生字幕放送でお伝えします
気持ちいいですよ!
意外に乗りなれてる感じしちゃう。
格好いいじゃないですか。
まいりました。
きょうは、天気がいいから気持ちいいでしょう。
乗りやすいですから。
この自転車、すばらしい。
こちら、実は木で作られているんですよ。
このあめ色の部分はマホガニーといわれる高級家具に使われる高級素材なんです。
しかも、これを手作りで作ったという自転車なんですよ。
ここは、そういう職人さん木材の町・新木場なんですね。
こうした世界中からいろんな木が集まるまさに流通の拠点なんです。
この新木場木のグッズが次々と生まれているんです。
こちらにたくさんありますよ。
おしゃれな小物がたくさんあるんですけども。
こちら、ご覧ください。
これね、花柄がかわいいんですが財布なんです。
木が使われていて中にも木が使われているんです。
ワンポイントでおしゃれですよね。
そして、こちらはアクセサリーなんです。
ピアスもあってこれ、ネックレスもありますね。
大人っぽい。
やっぱりいろんな木素材が集まる町ですから素材を生かすと隣にあるものお皿なんですが白樺の木を生かしている。
すてきでしょう。
色がすてきですよね。
いろんな木のよさを生かしたものづくりというのが今、広がっているんですね。
きょうは、この新木場で女性にも大人気というものを…。
新木場で新たに広がる木の魅力を満喫します。
中尾さん、新木場は木の香りいっぱいです!
いいですね。
ぬくもりがありますね、木は。
自転車が欲しいよ。
自転車ね。
中尾さん、あとでお値段も含めてお伝えしますので待っててください。
この新木場ですけどエリアは日本有数の木の町なんです。
そばには、かつて木を保存していた貯木場もありますね。
江戸の町づくりに使う木が全国から船で運ばれてきたんです。
そして、木材商をはじめ加工や船大工などが集まって一大木材タウンになったんですね。
今も、材木を扱う問屋や製材所が200軒もあるという大きな木の町なんですね。
そのルーツ、江戸時代ですけどちゃんとですね、木場の浮世絵が残っているんですね。
こちら、ご覧ください。
職人がいるんですけどもこの職人、木の上に乗って仕分けなどをしているんですね。
かつて、木を水につけて保存していた当時の技術なんですね。
この技、今も伝わっています。
それが、この角乗りという技なんですね。
すごいですね。
水に浮かべた木を足で細かく回しながら自由自在に操る技なんです。
今も地元のイベントなどでこうして伝えていらっしゃいます。
こういう木の歴史ある町から生まれた注目のウッド製品があります。
こちらです。
中尾さんも気になっていましたけども木でできた自転車なんですよ。
格好いいね!
中尾さんが褒めるってなかなかないでしょう。
マホガニーのつやがね。
ほとんどがマホガニーを使っているんですが。
曲線がすばらしい。
普通、木で作ると重いんですけども。
そうなんです、実はこちら、軽いんです。
ちょっと持ってみますね。
磯山さんでも…。
お前さんが力持ちなんだよ。
いやいや、そんなことないですよ。
私、か弱いですからね。
本当に軽々と持てるぐらい軽くて、そして、丈夫なんです。
中尾さんこれ7kgしかないんですよ。
え、じゃあ、俺でも持てるね。
持てますね。
磯山さんダイエットに向かないぐらいの軽さ。
ちょっと!
本当にプロのロードレーサーも使っているというプロ仕様にもなるんですね。
しかも、中尾さんこれこそ新木場の船大工の技術が使われているからなんですね。
これ、その車輪の部分を見ていただきましょうか。
これも軽いんですね。
船大工の技っていうのは中尾さんこのマホガニーの硬い木を曲げる技なんですね。
これ、船でいうと操舵
(そうだ)輪ですよ。
これ、軽くするためにはさらに細かい技が入っている。
ちょっと見にくいかもしれませんがこれね、一枚に見えますが薄さ3mmに切った木をですね3mmを22枚に重ねて軽くてしなやかな丈夫な車輪にしているんですね。
これが船大工の技なんですよ。
この見事な自転車を作られた方をご紹介しましょう。
船大工9代目の佐野さんです。
すばらしい自転車ですけどもどうして自転車を作ろうと思ったんですか。
船を造るってね木を丈夫にする技術ですからそれを生かすとこういうものができるしやっぱり木場ですからいい素材が集まり丸し世界にまねのできないものをやっぱり、この新木場から出したいと思って作ったんです。
これが、本当、世界中から中尾さん、注文殺到ですよ。
中尾さんお値段のほう、気になると思いますけども。
1台200万円です!
だめだ、こりゃ。
だめだ。
中尾さん買えるじゃないですか。
中尾さんなら即買うかなと思ったんですけど。
でもね、これね佐野さん3か月で1台しか作れない。
年に3台作るのが、やっとという。
だから世界のプロもそうですがセレブも欲しいと注文するんです。
新木場技術の結晶ですよ。
佐野さんは、どんな船を造ってたんですか?
私はヨットが多いですね。
外洋ヨットを造っていました。
今でもやっているんですけども。
今では船よりも自転車のほうが注文が多いんですよね。
こちらの自転車200万円の乗り心地をお伝えしたいと思います。
さやかさん、わかるかな。
伝えてくださいよ。
また、私が分かりやすくお伝えしたいと思います。
潰れないだろうね。
潰れないですよ。
オープニング大丈夫だったので。
どういう心配ですか。
200万円潰したら最悪ですからね。
いってまいります。
本当に軽々と乗れるんですよ。
気持ちいいですよ、とっても。
あのねちょっと練習したんです。
だから、かなり上手になりましたよ。
今、初めて曲がれました。
こんな感じでねすいすいと乗れるんですよ。
気持ちいいですよ。
スマートに見えましたよ。
乗っているとなんか女性らしくなるというか格好よく見えますよね。
これに似合う女性になりましょうということで。
ただ、皆さん3年、予約で待ちになってますので。
大人気です。
欲しい方は3年お待ちください。
3年、待ちますよ。
貯金してください。
ぜひ、200万ね。
佐野さんありがとうございました。
こういうすばらしいプロダクトから今、新木場では新たな技術で木をかわいく手軽に楽しむアイテムもあるんですよ。
そちらがこちらでございます。
私の顔写真がプリントされてるんですけども。
中尾さんこれね杉の木の板に磯山さんの写真をプリントしたんですね。
なんのために?なんに使うの?
グッズとして楽しんだりとか部屋に飾ったりとか。
いらない。
いらないじゃないですよ!私は欲しいぐらい。
この技を使うといろんな技ができるんです。
こちらを考案したのが新木場の材木問屋さんです。
こちらは杉を専門に扱う材木問屋さんです。
今、こうした、いろんなアイテムグッズをですね、作って広めているんですね。
その新しい技術というのは中尾さんこちらの機械なんです。
昔の電気のこぎりみたいな以前の…。
それのレーザー版ですね。
分かります。
レーザーで好きなデザインを木に木に描くことができるんです。
こうすると細かい模様までパソコンにデータで表現できるのでいろんなことができる。
作れちゃうんですね。
そして、かわいい雑貨です。
木のぬくもりが感じられる雑貨なんですけどもちょっと、注目してほしいのがこちら、ピアノなんですけどもこれを開くと鍵盤があるんですね。
この鍵盤の細かいデザインもできるんです。
さらに飾りとしていろんな楽しみ方もあってね。
こちらも有名なパリだったりニューヨークの景色を描かれているんですけどあるだけでおしゃれですよね。
小物としてもいいですよね。
ドアの表札なんかいいよね。
いいですね上のほう見てください。
「ノックしてください」みたいなこういうのもね自由にできます。
字も自由に描けます。
中尾さん、やっぱり木ですから安全で子どもにも優しいおもちゃにも…とっても変わるんですね。
今、こちらにも動物園作っちゃいましたがこれも木でこのようにパーツごとに切ってクラフトのように組み立てていけば子どもさんも楽しみながら遊べちゃうという。
昔からつみきってあるからね。
これだと好きなデザインを注文してできちゃうんですね。
パズルとかいろいろあるんですね。
しかも中尾さんやっぱり新木場です。
木は加工した端材を使っているので安いんです。
数百円から作ることができるんですよ。
これ、考案しましたのが材木問屋の5代目の榎戸さんです。
この材木問屋がなぜ、小物作りを始めたんですか?
木を扱う問屋というのは新木場にたくさんあるんですけど新木場のネットワークを生かしてよりユーザーさんに近い形でアイテムを作っていきたいと思ってこのようなことを始めたのがきっかけです。
職人さんもいらっしゃるのは大きいですよね。
職人さんの力を借りたりしながら作ったりもしています。
まだまだ、いろんな可能性が広がりそうですよね。
こうして新しいものが生まれている新木場なんですが実は今、古い木もおしゃれに生まれ変わっているんですよ。
こちらは創業40年の材木問屋です。
この問屋は古民家で使われていた古い木を引き取ってそれを再利用することで新たな命を吹き込んでいるんです。
そんな木を使ったのがこちらの家です。
落ち着いてますね。
そうですね。
この柱、見てください。
もともと天井のはりだったものを使っています。
渋くて味がありますよね。
食器棚もおしゃれでしょう。
昔、民家で使っていたいろいろな建具を組み合わせているんですよ。
玄関のドアも、もともとは大正時代に障子として使われていたものなんですよ。
一方、階段の壁には床板などを再利用しています。
たくさん、はめ込んでアクセントにしてるんですね。
壁にあたたかみが出るようにとのアイデアなんだそうです。
古い木も新たな魅力に変える。
さすが、木の町ですね。
こうして新しい魅力が次々生まれているのには理由があるんですよ。
木のよさを生かす伝統の技があるからなんです。
こちらがその問屋さんの一つです、こちらが見てくださいこの原木。
大きい。
原木で仕入れてこちらで加工してオーダーに応じて材料を作ってくださる昔ながらの問屋。
数少ない問屋の一つなんですよね。
昔いっぱい浮いていましたよ。
これがね海の貯木場にあった。
昭和30年代まで。
私、毎日、見てましたもん。
千葉から通って毎日、見てましたよ、貯木場。
今はね製材をして、海外から加工してやってきちゃうものですからこういうふうに保管して作ってくださるところかなり本当に少ないんですね。
だからこそ技があるんです。
その伝統の技あちらにあります。
私たちもヘルメットかぶって行きましょう。
こちらですよ。
ご覧ください。
中尾さん、大きいですよね。
この木。
大きいのこぎりで切っているんですけどもこちら、伝統の技木挽
(こび)きという技なんですね。
ご存じでしたね。
今、手でひく方日本でも本当に数えるほどなんですよ。
木挽きといのは一枚の板から原木を切り出す技なんですが中尾さんもご存じだと思います。
これ、ひとえに美しい木目を出すためには手で引く技にはかなわないんですね。
その本当に数少ない職人の一人東出さん、きょうは、ちょっとお邪魔させていただいています。
やっぱり、木材として最高の状態を作り出すことができるのが東出さんの技なんですね。
見る目も大変でしょう?
もちろんでございますよ。
そのほうが大変だと思う。
技と目なんですね。
まず、技のほうからご紹介しますね。
最高の板というのはこちらにあります。
中尾さんなら価値がお分かりだと思いますよ。
いいですねテーブルに欲しいね。
この、木目がね美しい。
中央から、ここにひとしずくぽんといったような…。
こうね、波紋が広がってきれいに。
いい表現だね。
ありがとうございます。
見た目にも美しいですけどこういう板っていうのはやっぱり中央に木目がきてますからゆがまないという最高の板を作り出すのが東出さんのような技の力なんですね。
なぜ、やっぱり、これがこのようにできるのかというと職人さんが木の特徴を見極めているからなんですね。
東出さんにポイントを伺いましょう。
東出さん、この木のどういったところを見て切っているんですか?
この木の場合はここに大きなふしの跡がありますね。
この部分だけ硬くなっているわけです。
中尾さんここは成長の途中で違う枝が出ていたところなんですね。
ここが残っちゃっているんですね。
ここを一緒にひいてしまうとここだけ癖が強いのでそりや割れの原因になるそのために、ここを外すようにここを切っています。
だから木っていうのはこうやって見ると円がきれいじゃないですよね。
こちらが膨らんでいたりまた、向こうの肌を見ると反対側が膨らんでいたりとやっぱり癖がそれぞれあると。
それを見極めてらっしゃるんですよね。
これ、ひくときには何かポイントはありますか?
特にないです。
無心で。
技があるからこそ、熟練の。
さりげなくおっしゃってますけど中尾さん、見てないんですって木のことは。
音と感触だけなんです。
音もう一度聞かせていただけます。
さっき、中尾さん「いいな」って言っていました。
いい音だよ。
音でね。
いいね。
普通にやったら曲がっちゃうでしょう。
その癖をうまく調整しながらね。
でも、これね、東出さんの手でもこの木を切るまでに2日から3日はかかるそうです。
ずっと、この作業をやられていますからね。
根気のある技なんですね。
これはなんの木ですか?
これは、けやきですね。
200年ぐらいのものですね。
木の香りもいいですよね。
中尾さんがおっしゃっていたもう一つ、やっぱりいい木を切り出すためには見る目が大事ですよね。
といいますのはこちらも原木で仕入れてきますから切ってみるまでやはり木のよさは分からない。
だから木を見る目がすごく大事なんです。
命ですからね!命!
まさに、その選ばれし木をご紹介しましょう。
こちら。
でかいね!
大きいんですよ。
こちらは鹿児島で取られました…。
屋久杉かい?
霧島杉ですね。
こちら、樹齢およそ800年。
そして、幅がすごいんです中尾さん。
幅が実は私、広げてみます。
1.5mあるんですね。
大きいですよ。
これだけ立派なものというのはなかなかないそうなんですがこれも、中尾さん切ってみたら木目が、やっぱり最高だったんですね。
数が多いんですよ。
本当だ。
いくつも浮き上がっているというのがやっぱりいい木だったという付加価値なんです。
これも、やっぱり木を見る目があってこそ初めて素材としていいものだというのが…。
800年ね。
よーし、頑張るぞ!
中尾さんならね頑張れそうだな。
まだまだ、いけそうですね。
中尾さんを上回る最高クラスの木があります。
まさにね木のレジェンドです。
こちらなんですが樹齢1200年から1300年の屋久杉です。
これが屋久杉か!
屋久杉は世界自然遺産ですけどこれは雷など自然に倒れた木だから出てきたというものなんですね。
これもですね木目の模様が、まさに最高に美しいとされるものでうずらもくというふうにいわれています。
うずらの羽の模様に似ているのでうずらもくと。
ぱたぱたというような羽の模様に似ている。
なのでこちらが、うずらもくがあると超一級品の証しということなんです。
こちらも切って初めて分かるすばらしさということですね。
つやがいいね。
それでつやが出てるもん。
こういった木を選ぶエキスパートがいらっしゃるからなんです。
こちらの鴨川さんです。
鴨川さん、どうしたらいい木が分かるんですか?
それは木の生えてたところへ自分が赴く。
どういう環境でこの木が育ってきたかというのが目利きの原点です。
それとこういうきれいな肌が出るか出ないかをこういう模様の中から見いだすのが私の仕事です。
この木は、必ず製品にしようと何しようとオーラを発しているそのオーラを感じて自分が輝くものに仕立てあげるというのが私の仕事です。
コツというよりは経験も必要ですね。
生き物なんです。
ずっと生き続けるんです。
200年でも300年でも。
人間見るのと同じですね。
木は呼吸してるもんね。
ありがとうございました。
木のよさが分かる町だからこそやっぱりいい素材の材料が生まれるんですよね。
そしていいものができました。
中尾さん、こちらご覧ください。
中尾さんの物も作りました!
これは、ウケるね。
ぜひね。
さっき欲しくないっておっしゃったくせに。
私のは欲しくないって言ったくせに!
これは、いいよ。
ぜひ、名刺などの代わりにして配ってください。
(シャッター音)2014/05/14(水) 12:20〜12:45
NHK総合1・神戸
ひるブラ「“木の町”パラダイス〜東京江東区 新木場〜」[字]
木を浮かべる「貯木場」と、水上の木を操る「角乗り」で知られる材木問屋街・新木場。日本全国の材木が集まる。オシャレな木製小物や、木挽きの技など、町の底力を体感。
詳細情報
番組内容
【ゲスト】磯山さやか,【コメンテーター】中尾彬,【司会】藤崎弘士 〜東京江東区 新木場から中継〜
出演者
【ゲスト】磯山さやか,【コメンテーター】中尾彬,【司会】藤崎弘士
ジャンル :
バラエティ – 旅バラエティ
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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