未来世紀ジパング【世界に貢献・日本のごみリサイクル】 2014.05.12

北極圏にほど近い極北の地だ
世界中から観光客が訪れる。
その目的は…
5,000m級の美しい山々が迎えてくれる。
どこまでも続く一本道を走っていると…
決して珍しくないという
なかでも観光のハイライトは?日本人観光客に聞いてみた
そうオーロラだ。
夜空を見上げると美しい光が舞い降りる。
一度は見てみたい神秘的な光景だ
ところがこの美しい街で大きな問題が起きていた。
街外れの深い森を抜けると見えてきたのは…
実はここ
街で出たすべてのゴミが運ばれてくる。
日本のように分別していないため燃えるゴミも燃えないゴミも一緒くた
こちらは市の職員。
ゴミの67%がリサイクルできるのにほとんど手がつけられていないという。
そのわけとは…
40年もすればここもいっぱいになる。
増え続けるゴミの山をただ見ているしかないのか
そんななかゴミ問題解決の糸口を見つけた人物がいた。
この街に越して17年になる建築家の
エネルギー効率を考えた家作りを手がけるアンディさん。
自宅もエコのアイディアでいっぱいだ
壁を厚くしそこにウールを挟むことで光熱費が6分の1に抑えられるという。
そんなアンディさん街のゴミ問題に無関心ではいられなかった。
打つ手はないかと考えていた3年前インターネットである動画に出会う
日本語だ。
そうこの動画ニッポンの技術を紹介していた
そこにはゴミをたちまちエネルギーに変える驚くべき機械が映し出されていた。
これがあれば街は救われる。
アンディさんそこからの動きは早かった。
直接州政府にかけあいこの日本製の機械が街のゴミ問題解決に役立つことを力説。
3,700万円の助成金を獲得した
そして1年半前ついにその機械が海を越えカナダにやってきた。
ここは民間のリサイクル会社。
すでに使い始めているという
この機械いったいどこがすごいというのか?
まずプラスチックのゴミだけを集める。
そして細かく粉砕
それを日本製の機械に入れてゆく。
しばらくするとタンクに液体がたまり始めた。
この液体の正体は油だ。
なんとプラスチックが油に戻ったのだ
この油燃料として使えるという。
暖房機のタンクにこの油を入れて稼働させてみる。
すると…。
問題なく温かい風が出てきた
更にトラクターの燃料として入れると…
(エンジン音)
エンジンがかかった!
馬力も申し分ない
これには州の担当者も…
日本の技術が極北の地で
今ゴミが世界中で大きな問題になっている
更に…
一方
ハネムーンで大人気の島に知られざるゴミ問題が
それを救うのは『未来世紀ジパング』今夜は世界に貢献する日本のリサイクル技術を見ていきますけれども…。
それにしてもカナダで活躍していたあの日本の技術すごいですね。
私が日本に来た理由の1つはゴミがどこにもないきれいな日本にあこがれててどうやってこんなにできるのか知りたくて来ました。
山口さん世界中でこのゴミがたいへん大きな問題になっているということなんですね。
世界中で今ゴミに悩んでいるということですね。
例えばちょっとこの写真を見ていただきたいんですけど…。
すごいですねこれ。
これはある有名な街の様子なんですけど…。
これだって車も走ってて街中ですよね?宮崎さんこれどこだと思いますか?なんかニュースでやってたのを見たような気がするんですけどね。
実はこれですね…。
確かに一時期2008年くらいにニュースになるくらい…。
これが今こういう状況になってきていると。
ナポリってちょっとあこがれの街みたいなところだったのになんでこんなことになっちゃったんですか?現在のナポリなんですけれどもこんなにひどい状況になってしまっているんですね。
ゴミの悪臭で口をふさがないと街を歩けない。
そして大量のゴキブリも発生しています。
いや〜。
その影響で老舗ホテルの閉鎖が相次いでいます。
たまりかねた住民がゴミに放火する事件も発生しているんですね。
更にこちらの写真。
人が船をこいでいるのがわかるだろうか?実はここは海の真ん中。
太平洋にはこのようなゴミで埋め尽くされている場所がいくつもあるという
でこういう状況になっているんです。
これはプラスチックのスープと呼ばれててスープの中の具が浮いているみたいな…。
まさかここまでひどいとは…。
つまりということで今回はこんなものを用意しました。
地球を汚す山口さん世界中でどれくらい今ゴミが出ているんですか?10年後どれくらいになったかというと…。
この怪獣もこうなっちゃうと。
成長して…。
ちょっと恐ろしいですね。
どんどんどんどんこの怪獣が大きくなってしまうということなんですけれどもそこで今回の沸騰キーワードです。
はいこちらです。
埋もれたというのが何だろうなってちょっと思いますね。
日本のこの埋もれたリサイクル技術。
何か出てきましたね。
そうなんですね。
これがまさにこのゴミ問題の解決につながっていくということですけど。
ゴミをエネルギーに変える日本のすごい装置。
いったいどこで作られているのか?その会社は神奈川県平塚市にあった。
ここブレスト社だ
さぞかしスケールの大きな会社かと思いきや…
製作現場に同行させてくれた。
これがカナダ人を驚かせたゴミをエネルギーに変えるあの
これも海外向けの製品。
納期が迫っているという。
実は今世界中から注文が殺到しているのだ
ブレストは2001年創業のベンチャー企業。
当時日本ではゴミの量がピークになりリサイクルへの意識が高まっていた
そこで開発したのが
仕組みはこうだ。
まずプラスチックゴミを装置に入れ420度以上に熱するととけて液体から気体となる。
そのガスが再び水で冷やされ液体に戻すことで油が出来るのだ
出来上がった油がこれ。
いわゆる混合油。
このままでも燃やすことは可能だが精製して軽油ガソリン灯油などに分けることで車やストーブの燃料として使えるという
夢のような技術だ。
当時この技術はブレストだけでなく大企業をはじめ日本のメーカー各社が開発していた。
しかし日本では
取り組んでも採算が合わないと
ところがブレストは諦めず装置の小型化に成功。
2009年動画サイトに投稿すると世界中からアクセスが殺到!再生回数は380万回を超え大反響となる。
この日も外国人の一行が視察に来た。
油化装置を見るためわざわざブラジルからやってきたという
中島さんに次々に質問をぶつける
ブラジルもゴミ問題に頭を悩ませているのだ。
更に…
それは最後の楽園といわれるあの南の島だった。
黄金の国よ再び
フランス領ポリネシアタヒチへ
目の前に広がる海は例えようのない美しさ。
世界一美しいラグーンの海と言われるのもよくわかる
タヒチといえばやはり…
そうハネムーンに大人気。
世界中から幸せいっぱいのカップルたちが訪れる
ねっ。
うん最高です。
美しい海を有するタヒチならではの名産がある
世界の黒真珠の実に95%がここタヒチ産だ
上品な光沢に心惹かれ買っていく女性も多い
そんなタヒチの空港に…。
1人の日本人が降り立った
通されたのはなんと空港の特別室
そこで中島さんを直々に迎えてくれたのはタヒチの
自らレイをかける歓迎ぶりだ。
実は1年前までタヒチの大統領だった。
その重要人物がなぜここまでするのか?そこにはタヒチのゴミ問題を危惧する強い思いがあった
ここモーレア島は人口1万6,000人の小さな島だ
島を囲むように走る道のまわりに住居が点在していた。
島民は週3回ゴミを通りに出す
するとゴミ収集車がやってきて回収してくれる
ここまでは日本とさほど変わらない
しかしこのあと取材班は驚くべき光景を目の当たりにする
ゴミは大きなコンテナに積みかえられたかと思うと次々とフェリーの中に入ってゆく
大量のゴミはいったいどこへ向かうのか?
モーレア島から船が向かったのはタヒチ島だった。
実は260キロ離れたボラボラ島など周囲5つの島からタヒチ島にゴミが集められるという
その場所へ向かっていた。
山道を登ること15分。
見えてきたのはゴミの埋立地だ
集められたゴミが辺り一面山積みになっていた
確かに木の枝からプラスチック粗大ゴミまで分別することなく埋め立てられていた。
年々ゴミの量は増え続け早ければあと10年でこの場所は一杯になるという
現状を目の当たりにした中島さんは…
言葉に詰まった。
世界有数の絶景を望む場所に大量のゴミの山。
こんな悲しい風景をもうこれ以上つくるわけにはいかない
市長と中島さんはブレストの油化装置で美しい風景を守ろうと誓い合った。
もう設置場所も決めているという
まずは埋立地の敷地内に1台入れる予定だ
しかしこの油化装置があればすべて解決というわけではない
タヒチの人たちにとってまだゴミの分別という意識がないのだ。
そこで中島さんが向かった先は
生徒たちを集め用意した卓上の油化装置を見せる
そして実際に自分たちの手でプラスチックゴミを油化装置に入れてもらう
果たしてどうなるのか?中島さん油化装置を稼働させた
子供たちは皆興味津々だ
しばらくすると液体が出てきた。
そして火をつける
子供たち仕組みを理解したようだ
彼らが分別を始める日もそう遠くはない
あの景色は…。
でも子供たちの最後の…。
すてきですね。
10年後とか15年後そうですよね。
それにしてもたった9人の会社が世界中に今注目されてるというのは驚きですよね。
まさにそこですね。
そこに鍵が?はい。
それがですね…。
まさに中小企業の出番だということになるわけですよね。
こちらは卓上の油化装置だがいちばん売れているものでもおよそ4,000万円
これなら途上国や小さな自治体でも購入可能だ。
更にポイントは使いやすさだという
使いやすいということですよね。
この装置日本でも使われ始めている。
こちらではプラスチックゴミを引き取り燃料を生産
これまさにゴミから燃料を作ってるじゃないですか。
そこでこれを今何と言うかというと都市油田というふうに…。
都市油田?リサイクルではこのゴミがもう油田だということなんですね。
そうそう。
でしかも実は生ゴミとか紙の
その技術を開発したのが京都市
ゴミ怪獣都市油田の可能性がますます広がってきた
とはいえ世界のゴミというのはまだまだ増え続けていると。
さぁ今まさに
好景気に沸くインドネシアへ
インドネシアの首都ジャカルタには高層ビルが建ち並び街で目立つのは日本メーカーの新車だ
この10年で経済成長率は平均6%と発展著しい
しかしその成長とともに増えているのがゴミだ
ここはインドネシア第2の都市
街では分別する習慣がないという
ゴミが捨てられるなりなんと人がゴミの中へ。
次々と集まってくる
悪臭漂うゴミの中何をしているのか?
彼らはウエストピッカーと呼ばれ拾い集めた資源ゴミを売って生活している貧困層なのだ
スラバヤ市だけでもこうして暮らす人が数千人いるという
またこの場所にわざわざ連れてこられる動物がいる
牛だ!
ゴミ最終処分場。
ここに連れてこられる動物がいるという。
牛だ!なんと生ゴミを餌にしているという。
ゴミも減り餌代も浮くので一石二鳥だと毎日ここで放牧されている。
しかもこの牛食肉になるという
更に川沿いの地域ではこんな問題が。
川にせり出すように建ち並ぶ家。
その下にはそのまま捨てられた家庭ゴミが埋まっていた。
雨が降るともっとひどいことに。
このゴミが一気に川に流れ出し川の真ん中で溜まっていく。
そのゴミが川をせき止め洪水を引き起こすことも珍しくないという。
市民たちの健康被害にもつながる。
これがインドネシアのゴミの現状だ
そんななか少しでもゴミを減らそうと日本生まれのリサイクル技術が活躍していた。
ジャワ島東部に位置する
野菜の皮やヘタなど料理に使わない部分が生ゴミになる。
しかし生ゴミをこの魔法のバケツが消してくれるという
そう言ってタカクラと呼ぶバケツに生ゴミを入れ始めた
これをかき混ぜると…
つまり植物の肥料に変わる。
生ゴミが堆肥化するには発酵菌を使い通常2〜3か月かかるのだがタカクラは地域の土壌にあった発酵菌を探して使うためすごい速さで堆肥になる
これまでスラバヤ市では増え続ける生ゴミに頭を悩ませてきたが…
北九州市から派遣された技術者高倉弘二さんがこの魔法のバケツを開発。
一軒一軒訪ね歩き現地に根づかせたという。
そのためタカクラと呼ばれている
更に堆肥により植物がよく育ち美しい緑の街へと生まれ変わった。
タカクラを根づかせた北九州市。
公害を克服した経験を生かし海外への環境協力を積極的に行ってきた。
そして今国際協力から国際ビジネスへの転換を図っている。
その際武器となるのが
今後押しをしているのが
そのノウハウを生かせるとすでに去年12月インドネシアのスラバヤに進出していた
その任務を任されたのは…
西原商事のインドネシア事業を任されたのは新入社員の
実は武久さん
ゴミの問題を目の当たりにする
自分に何かできないかそう思っていた矢先西原商事のインドネシア進出を知り応募した
更に…
ゴミ処理をここまでする企業はインドネシアでは初めてだ。
しかも驚くのはここで働く人たちの経歴だ。
彼らは皆カネになるゴミを拾っていた
西原商事がリサイクルゴミを大量に回収分別すればウェストピッカーの仕事を奪うことになる。
そこでなんと彼らを雇ってしまったのだ
最近子供がよく職場に遊びにくるという。
ウェストピッカー時代には考えられないことだ。
パティマさんに家を案内してもらった
電化製品こそウェストピッカー時代にゴミ捨て場で見つけてきたものだが…
西原商事で働くようになり生活は一変したという
日本のリサイクル技術がインドネシアの人の人生をもリサイクルしていた
感動しちゃった。
そうね。
ウェストピッカーでいるのと従業員として働いているの全然違いますよね?全然違いますね。
やっぱり私が生まれたところの…。
実際イレスさんご覧になってその意識の高まりを表してるものがありましてそれがゴミ銀行という…。
はい。
ゴミ銀行って聞くとちょっと…。
そうなんですね。
ゴミを持って並ぶインドネシア人たち。
手にはきっちり分別されたゴミ。
ここは持ち込まれたゴミの重さを量りゴミの量に応じてお金に換算してくれる。
たとえば
通帳にお金がたまり月に1回下ろせるという
ゴミ銀行のおかげで分別の意識も高まっている
さぁ山口さんこのゴミ問題から考える未来予測をお願いします。
はい私の未来予測はこちらです。
ゴミが成長戦略?ゴミが成長戦略ってちょっと信じがたいんですけれども。
今日のお話ずっとあったようにこのゴミ怪獣っていうのがですね今世界中で大暴れをしていると。
大暴れ。
そうですね。
他方でですね日本にはゴミのリサイクルの技術っていうのがたくさんある。
特に中小企業。
しかしすごい技術を持っていてもなかなか世界に進出できない中小企業は多い。
そこで参考になる取り組みがあるという
そうするとこういう日本の中小企業が今あるんですけどここの企業連携しませんか?みたいな。
していただけると先ほども出てきました北九州市…その取り組みがすごいんですね。
こちらご覧ください。
先ほどのゴミのリサイクルだけではなく…。
いくつもの地元企業の海外進出を後押ししているんですね。
つまり国だったり自治体がいろんな技術とタッグを組んで世界中のゴミ怪獣に挑んでいくと…。
そうそう…こうですね。
まぁ今政府もそういう意味で今日はその成功例が見えてくるとあぁうちもやれるってどんどんなっていくでしょうね。
まさにこのゴミが成長戦略になっていくということなんですね。
まだまだ日本の中小企業技術持ってるとこいっぱいありますからね。
そうですよね。
これからの成長に期待したいですね。
2014/05/12(月) 22:00〜22:54
テレビ大阪1
未来世紀ジパング【世界に貢献・日本のごみリサイクル】[字][デ]

ごみ埋め立て地が油田に変わる!?日本の小さな会社が生み出したスゴイ技術が世界を救う▽経済成長と共に増えるごみ…日本人が開発・生ごみをたい肥化する“魔法のかご”とは

詳細情報
番組内容
南国リゾートのタヒチ。世界中から観光客が訪れるタヒチでは、ごみの処理が問題となっている。そこに現れたのが、プラスチックごみを油化するという日本の技術。ごみを処理するだけでなく、油も取り出せる“一石二鳥”の技術だ。さらに、成長著しいインドネシアでも、ごみ山が急増していた。分別がほとんどされない惨状に、ある日本人が立ち上がった。
つづき
【日本のすごい技術…ごみの埋め立て地が油田に変わる?】
神奈川県平塚に従業員9人の小さな会社「ブレスト」が開発した、プラスチックごみから油を生み出す技術。動画サイトでは世界中からアクセスが殺到し、再生回数は360万回におよぶ。この技術を使った油化装置が、ある島国の悩みを解決しようとしていた。その国とは、ハネムーンなどで日本人にも人気のタヒチだ。
つづき2
【経済成長でゴミも増えるインドネシア】
経済成長著しいインドネシアも、ごみ問題に関して例外ではない。川沿いに立つ家屋からは、外にごみがそのまま捨てられていることもしばしば。雨の日にごみが流れ出て溜まり、水がせき止められることにより洪水が発生することもあるという。そんなインドネシアで、ある日本人が開発した、生ごみを入れておけば2、3週間で“たい肥化”できる「魔法のかご」が人気だ。
出演者
【メーンMC】
SHELLY
【進行役】
大橋未歩(テレビ東京アナウンサー)
【沸騰ナビゲーター】
山口義行(立教大学教授)
【スタジオゲスト】
ジョナサン・ソーブル(フィナンシャルタイムズ東京支局長)、宮崎美子、イレス(インドネシア人)
関連情報
【公式ホームページ】

http://www.tv-tokyo.co.jp/zipangu/

【公式Twitter】

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