リッチマン、プアウーマン #05【小栗旬 石原さとみ 相武紗季 井浦新】 2014.05.13

に戻ってきます。
(徹)戸籍をインターネット上で管理するシステムを作ろうと思う。
パーソナルファイルだ。
(真琴)若い人とお年寄りって不便に思うことが違うらしくて。
(徹)お前の方が分かってたんだな。
このプロジェクトは何を作るかじゃなくて誰が使うかなんだ。
(真琴)わあー。
すごい。
(徹)お前が作ったインターフェースだ。
(真琴)はい。
(朝比奈)俺はこの会社を日本を代表する一流企業にしたいんだ。
(徹)朝比奈。
初めて君に失望したよ。
(朝比奈)うわー!
(徹)君のことが記憶にないんだ。
(燿子)じゃあさ思い出してみよっか?
(徹)僕は行ったんだ。
君は行ったのか?
(燿子)ずっと待ってた。
(朝比奈)脅しに斬新さがないね。
皆さんは自分のことをどれだけ正確に知っていますか?自分のことぐらい自分が一番よく知っている。
そう思いますよね。
じゃああなたが社会人になってから今まで稼いだお金の総額は幾らですか?それで支払った税金は?正確に知りたい。
そう思ったらどうすればいい?税金のことだから税務署に行けばいいのかな?でも生涯賃金なんてどこで調べてもらえる?厚生労働省?税金のことを調べていたら将来の年金のことも心配になってきた。
日本年金機構にも問い合わせなきゃ。
保険は?あー。
もうめんどくさっ。
いいや。
調べなくても。
たぶん国がちゃんと管理してくれてるんだろう。
大抵の人はこうなる。
それでどうなった?皆さんの年金が消えた。
国のせいだなんて言ったっていまさら遅い。
こうなった原因は?さっき言った。
(舌を鳴らす音)そう。
めんどくさいからだ。
そこでパーソナルファイルだ。
実にシンプルな見た目だ。
よし。
じゃあちょっと使ってみよう。
65歳で僕がもらえる年金は月々幾らだろう?思ったままに検索する。
「65歳年金」こんなもんか。
あんまり無茶できないな。
僕があしたからえらく倹約家になったらこれのせいだから悪く思わないでくれ。
(笑い声)お金のことだけじゃない。
本籍地は?生まれた場所は?ちなみに住民票は自宅でプリントアウトできる。
役所は人件費と雑費を節約できて僕らは役所に出向く時間と交通費を節約できる。
その金額はデートのランチをちょっと豪華にできるくらいだけどデザートが付いてるか付いてないかで彼女の機嫌が変わってくるから侮れない。
(笑い声)どうした?困ったな。
何も見えない。
何も見えない暗闇は不安だ。
一歩も動けない。
小さな明かりだ。
でもここから得られるわずかな情報でもそれが絶対に正確だと分かっていれば僕らは動ける。
選択できる。
パーソナルファイルは過去の記録だけじゃない。
僕たちがこれからどう生きようか選択するときの道しるべになる。
以上だ。
(拍手)
(安岡)ハハハハ。
すごいっすね。
(山上)完璧だ。
本番が楽しみだな。
ええ。
(山上)うん。
(安岡)どうしたんですか?ぼうっとして。
(真琴)あっ。
ああ。
ああー。

(役員)素晴らしいアイデアです。
しかしね会社がつぶれるほどの金を使うっていうんじゃ取締役会はうんとは言えませんよ。
インドのサーバールームを買う資金はどこから調達するんです?・
(役員)だいたい競合相手がJIテックじゃ勝ち目はない。
(役員)まあこの話はなしだ。
いい夢見させてもらいましたよ。
ハハハ。
(山上)おい。
おい。
ちょちょちょちょ。
俺が話すから。
うーん。
売り上げを回復させるためにチーフプログラマーをゲームの現場に戻せと。
で細木を戻した。
(山上)事実上チームは縮小ってことか。
おかしいだろ!ここは僕の会社だ!何であんなバカなやつらに足を引っ張られなきゃいけないんだ?取締役会のくずども!
(安岡)今日のスピーチファイルにまとめといて。
(真琴)はい。

(物音)
(乃木)ハァ。
(乃木)まずい状況になりましたね。
これで3日間分ですよ。
どうすんですか?仕入れの数を減らす。
オーナーには私が連絡するから。
(燿子)すいません。
私のせいで。

(更新音)料理食べてから言いなさいよ。
(更新音)
(ナレーション)工業デザイナー青山誠人はもとは文房具メーカーの雇われデザイナーだった。
アーティストであると同時にヒットメーカー。
そんな青山が突然引退を宣言した。
(青山)やり残したことは実家の畑を耕すことぐらいかな。
(ナレーション)今青山は故郷でトマトを栽培している。
この青山誠人さんだ。
青山さんの協力の下彼の住む村でパーソナルファイルの運用実験をやらせてもらう。
一般市民に受け入れられたという実績があれば総務省も納得せざるを得ない。
これで大手を一歩リードできる。
(小川)でも何でこの青山さんが急に?ああ。
あの。
マコト会っていう同じ名前の人たちが集まるコミュニティサイトがあるんです。
そこでちょくちょくメールするうちに仲良くなってお弁当箱とか頂いちゃって。
《いただきます》《素晴らしい》《えっ!?えっ?そんなに?》《えっ?卵焼き一つ差し上げますけど》《何を喜んでる?》《僕が称賛しているのはこの不格好な卵焼きじゃない》《弁当箱だ》《えっ?》《青山誠人のデザインと知らずに持ち歩かれてるその弁当箱の絶望を思うと胸が痛いな》《大げさですね。
そんなに有名なんですか?》《お前が使ってるこのボールペン》《何げなく使っているこのボールペンを今の形にしたのが青山誠人だ》《文房具メーカーにいた青山誠人がボールペンのキャップをなくしペン本体を透明にしたんだ》《中のインクの残量が分かるように》《へえー》《へえーって》《お前には分からんか》来週村に行って説明会とデータの移行を行う。
じゃあ2〜3日行ってじっくりやるか。
だとするとあまり人は割けないな。
僕と小川さんと。
お前も来い。
私ですか?弁当箱の礼は直接言うべきだろう。
はい。
宮前君。
うん。
今日もう戻らないから。
うん。
よろしく。
俺も案外臆病だな。
うっ!ぼんやりしてて階段踏み外した。
ついてないよ。
フッ。
まっいい機会だから少し休め。
ああ。
ありがたいね。
いい知らせもある。
おう。
遠野に会った。
遠野?あの遠野か?懐かしいな。
えっ?うち辞めて以来か?
(遠野)《久しぶり》《久しぶり》《そんな格好だから最初分かんなかったよ》《家業を継いだのか?》
(遠野)《まあうちは堅い会社だからね》《独立したいってNEXTINNOVATIONを辞めたくせに実家継いでんだ。
恥ずかしいよ》《君は優秀だったと記憶してるけど?》
(遠野)《いや。
俺は日向についていけなくて辞めたんだ》《自信なくて。
でも最近思うんだ》《やっぱ俺もものを作りたいんだよな。
うん》出資?遠野が?あいつの家は中堅の商社で今中東を相手に業績を伸ばしてる。
金があるらしい。
で?10億なら出すと言ってる。
(遠野)《君のおかげで俺もまた夢が見られるよ》《ありがとう》《来週地方から戻ったらインドに行く》《うん》《契約に付き合ってくれるか?》《もちろん》お見舞い。
ありがとう。

(男性)これあっちに持ってっちゃって?はい。
よいしょ。
(青山)君が日向徹か。
でかいんだなぁ。
お会いできて光栄です。
社長緊張してる。
急な連絡だったのにもかかわらず協力いただきありがとうございます。
(青山)うん。
どうだ?うわー。
(青山)で君は?夏井真琴と申します。
あの。
すてきなお弁当箱ありがとうございます。
(青山)ああー!ああー!ああー。
(青山)そうかそうか。
あの。
すいません。
あの。
私何のお礼もなくて。
(青山)お礼は高いぞ。
お礼は。
うん。
高いぞ。
えー。
そうか。
今日はもう泊まってけ。
なっ?泊まってけ。
(青山)ほれ。
食ってみろ。
ああ。
はい。
(青山)うまいぞ。
ウフッ。
僕はトマトが嫌いだ。
なぜ?よりによって。
うん!おいしい!うん。
これ味が全然違います。
甘くて…。
(青山)お疲れさま。
(女性)ああ。
お疲れさま。
このばあちゃんな俺ががきんときから有機栽培でむっちゃくちゃうまいトマト作ってたんだ。
使いこなしてる。
字でかいけど。
(青山)コストと手間と味を考えればこの1箱が1万円すんの妥当なんだよ。
1万。
(青山)で世の中には高くてもうまいトマトが欲しいって人もいる。
昔はここが結び付かなかった。
でも今は世界のどっかにいる買いたいって言ってくれる人とつながれる。
家にいながら。
インターネットは地方にとって革命だ。
社長が言ってたことってこういうことだったんですね。
僕が何か言ったか?忘れちゃったんですか?《私たちの技術は人々の生活を劇的によくすることもできるんですよ》
(青山)じゃあ次畑やってみっか?あっ。
でもそんなに時間が。
(青山)ほれきた。
畑へ行きましょう。
ああ!うわうわうわ。
(青山)さあさあさあさあ…。
(シャッター音)
(小川)チッ。
ほとんど反応がありません。
実働どのくらいだ?
(小川)総世帯数の5%も。
誰も使おうとしていない。
チッ。
確認してこよう。
いや。
ホントあっついっすねしっかし。
おい。
行くぞ。
えっ?えっ?み…水を一杯。
(男性)高級トマトの次は何?どうせ青山がまた変なこと始めたんだろう?あっいや。
パーソナルファイルは青山さんのお仕事とはまた別なんです。
(男性)悪いけど協力はできないよ。
村の大半の連中は普通にトマト1個50円ぐらいで市場に売ってんだ。
青山のこっちのトマトが駄目みたいなそういう感じ。
正直胸くそ悪いんだよ。
ぶつけろ。
いや。
ぶつけろ。
これせっかく作った…。
ぶつけろ。
いや。
意外と嫌われてるんですね。
青山さん。
うん。
はい。
(安岡)先越されました。
どうした?
(安岡)今日の夕刊一面です。
JIテックが。
うっ!とにかく今あるデータから利用状況をエリア別年齢別で詳しくまとめて僕のところに送ってくれ。
ああ。
今すぐだ!ハァー。
このままだとパーソナルファイルの成功例が集まらない。
これじゃ運用実験の意味がない!私説明してきます。
とにかく一度使えばみんな便利だって分かってくれます。
私使い方一軒一軒説明してきます。
やめとけ!私日向社長のプレゼン見てすごくいいなって思いました。
きっとみんな分かってくれます。
迷惑だ。
えっ?今何時だと思ってる?じゃああした行きます。
(女性)高級な機械だってんで壊しでもしたら大変だと思ってね。
あっ。
ミーコとお揃いにしたんだよねぇ。
あっ。
お茶入れますね。
お構いなく。
お構いなく。
(男性)パソコンはちょっとねぇ。
携帯なら使えるんだけど。
(男性)ほら。
絵文字も入れちゃうよ?
(女性)新しいもんは嫌いなんだよ。
時間がかかろうが不便だろうが全部今のままがいいの!失敗だ!いつもの生活に不満がないから新しいことなんかしない。
機械が怖い。
触る習慣がない。
そう思う人間にこれ欲しい触ってみたいと思わせるものじゃなきゃ駄目なんだ!
(小川)すいません。
東京に戻ります。
メトロの新作アプリの仕様変更があって僕じゃないと駄目だって。
分かりました。
社長には私から伝えておきます。
お気を付けて。
(役員)「うまくいくわけないと思ってましたよ」
(役員)「でも今失敗したのはラッキーですよ」「JIテックは1,000人規模で50億でしょ?」
(役員)「はい。
パーソナルファイルはこれで終了」
(役員)「運用実験を切り札にするつもりだったんでしょうが逆にあだになるとはねぇ」「さすがの日向徹も読みが甘かったかな?」
(役員たち)「ハハハハ」この人たち会社の株価が上がったときは散々もうけてるのに。
こういうときは味方じゃないんですね。
社長。
ついてくるな!でも…。
(青山)ほっとけ。
さあ今日は歓迎会だ。
うまいもんいっぱいあるぞ。
いや。
でも今それどころじゃ…。
(青山)駄目駄目駄目。
君は俺のマスコットだ。
ねっ?飲もう。
いや。
でも駄目です。
あの。
私仕事で来たのでホントに。
(青山)飲もう。
(男性)やっぱ東京の子はカワイイなぁ。
いや。
そうですか?
(男性)もう嫁にきてよ。
えー。
困っちゃうそんな。
アハハハ。
あっ駄目だ。
飲んでる場合じゃないんだ。
社長んとこ行かなきゃ。
(青山)おっとっとっとっとっと。
ああー。
うわー。
(青山)うわーっと。
危ねえ。
ちょちょちょちょ。
(青山)バカヤローお前ら。
お前。
まこっちゃんを嫁にすんのは俺さまだ。
お前。
お前らなんかな百年早えよ。
いや。
ちょっと。
社長。
ホントに私。
(青山)都会の女の子の香り懐かしいなぁ。
駄目です!わた…私仕事で来てるの。
ホントにすいません。
うわっ。
うわっ。
日向は一人にしてやれ。
あいつ今考えてんだ。
えっ?
(青山)はーい!先生おしっこ!アハハ。
笑うなバカヤロー。
しょうがねえだろお前。
(男性)何回目ですか?もう。
(男性)まったくもう。

(男性)あれ?真琴ちゃん。
どこ行くんすか?・
(男性)飲んでないんでしょ?飲んでる?飲んでますか?
(青山)フフッ。
日向なんざまだまだケツが青いわ。
フッ。
さあみんな。
第2部ですよ。
盛り上がってますか?
(一同)イェーイ。
あれ?あれ?社長。
おはようございます。
外行きませんか?散歩しませんか?外行きましょう!気分変えましょ。
おはようございます。
(女性)おはようございます。
うわー。
いやー!いい空気ですね!ああー!確かにすがすがしいがお前のにおいのせいでここ半径5mの空気のうまさは半減してる。
うわっ。
ごめんなさい。
うーん。
奇麗だな。
はい。
諦めた方がみんなのためになるのか?まだまだケツが青いそうですよ。
何?あの。
青山さんが。
そう青山さんが言ってました。
日向さんのこと。
青山さん自分が作ったものを人が買ったり使ったりしてるの必ず見に行くそうですよ。
こっそり隠れて。
で見に行って一番うれしかったのはボールペン。
文房具屋さん何軒も見て回ったって。
「サラリーマン時代の名前の残らない仕事なのにどうしてですか?」って聞いたら失敗したからだよって。
最初めちゃくちゃ失敗してくそ上司にけなされてこんなもん作れるわけねえって罵倒されて。
《でも作った》《それが売れた》新しいことをやろうとすれば必ず失敗する。
必ず非難される。
でももの作りはそこから始まるんだって。
お前が言うな!偉そうに。
いや。
だからあの。
青山さんが言ったんですよ。
私じゃなくて。
あの。
こっからだ。
あっ。
あっ。
あっ。
ちょっと待ってください。
キーボードがくそだ。
キーボードはなくす。
音声入力できるようにしろ。
(小川)音声入力ですか?膨大な音声データがいる?んなもん知るか。
買え。
どっかの大学の研究室でも大手の子会社でも何でもいい。
丸ごと買い取れ。
日本中を探して見つけろ。
後はオーディオ機器メーカーに話を持ち込め。
マイクが必要だ。
スマートフォンにも対応させる。
手伝います。
そっちを急いだ方が使用頻度は上がる。
(小川)ああ。
わ…分かりました。
それからインターフェースは触りたいと思えるような親しみやすさと絶対に壊れないという安心感を前面に出せ。
後は…。
(小川)ちょちょちょちょ。
ちょっと待ってください。
それ全部は。
(細木)細木です。
後は何ですか?まだメンバーだと思ってますから俺。
何か付加価値がいるな。
例えばゲーム性か。
ああ。
ペットみたいな感じでもいい。
犬に思わず話し掛ける。
そんな感じの。
とにかく何でもいいからまず即行でアイデアを出せ!
(細木)了解です。
何笑ってる?村の人が言ったことを漏らさず記録しろ。
何だったらもう1回聞いてこい!はい。
ウフッ。
いったん東京戻ります。
(青山)まあまた遊びに来な。
はい。
(青山)あっそうだ。
トマト送ってやるから住所その辺に書いとけ。
ああ。
(青山)段ボールの端っこでもいいから。
はい。
あっ。
これ。
青山さんが作ったんですよね?フフッ。
こんなもんただのボールペンだ。
かちゃかちゃだ。
(青山)おーい。

(女性)やめちゃうの?
(女性)パラソル何とか。
(女性)ずいぶん便利で私は助かると思ってたのよ。
私忙しいからね。
やめませんよ。
ああ。
早く。
行くぞ。

(子供)ねえねえ。
(母)リク。
やめなさい。
何をにやにやしてる?別ににやにやしてませんよ。
お前は帰れ。
遠野が来たら僕はこのままインドに向かう。
このままインドですか!?大丈夫ですか?大丈夫だ。
よく眠れたから。
そうですよね。
何だ?いや。
別に何でもありません。
こないだからじろじろ僕を見るのは何なんだ?見てませんよ。
見てる。
何かこう恨みがましい目で。
えっ?言いたいことがあるならはっきり言え。
待遇に不満でもあるのか?あの。
見てしまって。
社長と燿子さんが。

(安岡)日向社長!日向社長。
すいません。
機内で連絡取れなくて。
どうした?遠野さんが消えました。
どういうことだ?
(山上)今遠野の会社に問い合わせてる。
遠野はカタールに出張中で出資の話は聞いてないしそんな大金出すはずもないって。
(山上)遠野のやつ最初から金なんか出す気なかったんだ。
(安岡)サーバールームの建設は?
(山上)現金も無い。
大手との提携もない。
銀行も駄目。
インターフェースも振り出し。
これじゃお手上げだ!おはよう。
うん。
あっ。
(ノック)まだ手段はある。
JIテックとの提携の話がまだ生きてる。
サーバールームの建設費も折半できる。
(山上)いいじゃないですか。
ねえ?もうここはこれで手を打ちましょう。
ただし条件がある。
インターフェースの開発も共同でやったことにしてほしいそうだ。
向こうが主導で。
チームの成果は売り渡せない!それじゃどうするんだ?株を売る。
僕の持ってる自社株26%のうち5%売れば130億調達できる。
お前が筆頭株主でなくなるのはまずい。
朝比奈がいるから大丈夫だ。
君の25%と合わせて46%あれば問題ない。
うん。
分かった。
お前が好きなようにやれ。

(燿子)ハァー。
何だ。
もう閉店か。
どうしたの?ジャーン。
うわー。
すっごいいいトマト。
友人の熱い気持ちがこもっているが残念ながら僕はトマトが嫌いだ。
このトマトの幸せを考えたら君に使ってもらうのが一番かなぁと思って。
じゃあトマトが嫌いな人でも食べられる料理作ってあげる。
どう?うーん。
うまい。
やった。
フフフ。
最近客が少ないみたいだな。
ハァー。
いったいとこ平気で突くわね。
あっ。
悪い。
ネットに色々書かれちゃったのよ。
でも大丈夫。
何とも思ってないから。
そうか?僕は結構へこむぞ。
詐欺師だの独裁者だのパクリ野郎だのネットオタクの人でなしだの。
フフフ。
バカにしてるでしょ?
(燿子・徹)フフフ。
何にもしないで今までどおりのことやってれば非難もされないんだろうけどおとなしくしていられるタイプじゃないの。

(ドアの開く音)すいません。
あの。
この書類朝比奈さんにお電話したら燿子さんにお渡しするようにって。
あっ。
渡せばいいのね?はい。
すいません。
いいわよ。
あっ。
すいま…。
よろしくお願いします。
ちょっと待ってて。
(燿子)何かこの前から変だけど。
何なの?すいません。
あの。
お二人がキスしてるとこを見ちゃって。
ああ。
あの。
べ…別に見たくて見たわけじゃないですよ。
あの。
あんなとこで堂々と。
外から丸見えだったし。
(燿子)分かった。
分かったから。
ごめんなさい。
すいません。
それでその変な態度は何で?えっ?
(燿子)好きだからでしょう?日向さんのこと。
えっ?いや。
そんなにホントに。
否定するんだ?いや。
だってあの。
社長ですよ?職場のあの。
上司というかあの。
だから社長なので。
はい。
嘘つきね。
で日向さんのことどう思ってんの?どうって。
嫌みだしすぐ人のことバカにするし何この人って思ってます。
でも…。
すごいなぁって。
すごい仕事する人だなぁって。
そこは尊敬というか。
できれば力になりたいんです。
あっ。
分かってます。
自分ごときが力になんかなれないってことぐらい。
でも支えたいっていうか。
そばにいたいんです。
アハハハ。
いいじゃんそれ。
あっいや。
あの。
(燿子)分かった。
じゃあここからってことね?いや。
そん…。
あっ。
あっいや。
えっ?すいません。
お疲れさまでした。
料理ありがとう。
これで友人に嘘をつかなくて済む。
じゃあ。
ねえ?送ってくれない?何?何か変なことになってる。
あっ。
ウフフ。
何?それ。
何?これ。
何か私バカみたい。
今夏井さんがいた。
えっ?見えた?いや。
《資本金の半分は俺が出したんだ》《2人で利益独占するために俺を追い出したんだろ?》《NEXTINNOVATIONの50万人分の個人情報ですよ》《辞めるときちょっと細工をね》《レッドバスでしたっけ?個人情報流出して倒産しちゃった会社ありましたよね》《幾ら欲しいんだ?》《200億。
ウフフフ》《って言いたいとこなんですけど2億でいいや》《決断は早めにお願いします》《・「俺こう見えて荒っぽいとこあるかもな」》《うっ!》《ああ。
くそ。
いってー。
あいつバカだな》《手出したら下手見んの遠野君なんだぞっと》《そっか》《痛いだろうな。
うーん》《ああ。
やだなもう》《うーん。
だあー!》《お前を恐喝罪と窃盗罪で訴えることにした》《ああ。
あとこれ傷害罪》《セキュリティーの甘さが露呈したらそっちだって致命傷だろ?》《いい方法がある》《お互いにとって》《お前がムカついてるのは》《日向徹だろ?》《ハハハハハ》《あっ》《痛ててて》
(遠野)日向の手放した株うちで買ってます。
朝比奈さんのと合わせて日向の持ち株をだいぶ上回りましたよ。
うん。
じゃあ次のステップだな。
お前これ忘れんなよ?
(宮前)駄目です。
こっちにも出てます。
ざっと見て300。
いや。
500万人分出てます。
(小川)システムに侵入された形跡はありません。
でも盗まれてます。
(アナウンサー)国内最大の個人情報流出事件です。
IT関連企業のNEXTINNOVATIONがユーザーの個人情報およそ500万人分を流出したもようです。
(山上)何でこう次から次へとヤバい事態になるのかね。
(山上)ああはいはい。
ああもう。
はい。
あっいや。
ただ今原因究明に努めておりまして。
ハッカーの所在を洗え。
必ずどこかにいる。
(一同)はい。
(山上)こんなの聞いてないですよ。
会社の名前に傷が付いたらまずいでしょう?大丈夫ですよ。
傷が付くのは日向徹だ。

(社員)日向はただ今対応に追われておりまして。
(社員)わが社のセキュリティーは万全であると。
(社員)まだはっきりとはお答えできません。
警察からの連絡は全部僕にちょうだい。
(リサ)はい。
(宮前)それだけ。
お願いします。
くそ!2014/05/13(火) 14:57〜15:53
関西テレビ1
リッチマン、プアウーマン #05[再][字]【小栗旬 石原さとみ 相武紗季 井浦新】

「あなたを支えたい…二人で迎えた朝」
小栗旬、石原さとみ、相武紗季、井浦新、大地真央、佐野史郎、浅利陽介、丸山智己、中村靖日、舞川あいくほか

詳細情報
番組内容
 日向徹(小栗旬)がエレベーターに乗ると、そこに夏井真琴(石原さとみ)がいた。沈黙のなか、真琴の脳裏には日向と朝比奈燿子(相武紗季)のキスシーンがよみがえる。途中の階で燿子も乗り込んできて、激しく動揺した真琴は、適当な階で降りてしまう。残された日向と燿子の間にも気まずい空気が…。
 そんな折、日向が進めるパーソナルファイルの運用実験を、ある農村で行うことになった。協力するのは、世界が注目する工業
番組内容2
デザイナーでありながら突然引退し、故郷でトマト栽培をしている青山誠人(片岡鶴太郎)という人物。彼は偶然にも真琴のメル友でもあった。
 何者かに尾行されている気配を感じ始めていた朝比奈恒介(井浦新)は、ある日、階段から突き落とされ重傷を負う。病室に朝比奈を見舞った日向は、怪我を気遣いながらも「NEXT INNOVATION」の社員だった遠野秋洋(綾野剛)に会ったと報告する。
 数日後、日向、真琴、
番組内容3
小川智史(中村靖日)により農村で運用実験を開始したが、反応がない。住民たちがパソコン操作を嫌っていたのだ。思わぬ落とし穴に苦心する中、ライバルの大手家電メーカーがNEXT INNOVATIONを大きく上回る規模のシステム開発チームを立ち上げた、とのニュースが飛び込んでくる。
 そんなある日、朝比奈から燿子に渡すよう頼まれた書類を持ってレストランを訪れた真琴は、燿子の隣にいる笑顔の日向を目撃して…。
出演者
小栗旬 
石原さとみ 
相武紗季
 ● 
浅利陽介 
中村靖日 
八木のぞみ 
舞川あいく 
野村麻純 
古川雄輝 
丸山智己 
中原丈雄 
佐野史郎
 ● 
井浦新

ほか
原作・脚本
【脚本】
安達奈緒子
監督・演出
【プロデュース】
増本淳 
関口大輔

【演出】
西浦正記 
田中亮
音楽
林ゆうき

【主題歌】
「ヒカリヘ」miwa(ソニー・ミュージックレコーズ)
制作
フジテレビドラマ制作センター

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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