極悪がんぼ #05【最強のライバルあらわる!】 2014.05.12

(女性)金子さん。
久しぶりやね。
(金子)フフッ。

(女性)鬼切さんもうおもろい人なんじゃけえ。

(鬼切)こないど田舎の事件屋が何ぼのもんや?アハハ。

(男性)せやせや。
(金子)何者じゃ?あのおばはん。
(女性)大阪の事件屋さんって言うとったけど。
(金子)事件屋?
(鬼切)田舎者のへたれと違うて大阪仕込みのうちは力あんで。
どやさー!アハハ。

(今日子)いやー。
金子ちゃん。
久しぶりじゃが。
どこで浮気しとったんね?
(金子)何を言うとるんじゃ?お仕事じゃわ。
(今日子)もう。

(鬼切)お姉さんらも困ったことあったら言うてや。
はい。
名刺代わり。
どやさー。
(女性)ああー!
(女性)鬼切さんすてき!
(一同)キャー!
(今日子)鬼切さんよ。
おにぎり?
(今日子)「鬼」に「切る」と書いておにきり。
ここ2週間くらいかねぇ。
うちに来るようになったんは。
(女性)ほぼ皆勤賞じゃけえ。
金子ちゃんの商売敵じゃねえ。
まあまあ。
好きに言わせとったらええわい。
ママ。
(今日子)うん?この店でいっちゃん高い酒入れたるわい。
(一同)うわー。
すごい。
(今日子)もう今日の金子ちゃん太っ腹やねぇ。
(一同)金髪万歳。
万歳。
おう。
みんな飲んだ飲んだ。
ああ。
おう。
(今日子)うん?その代わりっつったら何じゃがのう。
あの客の噂ちょっと集めといてもらえんかのう?・
(男性)どやさってよ。
(男性)ハハハ。
(薫)抜道さん。
(抜道)うん?
(薫)金融のことで質問があるんですけど。
(抜道)1回1,000円。
(薫)金取んのかよ。
(抜道)お前何かええ匂いすんな。
(薫)ハハッ。
分かります?ちょっちょっちょっ。
これ。
ほら。
似合ってるでしょ?これ。
・な…何じゃ!?こりゃ!あっ。
(薫)えっ?手拭きよったらタオルにうんこが。
くそが。
(薫)ああ。
服にカレーがついたんで私が拭いたんです。
カレー?
(夏目)何じゃい。
紛らわしいことすな!
(薫)よく見たら分かるでしょ。
ハハッ。
(抜道)アホくさ。
洗ってこんかい。
女じゃろ。
曲がりにも。
ああ?
(薫)自分でやればいいじゃない。
(冬月)分かりました。
所長。
(夏目・金子)えっ?所長?うん?
(冬月)ええ。
全員揃っています。
今スピーカーフォンにしますので少々お待ちください。
(冬月)今日所長の監査が入るそうです。
(夏目)監査?あのう。
何で急にわしらの仕事をチェックされるんでしょうか?
(小清水)昔ハブとマングースを戦わせる見せ物があったでしょう。
私あれが大好きでねぇ。
(薫)何の話ですか?
(夏目)黙っとれ。
(小清水)皆さんは私に心配かけないようにと思ってかなかなか仕事の内容を教えてくれませんからね。
(夏目・金子)うーん。
ハハハ。
(冬月)帳簿なら私はすぐにご用意できます。
(抜道)抜道もです。
(小清水)金子君と夏目君は?いや。
まあもちろん。
ええ。
用意はすぐできるんですが。
今日はちょっと。
のう?
(夏目)ああ。
ちょうど追い込みが佳境に入っとりまして。
(小清水)それじゃ3日後に聞かせてください。
あの。
監査って?
(夏目)何てこった。
ちょっ。
どけどけ。
何焦ってんの?
(抜道)2年ぶりやな。
所長の監査が入んのは。
(冬月)ええ。
こないだの保証人代行屋の一件。
所長に知れたらメンツをつぶされたって思うでしょうね。
(夏目)ああー。
それならもう所長知っとるで。
何じゃと!?世界の終わりじゃ!大げさな。
男ってすぐメンツ気にするんですね。
メンツをつぶすような仕事がないやつは気楽でええのう。
これな隠しといてくれ。
何で手帳なんか?いや。
(抜道)裏帳簿や。
お前のような小物ならな所長も調べたりはせんじゃろ。
ほれ。
小物って。
嫌ですよ。
そんなヤバいもん。
頼むわ。
嫌ですって。
やだ!やだ!
(名真津)あのう。
金子さんって人はおるか?知り合いの紹介で来た。
ああ。
わしじゃが。
(名真津)あっ。
あんたが金子さんか。
ああ。
(名真津)いやー。
あの。
話は聞いてもらっとると思うんじゃが例の手形の件じゃ。
手形?何でそがい急に?いやー。
株で大損こいてね口座に金を用意できんのじゃ。
ほんじゃけん3日以内に手形を奪い返してもらわんと会社がつぶれてしまうんじゃわ。
いやー。
悪いんじゃがこっちも緊急事態でのう。
(名真津)えっ?今日から3日以内が一番都合が悪いんじゃわ。
もう殺生な。
ああ。
あのう。
私がお引き受けしましょうか?ぼんくらのお前に何ができるんじゃ?ぼんくら?ぼんくらじゃないです。
(名真津)今そう言われたじゃろ。
ううん。
(名真津)うーん。
もうええわい。
あっ。
ちょっ。
ああ。
悪かったのう。
わしの客じゃ。
くそ金髪。
うーん。
所長の監査が忙しいなら私に仕事ぐらい譲ってくれてもよくない?
(キリコ)金子らは一匹おおかみじゃけえ。
助け合いの精神は皆無じゃ。
ああ。
手形の仕事やりたかったなぁ。
(茸本)ねえねえねえねえ。
(茸本)手形って何?手形も知らないの?
(茸本)あっ。
お金の代わりよ。
(茸本)ああ。
小切手ね。
フッ。
違うわよ。
(茸本)えっ?小切手はいつでもお金を引き出せるけど手形は3日間しか引き出せないの。
(茸本)何で?うーん。
例えばこの花瓶が100万円だとするでしょ?
(茸本)ハハハ。
しないしない。
これ百均。
だから例えばよ。
(茸本)すいません。
これをあんたが私に売るとして私が代金の支払いとして小切手に100万円って書いてあなたに渡すとする。
(茸本)うん。
でも私の銀行口座に100万円なかったらどうする?金下ろせないじゃん。
そんなの詐欺だよ。
でも手形なら…。
支払日を書いて渡せば私はその日までに100万円つくって銀行に入れておけばいいの。
(茸本)じゃあ俺はいつお金下ろせんの?その日を入れて3日以内。
(キリコ)ただしその3日が1秒でも過ぎたりこいつの銀行への入金が1円でも足らんとこの手形はただの紙くずになるんじゃ。
それを不渡りという。
不渡り。
不渡りになったら地獄じゃけえのう。
腐れ外道は1円も引き出せんしこいつも銀行の信用失って倒産じゃ。
怖っ!手形は便利だけど時限爆弾がついてるようなもんよ。
(茸本)花瓶に時限爆弾。
だから3日たったら粉々に割れて意味がなくなっちゃうの。

(夏目)勉強熱心じゃのう。
神崎ちゃん。
おいしいその手形の仕事を譲ったろうと思うてのう。
聞いてたんですか?1,000万円の手形じゃないですか!?
(夏目・茸本)あっ。
おう。
花瓶。
(夏目)わしの常連客の宇壺水産からこいつの取り立てを頼まれてのう。
ああ。
でも支払日あしたじゃないですか。
だったらあしたこの手形を銀行に持っていけばいいんじゃないですか?それができんからわしに取り立ての依頼がきたんじゃろうが。
どうしよる?やらんかい?それってもし取り立てに失敗したら私が全額弁償とかっていうオチなんじゃないですか?金子じゃあるまいし。
報酬は回収した額の取りハン。
50%?しかもじゃ依頼主の宇壺水産は回収する金額が幾らでもええいうてくれとるんじゃ。
えっ?幾らでもいいんですか?取り立てに失敗してもおとがめなし。
うまいこと1,000万回収できたら500万のもうけじゃろうが!うーん。
(夏目)びしっと格好も決めてもういっぱしの事件屋じゃしのう。
ここらでぱあーっと一花咲かせえや!うーん。
やります。
その代わり所長の監査で例の保証人代行屋になめられた一件をおどれのミスじゃったっちゅうことにしてくれ。
ええっ!?
(夏目)おどれみたいな小物なら所長も本気で怒りゃせんがな。
うん。
小物?
(夏目)これで!これで本物になれるど!大物に。
分かりました。
ほんなら話は成立じゃ。
後は頼むで。
わしゃしばらくマカオに高飛びじゃ。
ハハハ。
あのがんぼったれ。
ホンマに所長の監査から逃げられる思うとんのかのう?でもいいなぁ。
1,000万の花瓶。
あっ。
不渡り。
フフッ。
縁起でもないこと言わないでよ。
今日を入れて3日間の勝負。
チッ。

(名真津)お待たせをいたしました。
名真津です。
あっ。
お前ぼんくら。
あっ!?
(名真津)《3日以内に手形を奪い返してもらわんと》
(名真津)何でわれがこの手形を!?じゃあ奪い返してほしい手形って。
(名真津)かえ…返せ。
早う返さんかい。
ちょっと。
まずお金払って!
(名真津)金なんかあるかい!これだけの店構えてるんだから払えるでしょ!・
(鬼切)まあまあお二人さん。
こんな店先で。
奥で話しまひょか。
(冬月)おにぎり?
(巻上)おにぎりじゃのうて鬼切じゃ。
(冬月)ああ。
(巻上)借金の取り立ての仕事をのっけから取りサンでええっちゅうて言うてきたんじゃ。
他にも夜逃げの仕事も取りサンでええっちゅうて。
(巻上)えらい売り込みじゃ。
(冬月)常連取りハン。
いちげん取りナナ。
それがこの業界の相場だ。
論外ですね。
(抜道)そいつ大阪の者やろ?俺のなじみの不動産屋にも営業に来てたみたいや。
そいつらにうちの顧客情報が漏れてるんとちゃうか?・
(夏目)おう!おどれ!おにぎりって知っちょるかい!?鬼切じゃろう。
(夏目)おう。
そいつが飲み屋かいわいでわしらのことを。
田舎者のへたれとかぼろかす言うとったんじゃろ?
(夏目)そう。
そうじゃ。
鬼切ならわしも2〜3日前にクラブで見掛けとったで。
(冬月)知ってたんですか?ああ。
ホステス相手にわしらのことをこき下ろして営業しまくっとったわい。
(冬月)それを見逃したんですか?ああ?もしそこに客を取られでもしたらうちの事務所の看板に泥を塗られたのも同じだ。
これが所長の耳に入ったら全員破滅するかもしれませんよ?
(抜道)うちの顧客情報もだだ漏れみたいやしなぁ。
(夏目)金子!何でわしが責められなあかんのじゃ?鬼切経営コンサルタント?
(鬼切)ええ。
その手形の件で相談を受けさせてもろうてるんです。
(名真津)鬼切さん!どんな手使うてもいいけん今すぐこいつの手形を取り返して。
(鬼切)物騒なこと言わんといてください。
うちはれっきとした経営コンサルタントです。
うちに任せておくんなはれ。

(ドアの開閉音)
(鬼切)神崎はん。
お金のことはうちが何とかしますよって今日のところはお引き取り願いまへんやろか?でも万が一不渡りを出されたら困るんです。
神崎はんが女でよかったわ。
男はすぐにとさかに血上るやろ?ほんなんやのうてうちらで平和に解決しませんか?女同士の約束や。
女同士の約束?
(鬼切)うん。
ウフフ。
・「おにぎりおにぎりちょいとつめて」じゃああした事務所に伺います。
(鬼切)ウフッ。
おおきに。
あのかす女。
事務所もろともかたにはめたるわ。
あれ?夏目さんマカオじゃ?
(夏目)行くか。
ぼけ。
ぼけって。
男ってすぐとさかに血が上るんだから。
鬼切さんの言うとおりだわ。
(一同)鬼切!?
(夏目)おどりゃあ鬼切に会うたんかい!?はい。
夏目さんに譲ってもらった手形金の回収先で。
(夏目)名真津んとこで?あの人のこと知ってるんですか?そのお金は回収できたんですか?いや。
まだですけど。
あしたには払ってくれる約束で。
そがいな約束くそじゃ!鬼切は大阪から来た事件屋じゃ。
事件屋?
(夏目)おどれ1,000万円満額回収してこい。
えっ?でも昨日は幾らでもいいって。
(夏目)これは事務所同士の戦いなんじゃ!その金を回収できんかったらおどれも所長の監査でかたにはめられて破滅するど!ええっ!?
(夏目)この手形にはわしらのメンツが懸かっとるんじゃい!メンツ。
(一同)乾杯。
(鬼切)もう1本や。
(女性)ありがとうございます。
(男性)店中の酒持ってこいや。
(男性)ほら。
早持ってこい。
わしらのことをずいぶん調べとるみたいじゃのう?鬼切さん。
(藪中)何や?われ。
(鬼切)ちょいちょい。
みんな席外してや。
(一同)はい。
あんた金子千秋はんやねぇ?わしらを田舎者のへたれやっちゅうてこき下ろして。
ほんで自分らが取って代わろうっちゅう寸法かいな?それは誤解や。
こき下ろしたんやのうてホンマのこと言うただけ。
どやさ。
アハハ。
あんたまだこの金暮でわしらとモモぐるっちゅうんがどういうことか分かってないようじゃのう?モモぐる?スズメバチの巣に鼻突っ込むようなもんやど。
あんたのその強そうな鼻っ柱をな?よっしゃ。
金子はん。
あんたに一つ提案しまひょ。
女の子が持ってる手形あれうちに渡してくれたらあんたの言うモモぐるっちゅうのやめたってもええわ。
女っちゅうのは神崎のことかい?
(鬼切)そうや。
手形の件でうちの反目に回ったぼんくらちゃんのこっちゃ。
手形っちゅうんは?たかだか1,000万やけどなぁ。
うちはこれでも大阪じゃ負け知らずの事件屋で通ってるさかい意地があるんや。
わしに借りをつくると高うつくで。
うちの方が利息高うおまっせ。

(今日子)金子ちゃん。
金子ちゃん。
おう。
(今日子)こないだ言うとった鬼切さんのこと。
うん。
あんな。
・おい!手形よこせ。
嫌ですよ。
何で?わしらのシマに首突っ込まんように鬼切と取引するに決まっとろうが。
ハァー。
それ私がやります。
お前のようなぼんくらが渡り合える相手と違うわ!ハァー。
ぼんくらとかぼけとか小物とか。
やってみんと分からんじゃろ!ほんじゃのう。
おう。
腐れ外道。
バイトやらんか?はい!喜んで!キリコにも後で仕事頼むで。
それ鬼切っちゅう大阪の事件屋がらみか?よう知っとるのう。
鬼退治じゃ。
うーん。
あと2日で紙くず。
ハァー。
うん。
(仏滅)どうしてくれるんや!?追い込みを頼んどった債務者に夜逃げされたんじゃ。
(仏滅)その手引きをしたんが鬼切じゃ。
(夏目)鬼切が!そりゃマジかいや!?
(更地)あんたの言うことを信じて地上げを任せたのに逆に訴えられたで!
(抜道)報酬はお返ししますよって。
(安楽)あんたらと組んでるってだけでわしらまで仕事の邪魔されとんじゃ!また鬼切ですか。
金子ちゃん。
悪いがこっちも商売なんじゃ。
仕事の邪魔されるくらいならいっそ鬼切と手組んだ方が何ぼかましじゃ。
(安楽)邪魔したなぁ。
(更地)帰ろう帰ろう。
(仏滅)二度と来るかい!
(男性)時間の無駄じゃ!
(夏目)ハァ。
どうすりゃええんじゃ!ハァー。
うーん。
あっ。
あっ。
あっ。
今日手形を1,000万円で買っていただけるんですよね?鬼切さん。
(鬼切)事情が変わったんや。
女同士の約束はどうなったんですか?ほな8%で買うたるわ。
8%!?フフッ。
消費税じゃないんだから。
ちょっと。
(鬼切)政夫ちゃん?ちょっと。
(鬼切)今からなお土産持ってそっち寄るさかいな。
ちょっ。
私の話はまだ終わってません。
小清水経営コンサルはもうかたにはまっとんのや。
ぼんくらちゃん。
うちにあんまり逆らわん方がええよ。
(蛇塚)どけ。
ぼんくら。

(政夫)金暮に支店出したんか?
(鬼切)うん。
そうや。
(政夫)おかんはやり手やなぁ。
ハハハ。
それに比べて僕は駄目や。
(鬼切)うん?またこの店危ないんか?なあ?どっかにな金持った客おらんやろか?売り上げ上げんとなこの店つぶれてまうねん。
しゃあないなぁ。
ああ。
ごっつ太い客紹介したるわ。
ホンマ?だからおかん好っきやねん。
(鬼切)うーん。
はい。
政夫ちゃん。
(政夫)うん?
(鬼切・政夫)あーん。
アハハ。
わらび餅うまいやろ?
(政夫)うん。
ごっつうまいわ。
帰りました。
手形を渡してください。
何で?嫌ですよ!
(手をたたく音)手打ちに持ち込むんですよ。
その手形を鬼切に渡して。
冬月。
そげなことしよったら事務所のメンツが立たんど。
所長の監査はあしたですよ?
(夏目)うーん。
じゃったら抜道。
おどれ大阪に行って鬼切のことを詳しく調べてこいや。
大阪の役所におったんじゃろうが。
アホ抜かせ。
何で俺が走らなあかんねん?それやったら冬月。
お前が鬼切の裏の手口を警察にリークしたらええがな。
そんなめんどくさいことできませんよ。
だったら夏目が鬼切の事務所から債権や権利書を盗みだしてむちゃくちゃにしてやればいいじゃないですか。
何でわしがこそ泥みたいなことせにゃいかんのじゃ?みんなで協力して立ち向かおうって気はないの!?協力だ?何のために?アホくさ。
(夏目)おどれが金を払うなら手伝うてやらんこともないがのう。
そんなこと言ってる場合じゃないでしょ?鬼切を何とかしないとみんな破滅するかもしれないんでしょ?こんなときぐらい損得抜きでみんなで協力…。
もちろんもちろん。
自分の客は自分で守るで。
(夏目)おう。
そうじゃ。
俺たちは顔で商売してるんですよ。
メンツがあるがな。
そういうこっちゃ。
分かったわ。
手形をお金にしてくればいいんでしょ?そしたら鬼切に勝ったことになるんでしょ?私一人でやっちゃるわ!
(夏目)アホか。
おどれがあと1日で回収できるわけがなかろうが!女にだってメンツはあるんじゃけえ!・あんた!何してんのよ?
(茸本)おかえり。
あっ。
これ金髪の手帳じゃない?監査だっけ?が終わるまで。
ほら。
隠しといてくれって頼まれてさ。
それを何で私の家に隠すのよ?いや。
だって何かヤバそうじゃんそれ。
ヤバいもんは私に押し付けるんかい?あっ。
おなか減ってない?何かあるもんで作るね。
うん。
金髪に幾らもらったのよ?・
(口笛)ああ。
上カルビお代わり。
いくらストレスたまってるからってさ。
ちょっ。
一気に焼かないでよ。
気になんだよこういうの。
わりゃ余計なかばちたれなさんな。
特上カルビお代わり。
特上!?これじゃ赤字だぜ。
おい。
もうほら。
焦げてるよ。
肉も手形も真っ黒焦げよ。
手形は花瓶でしょ?焦げないよ。
お金に換えられない手形のことを焦げ付いた手形っていうの。
はい。
これあんたの。
(茸本)うわー。
上手に焼けました。
バカ。
焦げてるでしょ。
チッ。
あしただったよね?花瓶の時限爆弾。
そう。
銀行の閉まる午後3時がタイムリミット。
それを過ぎたら手形は紙くず。
私のメンツは丸つぶれ。
(茸本)うん。
どうせつぶされんだったらさその会社もつぶしてやりゃいいじゃん。
はあ?だってムカつくじゃん。
このままだと大阪の事件屋にも勝てないし手形も真っ黒焦げなんでしょ?
(夏目)ああ。
手遅れじゃ。
あした世界の終わりじゃ!
(キリコ)うっさい。
ぼけ。
うちのホテルに鬼切の部下が?
(艶子)はい。
小清水経営コンサルはもうすぐつぶれるから自分たちが面倒見てやるって。
ちょっと待ってて。
キリちゃん。
頼みがあるんだけど。
うち忙しいけん。
ホテルの人間を待たせているんだけど。
えっ?あれ冬君がやってるホテルの人なん?そうだよ。
誰だと思ったの?頼みって何ね?・
(茸本)戻りました。
ああ。
キリコさん。
これ金子さんから頼まれたやつです。
(キリコ)うん。
ご苦労さん。
金子の仕事?
(茸本)はい。
(キリコ)鬼切をやっちゃるそうじゃ。
金子がそう言ったの?あいつ裏で動いとったんか!?
(キリコ)まっ詳しくは言えんけどなぁ。
鬼退治や言うとったで。
(夏目)キリコ。
悪いが付けといてくれや。
(キリコ)はあ?キリちゃん。
鬼切のことを調べてくれないか?大至急。
(堺)鬼切経営コンサルタント?
(抜道)ああ。
(抜道)仕事がらみでその会社のことを調べてんねけどな。
(堺)はい。
俺には詳しいことは分からんのや。
(堺)でも先輩がわざわざ大阪にまで来て調べたいってよっぽどなんすね。
先輩。
あんときのことなんすけど。
悪いのは先輩だけやのうて横領しとったやつは他にもぎょうさんおった…。
(抜道)堺。
それはもうええがな。
おおきに。
それよりな急いどんのや。
失礼します。
ハァー。
まだ諦めてへんのかいな?ぼんくらちゃん。
ちょっとは頭使うて商売してみぃや。
ですよね。
そう思い直して手形を鬼切さんの言い値の8%でお譲りすることにしました。
どういう風の吹き回しや?その代わり私を鬼切さんの事務所で使ってください。
うちに移りたいっちゅうことか?私小清水経営コンサルタントを辞めます。
こんにちは。
(政夫)ああ。
いらっしゃい。
あの。
急ぎで悪いんですけど。
会社の福利厚生でジェットスキーを何台か買いたいんです。
えっ?何台も?1台200万ぐらいでしたかねぇ?あっ。
うちで人気なんはちょっと高いけどこの240万円の。
ああ。
それはちょうどいい。
1台240万円ですと4台で960万ですか。
4台!?ええ。
それであの。
店長。
相談なんですが。
あの。
支払いを手形でお願いしたいんですよ。
手形はよう分からんけど。
いや。
心配ないです。
これ今から銀行に持っていくと1,000万引き出せますから。
今日現金になるんですか?ええ。
でまああの。
お手間はかけるわけですから。
よし。
差額の40万は取っといてください。
はい。
いいんですか?40万円も。
ええええ。
おかんが言うとった太い客やで。
・「おにぎりおにぎり」・「ちょいとつめて」
(鬼切)何でうちに入りたいんや?鬼切さんの手際のよさを拝見して私もあなたの下で働きたいと思ったんです。
チッ。
何たくらんでんねや?鬼切さん。
私を雇ってください。
追い込みでも夜逃げでも女の武器を使ってでも何でもします。
(鬼切)ああ。
なあ?ぼんくらちゃん。
こういうときはな手土産の一つでも持ってくるもんやで。
どやさー。
金髪の手帳じゃ駄目ですか?どやさ。
金子の?
(鬼切)ああ。
これは。
あんたなかなかやるなぁ。
本気なんです。
私を雇ってくれたら後悔はさせません。
これは女同士の約束です。
よっしゃ。
分かった。
雇ったるわ。
その代わり名真津はんに手形返したってや。
はい。
ただ私も顔で商売してますので取り分の8%はきっちり頂きます。
(名真津)何やと?
(鬼切)ハハハ。
そらそうやなぁ。
気に入った。
名真津はん。
ぼんくらちゃんに払うたって。
(名真津)ハァー。
もうしょうがないなぁ。
80万ぐらいだったらあるから銀行行って下ろしてくるわ。
そこで現金と引き換えに手形をお渡しします。
(鬼切)ほなうちも立ち会わせてもらいまひょ。
そこであんたも晴れて鬼切経営コンサルの一員や。
ホホホ。

(鬼切)遅っ。

(男性)すんません。

(美代子)あの子元気なん?
(抜道)毎日2人で飯作っとるわ。
(美代子)あんた再婚してへんの?
(抜道)あの男とはうまいこといっとんのか?
(美代子)毎日1人で飯作っとるがな。
(美代子)電話くれてありがとう。
こっちこそ。
(抜道)あんな。
(美代子)あんな。
(バイブレーターの音)
(抜道)あっ。
たんま。
(バイブレーターの音)おう。
堺か。
分かった。
すぐ行くわ。
ハァー。
(抜道)ああ。
あんたいっつもそうやん。
しゃあないやろ。
(美代子)それが原因や。
何の原因や?男つくって家出てった言い訳か?あの子の好物や。

(伊集院)神崎って子はトラブルメーカーっすね。
フフフ。
(茸本)キリコさんに頼まれてた資料持ってきました。
ありがとう。
伊集院。
これ例の。
ああ。
気にしないでいいよ。
神崎の元カレ。
(伊集院)トラブルメーカーの?
(茸本)はあ?誰っすか?こいつ。
金暮署の刑事さん。
(茸本)刑事さん!?
(伊集院)われ冬月さんの前で礼儀わきまえや。
すいません。
(伊集院)こんなアホがそばにいると冬月さんも苦労しますね。
ああ。
何でポリなんかといるんですか?一緒に来るか?面白いものを見せてやるよ。

(堺)先輩!先輩。
(抜道)おう。
(堺)ありました。
(抜道)鬼切コンサルにはぎょうさんの会社が出資しとんねんな。
(堺)そうなんですよねぇ。
(抜道)ええっ!?これ!
(堺)えっ?えっ!?先輩!先輩!ちょっと説明して!
(名真津)すぐ済むで待っててや。
(鬼切)うん。
自分ら車ん中で待っとき。
(男性)はい。
(鬼切)フフッ。
小清水経営コンサルはもう終わりや。
あんたうちに来て正解やな。
アハハ。
それがそうでもないんです。
あっ?どこ行くんや?あっ。
ちょっ。
ちょっと。
ちょっと!この手形を決済に回してください。
(行員)かしこまりました。
(鬼切)決済!?ちょっと待たんかい。
そんなことしてあんたに何の得があるんや!?一度銀行に渡った手形は絶対取り戻せませんよ。
(鬼切)そんなこと分かっとるわい!あんたは手形を私から奪い返せんかった。
そんな噂が金暮に流れてみい。
確実にやっていけんようになるで。
(鬼切)だましたんか?えっ?これはぼんくらちゃんのメンツじゃ。

(行員)お客さま。
この手形はお取り扱いできません。
えっ?
(行員)これはコピーされたものです。
はあ!?
(鬼切)ハハハ。
あんた偽物使うてうちらだまそうとしたんか?違います!
(鬼切)ハハハ。

(ブザー音)
(鬼切)よっしゃ。
3時過ぎた。
ハハハ。
その手形はどのみち紙くずや。
どやさー。
ハハハ。
そんな。
(名真津)やった!いやー。
首つながった。
よかった。
(鬼切)よかったよかった。
・・「これくらいのおべんとうばこに」・・「おにぎりおにぎりちょいとつめて」金髪?あーら。
神崎君。
はあ?ああ?何をしてるのかなぁ?
(政夫)おう。
おかん!?
(鬼切)政夫ちゃん!?あんたこの男と何してんの?
(政夫)ビジネスやがな。
(鬼切)ビジネス?いましがた息子さんのお店でジェットスキーを買わせていただいたんですよ。
あなたがずっと欲しがってた名真津さんの手形で。
(鬼切・名真津)ええっ!?どういうこと?昨日腐れ外道が神崎君のとこ行ったでしょ?・《あんた!》《何してんのよ?》あれは私が本物の手形を取りに行かせたんです。
それをその日のうちにキリコに偽造させて。
神崎君のアパートには偽物を戻しておいたというわけです。
(政夫)おかん。
どういうことなん?
(鬼切)どうもこうもあらへんがな。
あんたが銀行に出した手形が不渡りになったんや!不渡りって何?
(鬼切)アホ!名真津さんに引導を渡したのはあなたのぼんくら息子です!
(鬼切)金子。
わしら相手にケンカ売ってきたんはお前らじゃろうが。
だから言うたじゃろ?わしらとモモぐるんはスズメバチの巣に鼻突っ込むようなもんやっちゅうて。
どやさー。
じゃかあしい!おんどりゃあ!ただじゃ済まさへんぞ!よう覚えとけ!
(政夫)あっ。
お母ちゃん。
(名真津)ああー!もう終わりじゃ。
いや。
まだ終わりじゃないで。
たぶん。
はっ?
(藪中)あっ。
すんません。
(鬼切)っだよ!・何や?これ。
(蛇塚)はい。
鬼切経営コンサル。
えっ?
(鬼切)ああ。
(蛇塚)所長。
(鬼切)はっ?
(蛇塚)客からですが。
うちに預けた不動産の権利書もめた相手の手に渡ってるそうです。
(鬼切)何やて?あっ。
そんなアホな。

(ノック)
(鬼切)あいつらや。
(蛇塚)何や?われ。
(刑事)どけ。
どけ。
おう。
(鬼切)誰や?あんたら。
(刑事)金暮署の者ですが。
弁護士法違反の容疑で家宅捜索させていただきます。
(蛇塚)何やと!?
(刑事)おい。
(刑事)はい。
(鬼切)えっ?善良な市民から告発状が届いとるんじゃ。
しかも証拠付きでのう。
(鬼切)証拠付き?
(伊集院)そらそうとこれな警察から支給されとるペンなんじゃ。
(鬼切)何すんねん!?着物が汚れるやろ!
(伊集院)痛い痛い痛い痛い!あーあ。
公務執行妨害で現行犯逮捕じゃ。
(鬼切)あっ!?これもあいつらの仕業か!?
(伊集院)さあのう。
ここまでやるか?お前らも手を打っとったとはのう。
やればできんじゃん。
うるさいんじゃ。
ぼけ。
ぼけ。
そうだそうだ。
何であんたがここにいんのよ?またやってくれたわね?すいません。
いよ。
腐れ外道。
(拍手)
(抜道)えらいこっちゃ!
(夏目)おどれどこ行っとったんじゃ?
(抜道)大阪や。
(夏目)大阪?
(抜道)おう。
知り合いにな調べてもろうとったんや。
鬼切経営コンサルのこと。
ほんだらな出資会社の筆頭株主に所長の名前があったんや。
(夏目)所長の名前!?どういうことじゃ?ハブとマングースか。
(抜道)そうやねん。
鬼切を陰で操っとったんは所長みたいやねん。
えっ?
(夏目)何じゃと!?くそ。
あの妖怪じじいが。

(小清水)妖怪じじいって。
はあ?誰のことですか?
(冬月・夏目)所長。
(小清水)ハァー。
今回の一件は皆さんに軍配が上がりましたねぇ。
(小清水)鬼切君は私が大阪で仕事を任せている人間なんですが。
彼女には金暮のシマが取りたければ金暮のシマを取ってもいいと言っといたんです。
まさかうちの顧客情報を漏らしたのは…。
(小清水)えっ?あっ?何でそんなことしたんですか?私は強いものが好きでねぇ。
でも彼女には失望しました。
彼女は二度とこの業界で生きていけないでしょう。
(小清水)ところで皆さんの監査の件ですが。
鬼切君が皆さんの評判を事細かに調べてくれましてねぇ。
その中でも。
あっ。
実に面白いものをくれました。
あっ。
それわしの手帳。
あの。
何でそれ所長が?ああー。
ちょっとおなかの具合が。
(小清水)えー。
夜逃げの物件で裁判所の強制執行を受け報酬ゼロだったんですか?いや。
あの。
それはちょっと色々と事情がありましてですね。
(小清水)金子君はたたけばまだまだ何か出てきそうですねぇ。
こいつは後でじっくり読ませていただきます。
あと皆さんの評価と処分は後日伝えることにして私はこれで。
よいしょ。
ああ。
(小清水)うん。
よいしょ。
さあ。
(小清水)ああ。
ありがとう。
これで帰ります。
ああ。
ああー。
それにしても皆さんは本当に私を楽しませてくれますねぇ。
(抜道)ハァー。
夏目。
今夜は験直しにぱーっといくか?
(夏目)おう。
そうじゃのう。
ぱーっといくかいのう。
(抜道)いってこいいってこい。
誰よ?最後にトイレ入った人。
わしじゃ。
トイレのタオルにまたカレーがついてたよ?ああ?そらカレーやないで。
えっ?お先。
あああー!『極悪がんぼ』はドラマです。
法律に触れることがたくさん出てきましたが本当にやったら捕まります。
もちろん被害にも遭わないように皆さんお気を付けください。
2014/05/12(月) 21:00〜21:54
関西テレビ1
極悪がんぼ #05[字]【最強のライバルあらわる!】

全員破滅!?大阪から最強のライバル出現、事件屋vs事件屋!助け合い精神皆無の一匹狼たちに試練!手形を回収できなければ、所長の監査で破滅!女事件屋をやっつけろ!!

詳細情報
番組内容
「小清水経営コンサルタント」で小清水元(小林薫)による内部監査が行われることになり、金子千秋(三浦友和)らは狼狽する。そんな折、会社社長の名真津(ビートきよし)が金子を訪ねて来るが、金子は監査を理由に断ってしまう。そこで、神崎薫(尾野真千子)が名乗り出るが、金子に一蹴される。最近、勉強を積んでいる薫は、名真津が話していた手形絡みの仕事がしたかったのだ。薫は仕事をさせてもらえなかったことを
番組内容2
真矢樫キリコ(仲里依紗)や茸本和磨(三浦翔平)にグチる。そこへ、夏目大作(竹内力)が来て薫に仕事を譲ってやると1000万円の手形を取り出す。金を支払う振出人が、金を用意できなくなったため、受取人から取り立てを頼まれたと言う。回収できたら500万円の報酬になると聞いた薫は引き受ける。薫が、振出人に会いに行くと、相手は名真津だった。株で大損した名真津は、3日以内に手形を取り戻さないと会社が倒産して
番組内容3
しまうと手形の返却を迫る。薫は、それならば1000万円を払えと譲らない。ふたりがもめていると、鬼切虎子(室井滋)が現れた。同じころ、冬月啓(椎名桔平)、金子らは最近自分たちの顧客に格安で営業をかけている鬼切について話していた。もし、顧客を取られてそれが小清水に知られたら、自分たちは破滅するかもしれないと言う冬月に、金子は返す言葉がない。一方、薫は、名真津から相談を受けていると話す鬼切と対面し…。
出演者
神崎薫: 尾野真千子 

冬月啓: 椎名桔平 

茸本和磨: 三浦翔平 

真矢樫キリコ: 仲里依紗 

夏目大作: 竹内力 

抜道琢己: 板尾創路
  ・  
小清水元: 小林薫
  ・  
豊臣嫌太郎: 宮藤官九郎 
伊集院保: オダギリ ジョー
  ・  
金子千秋: 三浦友和 

ほか
スタッフ
【原作】
「極悪がんぼ」(講談社「イブニングKC」所載) 
田島隆 
東風孝広 

【プロデュース】
後藤博幸 
草ヶ谷大輔 

【演出】
河毛俊作 
林徹 
石井祐介 

【脚本】
いずみ吉紘 
池上純哉 

【主題歌】
「喧嘩上等」氣志團(影別苦須 虎津苦須) 

【制作】
フジテレビドラマ制作部

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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