかさ上げした上に厚さ15cmのベタ基礎を打ち布基礎は80cmの高さに
その高くなった布基礎の上に新たな土台を組みます
そしてジャッキアップしていた家を下ろすと新しい土台に柱がピタリと収まりました
雨が降るたびに周囲の道路から雨水が流れ込み大きな水たまりができていた庭
そんな水はけの悪い庭も同時に地盤改良を済ませ湿気対策を万全に
致命的な状況にあった仁科家の基礎が高く頑丈に生まれ変わりました
(スタッフ)どうですか?終わって…ちゃんとしっかりしたね基礎と土台ができたということがよく分かりますよね実際に床が今度はここになりますからちょっと見てもらえればほんとにこう
こうして最大の危機を脱した仁科家にまた何かが届きました
それは直径30cmの太い丸太
長さ4m重さ150kgの丸太を力自慢の職人さんが6人がかりで家の中へと運び入れます
丁寧に厚紙で養生されていたのはきれいに皮を剥ぎ美しく磨き上げた檜の丸太
一緒に届いた太い檜の角材を丸太の端にかませます
さらにもう一方にも…
それを金具でしっかりと固定
梁に掛けたロープを丸太にくくりつけそれを引っ張って持ち上げると…
両脇の角材がゆっくりと立ち上がり太い檜の丸太が梁の真下に
(スタッフ)ずいぶん太い梁が入りましたけども…
(スタッフ)結構すごいんじゃないですかそれ…
頑丈な2本の丸太梁によって生まれる広々とした空間
これまでの間取りが大きく変わります
以前は一切なかった断熱材
床はもちろん壁一面にも隙間なく
さらに外側は遮熱シートで覆い壁を両面から挟み込んで断熱性を高めます
これは瓦のように見えるこの金属製の屋根材をふくためのものでした
(スタッフ)今回変わった屋根使われてますけども…そういうことによって構造的な負担を抑えると…あとですね
町の景観に配慮したのは屋根だけではありません
匠が外壁材に選んだのは杉板の表面を焼いて真っ黒にした焼杉
その昔瀬戸内海の漁師が木造船の表面に付いた虫や貝を焼いて船を長もちさせたことから始まったともいわれる伝統的な技法
杉板を三角に組んで火をつけた新聞紙を入れて立たせると煙突効果で上昇気流が起き内側全体に火が回ります
おおすごいすごいいやぁこれはすごいなぁうわぁ…
この地方で今も受け継がれる昔ながらの焼杉の作り方
5分ほど焼いて火を消しすぐに水に入れて冷やします
(下田)ああなるほどいっぺんにね水つけてうわぁ…うわぁきれいにできてる
次に届いたのは新しい玄関扉
以前は庭に面してあった玄関を道路側に移すようです
でもそれを取り付けたのは地面より80cm高い基礎の上
このままでは出はいりできません
するとその玄関の目の前にコンクリートブロックで高い基礎を築き2つ並んだ基礎の間を砕石で埋めてそこだけ地面をかさ上げします
家を建てたあとに道路が高くなり低い敷地から外へ出るのにいちいち階段を上って出て行かなければならなかった仁科家
しかしそんな不便が一気に解消
なんということでしょう
場所を移した玄関と表の道路が段差なくつながれ車いすやベビーカーでも楽に出はいりできる便利かつ最短の玄関アプローチが完成しました
数ある仁科家の問題を1つずつ確実に解決していく匠
この日訪れたのは同じ市内にある介護施設
待っていたのは仁科家の93歳のおばあちゃん
おばあちゃんこんにちは久しぶりですお世話になってます
(下田)お元気そうでハッハハ…大丈夫です
すっかり元気になったおばあちゃんに下田が手渡したのは書道で使う半紙
それと一緒に持ってきた筆や墨など書道用具一式を隣のテーブルに並べおばあちゃんにそれを前にして座ってもらいます
実はおばあちゃん日本書道協会から「麗竹」という雅号まで授かった書道九段の腕前の持ち主
60を過ぎてから書道を始めたおばあちゃん
それから30年作品展で何度も入選を果たしました
そんな腕前を見込んでわざわざやって来た匠
是非おばあちゃんに書いてほしいものがありました
「昔取った杵柄」
さすが筆さばきはしっかりしたもの
匠が書道の達人にリクエストしたのは仁科家の名字でした
(文子さん)これでよろしいか?ああすばらしい…ほんとありがとうございますこちらこそ突然お伺いして…
おばあちゃんに表札の文字を書いてもらいいよいよリフォームの完成も迫る中この日また現場に新たな資材が運ばれてきました
届いたのは通常外壁材として使われるサイディングボード
断熱材が一体となったものですがもうすでに外壁工事は終わったはず
匠はこの真っ赤なサイディングボードを一体どこに使おうというのでしょうか?
持ち上げましたねあんなことできるんですね古材使うんじゃなかったんですね使うものではなかった…「持ち上げる」だったんですね匠も乱暴なことやりますよねどんどんかっこよく見えてきましたね匠がそんなことするの!?って大スペクタクルですねこれね外壁工事を終えた現場になぜか外壁用の真っ赤なサイディングボードが大量に届きました一体何に使うんでしょうか?皆さんで推理してみてくださいもしかして!ロックテイスト!茶の間の人もみんなロックの部屋だろうなと…やっときたなって…そこしかないんですよね赤を必要としている人は…っていうともうねっ!ロックしかないですもんねすごいですよスタッフがカメラの横で「ほかに何かありますか?」って
(スタジオ内笑い)ないよ!
仁科家のリフォーム工事も終盤にさしかかり外壁の仕上げが進む中…
匠はなぜか本来なら外壁材として使うサイディングボードを抱えて家の中に入ると場所を変えてかけ替えられた新しい階段を上りそのまま2階へ
もともと2階は同居する次女の美幸さんが親子4人で寝起きしていた場所
そこに届いたサイディングボードをすべて運び上げました
ボードの色は鮮やかな赤一色ですが大きさは大・中・小と3種類あります
これを一体どこに使うのかというと…
じゃお願いしましょうはい…
下地のまま残されていた部屋の壁に張り付けます
外壁を張るのと同じ要領で上へ上へと重ね…
脇の小さなスペースにも
真っ赤なサイディングで囲った内側には作りつけの黒い収納家具を設置
高い位置には透明なアクリルの扉がついた飾り棚を取り付け幅の狭い隣のコーナーにも収納を
CDが120枚も収まる専用の引き出しも備えました
今もミュージシャンとして活動する美幸さんが畳にカーペットを敷いて赤いソファーを置き古い和室を無理やり洋風に仕立てていた2階は…
鮮やかな赤と黒の組み合わせが印象的なスタイリッシュな空間に
実はこれ美幸さんからのリクエストを匠なりに形にしたものでした
(スタッフ)だいぶカラフルなお部屋ができましたねそうですね2階は美幸さん家族の部屋なんですけど美幸さんからこの溝と同じ厚みの板に受け金物設けましてその裏にマグネットを付けましてここにはめ込んでいく…こういった飾り棚ができると…今回こういうものをいくつか用意しておりますので簡単ですけども多機能な飾り棚にできるかなと考えてますさらにこちら白黒のチェッカー模様なんですが穴あきボードを使ってますこれも音を吸収するという形で使ってるんですがそれだけじゃなくてこの有孔ボードを使ってこういった有孔ボード用の金物をこの板に付けてこの穴に差し込んで留めると…もう1つこれもこういうふうに入れて留めますねこれは美幸さんがいつも使ってるギターを掛けるものなんですねこういった形でいろいろこういうものを使って美幸さんに自由にレイアウトを楽しんでもらって美幸さんなりのロックテイストな部屋にどんどんしてもらったら楽しいかなと思ってます私なりにすごく頑張ってみたんですけどねほんとに美幸さん喜んでくれるかどうかちょっと不安ですよねでも喜んでくれるんじゃないかなとも思うんですけどもどうでしょうかね
なんとか自分なりの解釈でロックテイストな部屋を仕上げた匠
おばあちゃんに書いてもらった表札を玄関に掲げればリフォームはすべて終了
赤ちゃんから93歳まで4世代6人の家族が暮らしやすいようこまやかな配慮が行き届いた優しいリフォームの全貌をご覧頂きましょう
家のすぐ脇を川が流れる築60年の仁科家
45年前に行われた道路整備で前の橋が高く架け替えられたのですがその際家の北と東に延びる道路もそれに合わせて1m高くなったうえ道幅も敷地を削って広げられました
そのため外から見ると家が道路に埋もれた格好に
さらにその5年後おじいちゃんが1階の北側を敷地いっぱいまで増築したせいで窓を開けてもすぐ目の前にブロック塀が迫り風も光もほとんど入ってこなくなってしまいました
おかげで湿気がひどくなり家中にカビが繁殖
風呂場の入り口に至っては柱の根元が腐ってなくなり宙ぶらりんに
その影響で窓や扉がどこも建て付けが悪くなり…
勝手口はもう体当たりしないと開きません
93歳も年の離れた家族が皆で安心して住める家に
そんな仁科さん一家の願いに応えたのは…
「家の記憶の修復師」が隅々にまで心を配り繊細に仕上げたそのリフォームの全貌をご覧頂きましょう
道行く人が1階の屋根に手が届くほど道路の下に沈んでしまっていた仁科家は…
地盤をかさ上げしその上に高い基礎を築くことで以前よりも80cm背丈が伸び1階の窓から外の景色が見えるようになりました
高くなった川沿いの道に面して建つブロック塀
その塀ギリギリまでおじいちゃんがコンクリートブロックを積んで増築した北側は…
また元の形に戻したことで風通しと日当たりがよくなり土台や柱をむしばんでいた湿気の問題が解消
以前は通りから遠い庭に面した場所に玄関がありわざわざ道路脇の階段を上り下りして出はいりしなければなりませんでしたが…
玄関の位置を通りに面した東向きに変え目の前の道路と段差なくつなぎました
これで家族はもちろん訪ねて来るお客さんも大助かり
玄関の40cmもある大きな段差のせいでおばあちゃんを乗せた車いすを持ち上げるのに苦労していたお母さんや美幸さん
でももうそんな苦労はありません
車いすやベビーカーも道路からそのまま直接入れる新しい玄関はかまちの高さを5cmに抑え4世代6人分の靴がしまえる大容量のゲタ箱も
かつての家の記憶をとどめようと以前あった古い建具をできるかぎり補修して再利用した匠
玄関脇にできたこの仏間には亡きおじいちゃんがこだわったという絞り丸太の床柱や違い棚も
明るく広々とした玄関ホールを正面に進むとそこにはかつての仁科家には存在しなかった大空間が
家の真ん中を東西に横切る廊下のせいで間取りが細かく区切られていた仁科家の1階は…
なんということでしょう
直径30cmの太い檜の丸太梁2本で2階を支え邪魔な柱のない22畳もの広さのLDKを実現
壁は調湿効果の高い地元の珪藻土で仕上げ作りつけの食器棚には以前の台所の建具を再利用
幼い孫たちがぶつかったり物を投げたりしても危険がないようガラスにフィルムを貼って割れにくくしました
40年前狭い台所を少しでも広くしようと流し台とコンロが置けるスペースを北側に2畳分増築したおじいちゃん
そんなおじいちゃんの意志を引き継いで今度は匠が構造を強くしたうえで空間を広げ窓向きだったキッチンを対面式に
その両脇には調理中に子どもたちが入ってこないよう簡単に引き出せるベビーゲートも備えました
子どもたちやおばあちゃんの様子を見ながら安心して食事の支度や後片づけができるキッチンは親子で並んで使えるゆとりの広さ
4世代6人分の食器や調理器具も余裕で収まり古い梁をあらわにした高い天井は以前とは比べものにならないほどの開放感を感じさせます
お母さんがゴミを出しに行くたびに体当たりして開けていた立てつけの悪かった台所の勝手口は…
これまで同様便利な動線はそのままに
もちろんもう体当たりして痛い思いをする必要はありません
古い建具のガラスを再利用した引き戸の先はお母さんや美幸さんの家事動線を考えキッチンのすぐ隣に洗面所やお風呂などの水回りを集約
大きな鏡を備え2人で並んで使える洗面台の下にはこまごまとした洗面用具などをしまっておける収納のほかにまだ小さな子どもたちが自分で手や顔が洗えるよう出し入れが簡単なスライド式の踏み台も用意しました
キッチンとつながる扉とは別に階段を下りてすぐの廊下に面した扉がもう1つある広くて便利な水回り
明るくて風通しもよくもう湿気で柱が腐る心配はありません
リフォームして1階の西から東へと水回りが場所を移しもともと風呂場や増築した洗濯場があった所は新しいお母さんの寝室に
この部屋も水回り同様廊下とキッチンに面して2つの扉があるので何かと便利
減築したことで窓の向こうにスペースが生まれて光と風が入るようになったので押し入れの中の物が湿気でカビることもありません
お母さんの部屋を出た廊下の奥にはトイレ
そして廊下を挟んだ向かいにはおばあちゃんの部屋が
その入り口の柱や障子さらには部屋の建具もすべておばあちゃんが慣れ親しんだこの家の物を手直しして再利用しました
滑りのよくなった障子を開け放てば南向きの大きな窓の向こうに庭を一望
縁側でひなたぼっこも楽しめます
お母さんや美幸さんがおばあちゃんの介護をしやすいようにとベッドの脇に水場を設け何でもすぐに手が届くよう専用の棚を用意
それとは別に東側の壁にも小さな棚がもう1つ
これはおばあちゃんみずからが使うもの
角が固定されたこの棚を90度回転させ畳まれた天板を広げて脚を開いて固定すれば準備完了
これは書道9段の腕前を持つおばあちゃんが車いすのまま大好きな書をたしなむことができる机
きれいな庭の景色を眺めながらいつでも好きな時に趣味の時間を楽しめます
雨が降ると敷地より高い道路から雨水が流れ込み大きな水たまりができていた庭はお父さんが亡くなって以来手入れが行き届かず植木も伸び放題でした
そこでいったん庭を更地にして水はけの悪い土壌を改良し残された家族でも手入れに困らないよう少し面積を小さくしました
その時に庭と駐車スペースの仕切りとしてたてたのが最近ではもうほとんど見られなくなったこの土塀
しかし仁科家のある岡山県浅口市には今も昔ながらの土塀が残る場所が数多くあります
戦国時代に城を守る城壁として作られ始めた防火性や耐久性に優れた土塀
ああこれは重量感もありますししっかりしてます
庭を仕切るために塀をたてようとしていた匠はわざわざ塀を作るのであればこの地方に根づいた伝統的な土塀を再現したいと考えたのです
土台の石垣にも岡山県特産の万成石を使ってこの地域ならではのものに
そしてここからが本格的な土塀作りのスタート
まずは直径6cmほどの竹を竹を割る専用の道具で縦に4等分に裂くと…
それを土台に立てた細い竹と交差させ少しずつ隙間を空けながら細かく荒縄で編み込んでいきます
これは土壁の下地を作るのと同じ作業
竹小舞を2列30cmほど間を空けて組み上げました
その表面にわらを混ぜて1年間発酵させた粘土質の土を塗り…
2列並んだ竹小舞の間に石灰とニガリを混ぜた真砂土を入れ棒で突いてよく締め固めます
最後に雨よけの瓦をふいて屋根をかぶせれば伝統的な土塀の完成です
より自然な風合いを出すため土壁が乾く前に細かな砂利をぶつけて仕上げます
母屋の南に面していながらもう誰もその眺めを楽しむことなどなくなってしまっていた仁科家のうっそうとした庭
それが立派な土塀で程よい広さに仕切られ風格ある日本庭園へと生まれ変わりました
同時にその土塀に沿って作られたのは傾斜の緩やかなスロープ
おばあちゃんを乗せた車いすを押して楽に上り下りできるこのスロープは80cmの高低差がある庭からおばあちゃんの部屋の前のデッキへと続いています
かつて細い廊下の奥にあった階段はハシゴのように急で踏み面が狭くそのうえ手すりさえない危険な動線でした
それが場所を変えてかけ替えられ傾斜が緩やかで踏み板の奥行きも十分に取った手すり付きの安全な階段に
娘の美幸さん一家が親子4人で寝起きしていた2階は障子をベニヤ板で覆わないと眠れないほど冬は寒くてしかたありませんでした
その寒さの原因となっていた古い木枠のガラス窓を気密性の高いサッシに替え冬でも快適に過ごせるよう壁や屋根にも万全の断熱対策を施しました
天井をなくしてあらわになった古い梁と赤と黒を基調にしたインテリアが違和感なく融合したロックテイストな空間はミュージシャンである美幸さんからのリクエストに応えたもの
断熱材が一体となった真っ赤なサイディングボードも白黒のチェッカー模様に塗った有孔ボードもすべて防音対策を考えて選んだ素材
しかも有孔ボードの穴は壁面収納としても役に立ちます
もちろんパパとママのためだけでなく幼い兄弟2人のためのコーナーもちゃんと用意
夜中にいちいち下に下りなくてもいいよう2階にもトイレを備えました
むだな廊下をなくして2間続きの和室を床下に防音シートを敷き詰めたフローリング敷きの洋間にかえもともと階段のあった場所は大きな収納スペースに
さらに南向きの掃き出しの窓の外にはこれまでなかったベランダも
子どもたちがどれだけ服を汚しても大丈夫
ここでいくらでも洗濯物が干せます
2人の兄弟が成長し子ども部屋が必要になった時には部屋を2つに分けて使うことも可能
さきざきのことまで考えて自由に間取りが変えられるよう念入りに計画しました
今は友達が泊まりに来た時に客間として使えます
0歳のひ孫から93歳のおばあちゃんまで4世代6人家族が一つ屋根の下で気持ちよく暮らせるよう匠が1人1人の生活に心を配って完成させた仁科家
果たしてみんなは喜んでくれるでしょうか?
引っ越ししたのがもう9ヵ月も前のこと
今か今かとこの日を待ちわびていた仁科さん一家がようやくわが家に戻って来ました
(スタッフ)お久しぶりですどうも大変お待たせ致しました
(スタッフ)拓巳くんずいぶん大きくなられましたねもうすぐ1歳ですそうなんですよ今日ね一緒に来れればよかったんだけど
(スタッフ)見えてきましたよすげぇ…裏が全然違うこの辺りに屋根がありましたよ前はここがすっごいえっ…あっすっごーいすっごいうわーすげぇ…うわーすごいいやほんとこれ…どこ?これ台所の…えっまさか?まさか?すげぇー!あっ湯気とか出るし…すごい拓ちゃん来ちゃダメよってあっ!すごい…出た〜え〜すごい…わが家にもついに…ついに…
(スタッフ)お母さん勝手口どうですか?よいしょ〜…うわーいいねおばあちゃんねちょっと大くん行くよ〜
(一同笑い)いや〜いいわこれは
(スタッフ)行けます?下までええ全然余裕ですああすばらしいここねああほんとだああそういう意味もあるんだね
(スタッフ)可能なかぎり上げましたでしょうね…おい!あっすげぇ大上ってごらん手ぇ洗えるようん!いいなぁ大くん
(スタッフ)せーの!
(スタッフ)どうですか?あっこれ入れるなぁ
(美幸さん)今まで足が伸ばせれんかったから
(スタッフ)どうですか?階段わっすげぇー
(スタッフ)ご主人ですね後ろにマグネットが付いてるので溝にボコッと入れてみてくださいあっそういうことね
(スタッフ)音楽も聴くでしょうし…当然当然…
(スタッフ)こちらの壁もいわゆる吸音…ですね
(スタッフ)匠になりにロックテイストというか非常に悩んでこういう具合に…私はガレージ風…そこまでガレージ風じゃないって言っててでもガレージ風がいいって言ってて…
(下田)こんにちは〜ご無沙汰してますほんとに苦しんだんですが…ちょうどいい感じでした
(下田)喜んでもらえました?はい!順番にね家というのはやっぱりねそういうものが本来の形じゃないかなと思うんで…はいじゃ…またね
これからこの家で大きく成長していく子どもたちと一緒にさまざまな記憶を重ねていく若い夫婦
そしてお母さんもまた元気な孫たちのおばあちゃんとして新しい思い出をつむいでいきます
床が上がり眺めのよくなった一つ屋根の下
世代を超えた家族の心のアルバムがたくさんの笑顔でいっぱいになることでしょう
すてきに仕上がりましたねこれねすさまじい!匠って土塀とかああいうの町をやっぱり見に行くんですねすぐ使っちゃうっていうのがすばらしいですね土塀風ならいいじゃないですかそれをちゃんと全部やるんだね古きよきその文化の面とか…焼杉とかね全部やってましたからあと建具って私も作ったから分かるんですけどほんとに大変でガラスも古いガラスってないんですよそれをコーティングして割れないようにって…昔のガラスって薄いからすぐ割れちゃうんですよそういうの大好きなんですか大好きなんですよガラス屋さんを1軒1軒回って古いガラスありますかって言っても全然ないんですねだからリフォームされる前にガラスだけは取っといてほしいんですよね匠ちゃんとロックの部屋作りましたねそうですね最後はロックテイストのジャンパー着てなかった?印象が変わっちゃってもう…髪も上げてなかった!?2014/05/11(日) 18:56〜20:54
ABCテレビ1
大改造!!劇的ビフォーアフター 2時間スペシャル[字]

屋根しか見えない!!道路に埋もれた家。光、風が入らず湿気だらけ。しかも勝手口ドアは体当たりしないと開かない。さらに、家族からはロック風の家にして欲しいとの難題が!!

詳細情報
◇番組内容
劇的なリフォームで家族の問題を解決します!狭い・暗いなど不便な家を匠がリフォームで大改造!!日本中の家族を幸せにする笑いあり、感動ありの家族応援バラエティ
◇出演者
所ジョージ、常盤貴子、ハリー杉山、江口ともみ
◇監督・演出
高橋章良
◇音楽
松谷卓
◇制作
ABC

ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
バラエティ – その他
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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