歴史にドキリ「鑑真」 2014.05.14

ここは中村獅童歴史研究所。
むねがドキリとするような歴史を研究するためかれは歴史上のいじんに変身している。
わたしの目にはみ仏のお姿がよく見えております。
わたしは鑑真。
奈良時代に日本で仏教を正しく広めるために唐からやって来た僧です。
あっ唐とは今の中国のことです。
実はわたし日本に行くとちゅうで目が見えなくなってしまいました。
当時日本に行くといったらそれはもうたいへんでね〜。
あっ…。
旅行会社電話。
ピッ。
(よび出し音)はいドキドキトラベルです。
ああもしもしちょっとお聞きしたいのですがええ。
中国から日本の関西空港までどれくらい時間かかるかな?少々お待ちください。
(保留音)ええ飛行機を使って…うん3〜4時間。
えっ!?速っ!はあ今だったらたった3〜4時間か…。
う〜ん。
わたしは日本に来るまでになんと10年以上もかかってしまった。
うん?なんでそんなにかかってしまったのかだって?ハハッ…それはVTRをどうぞ。
今からおよそ1,300年前鑑真は正しい仏教を広めるため日本にやって来ました。
そのころ日本では仏教の力で国を治めようとして寺や大仏を造りました。
その建設のため農民たちには重い税や労働が課せられ苦しい生活をしいられていました。
一方その当時僧には税がかかりませんでした。
そのため仏教をろくに知らないのに僧になって税をのがれようとする者が急に増え仏教界はみだれました。
こうした状況を直すため朝廷は正しい仏教を教えてくれる僧を日本に招こうと唐に遣唐使を送りました。
さがし回ってやっと出会ったのが鑑真でした。
正しい仏教を伝えるため日本に行くことを聞き入れた鑑真でしたが渡航の許可が下りません。
そのため無許可で日本に渡ることを決意します。
しかし1度目は計画がもれて失敗。
2度目も出港したものの船が遭難して失敗します。
失敗を重ねて5度目。
出港には成功しましたが鑑真たちは嵐にあい漂流してしまいます。
日本とは反対の南の島まで流されてしまいます。
その苦労から鑑真は目が見えなくなってしまいました。
しかし鑑真は6度目の挑戦でようやく日本にたどりつきます。
日本を目指してから10年以上もたっていました。
やっとの思いで奈良の都に着いた鑑真が行ったのは戒律を伝えることでした。
鑑真が聞きます。
鑑真は戒律を守らせることで仏教を正しく理解するたくさんの僧を育てました。
759年鑑真はさらにたくさんの僧を育てるため唐招提寺を都に開きます。
僧の修行の場だった講堂をはじめ仏像がならぶ金堂などは奈良時代に造られた貴重な建物として世界遺産に登録されています。
また奈良にはほかにも世界遺産に登録されている貴重な文化財が数多くあります。
この時代には唐の影響を強く受けた仏教美術が花開き数多くの仏像や建物が造られました。
さらに東大寺にある正倉院には当時の天皇ゆかりの美術工芸品が保存されています。
これはガラスのコップ…東ローマ帝国ではやった形です。
うすく細い木材を束ねうるしをぬった水差しです。
ペルシャ今のイランで同じ物が出土しています。
これは……という楽器です。
ふつうの琵琶は弦が4本ですがこの五弦の琵琶はインドが起源です。
これら正倉院の宝物を見ると当時の日本が唐だけではなくシルクロードを通ってアジアやヨーロッパとまで交流があったことがわかります。
ドキリ★ポイントをおさらいしましょう。
ドキリとしたかな?759年は唐招提寺ができた年。
こう覚えましょう!それではまた会おう。
2014/05/14(水) 15:30〜15:40
NHKEテレ1大阪
歴史にドキリ「鑑真」[解][字]

出演:中村獅童 音楽:前山田健一(ヒャダイン) 振付:振付稼業air:man(エアーマン)奈良時代、日本に来た唐の僧・鑑真によって仏教が広まったことを学習する

詳細情報
番組内容
【出演】中村獅童,air:man,【語り】江崎史恵,垂木勉
出演者
【出演】中村獅童,air:man,【語り】江崎史恵,垂木勉

ジャンル :
趣味/教育 – 幼児・小学生
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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