今日、パラシュートを開き、中央アジア、カザフスタンの平原に着陸した宇宙船。
ハッチから出てきたのは、半年間にわたり宇宙に滞在していた若田光一さん。
日本語で声をかけられ、笑顔で応えた若田さん。
手を振る余裕も見せ、出迎えた職員とも握手を交わした。
さらに、医療用テントに移動して健康状態のチェックを受けた。
JAXAによると、若田さんの健康状態に問題はなくただ今帰ってきました、長い間、無機質な国際宇宙ステーションにいたのでカザフスタンの草原のそよ風に迎えられた感じがします、やっぱり地球はいいですと話したとのこと。
日本でも、さいたま市にある若田さんの母校の小学校で児童およそ750人がスクリーンで若田さんの帰還を見守った。
去年11月、4回目となる宇宙へと出発した若田さん。
国際宇宙ステーションには今年2月のソチオリンピックで使われた聖火のトーチも持ち込まれ、史上初となる宇宙での聖火リレーにも成功した。
今年3月からは、日本人で初めて国際宇宙ステーションの船長に就任。
若田さんは搭乗員の結束を固めるため可能な限り、乗組員全員で夕食をとることをルールとして決め、2カ月間、船長として指揮をとった日本時間の昨日行われた船長の引継式で、このように話した若田さん。
今後は体を地球に慣らすために2カ月ほどリハビリを行うとのこと。
若田光一さんが、日本人としては一番長い、188日間の宇宙での滞在を終えて地球に戻ってきました。
半年間、別世界を体感した後で言ったことがやっぱり地球はいいです、素敵ですよね。
次は、東京で古美術店の経営者が殺害された事件です。
古めかしい壺。
安土桃山時代の作風に似せてつくったもの。
作者は66歳の陶芸家の男で別の古美術店にも作品を持ち込んでいた。
贋作の陶芸家として高い技術を持っていたという男は今日、強盗殺人の疑いで妻とともに警視庁に逮捕された。
逮捕されたのは、群馬県みなかみ町に住む櫻井正男容疑者と妻の久美子容疑者。
2人は今月3日、東京・国立市の古美術店で経営者の田代正美さんの胸などを刃物で刺して殺害した上、店にあった壺などの骨とう品十数点や財布などを奪った疑いが持たれている。
群馬県に住む櫻井容疑者夫婦と東京で古美術店を営んでいた田代さん。
2人の間に、どんな接点があったのか。
櫻井容疑者はたびたび上京して自ら製作した陶芸品を売りに歩いていた。
田代さんとも16年前からの知り合いで作品を20回ほど田代さんに売っていたと言う。
取り調べに対し、櫻井容疑者は次のように供述していると言う。
一方、妻の久美子容疑者は、私は殺していない、壺などは夫が取ってきたと容疑を否認していて、警視庁は、事件に至ったいきさつをさらに捜査している。
こちらは東京・町田市で8人のケガ人を出した工場火災の映像です。
丸1日たった今も、完全には消し止められていません。
消火活動を妨げているのが、こちらマグネシウムなんです。
海水や鉱石から抽出して固めたものなんですよね。
とても軽い金属なんですけれども、強度が高いということなんです。
ただ、水と化学反応を起こしますと爆発的に燃え上がるため、消火を難しくしているそうなんです。
火災が起きたのは、昨日午後4時15分頃。
東京・町田市の金属加工会社の2階建ての工場およそ1400平方メートルを全焼した。
この火事で、従業員8人がケガ、このうち42歳と63歳の男性が意識不明の重体、38歳の男性が重傷となっている。
警視庁によると、現場はパソコンの基板をつくる工場でハンダ付けの作業中に出た火花がマグネシウムなどに燃え移ったと見られている。
消火活動を難しくしているのは、工場内にあるマグネシウム。
マグネシウムは、水をかけると爆発するおそれがあるため、消火には、マグネシウムの性質に合った消火剤や乾燥した砂が必要となる。
おととし、岐阜県で起きたマグネシウム火災では、完全に鎮火するまでに6日間がかかった。
東京消防庁は今日、工場内の温度をはかった上、温度の高いマグネシウム部分に砂をかけて酸素を遮断する作業を進めた。
その結果、工場の1階部分では室内の温度が下がったため、午後3時過ぎから、通常のホースによる放水が始まった。
また、2階部分については、もともとマグネシウムが保管されていない場所があり、ジェットシューターと呼ばれる消火器を使って霧状の水をまき始めたとのこと。
そして午後4時35分頃、火はほぼ消し止められたが、完全に消し止めたわけではなく、現在も消火活動が続いている。
昨日は住民およそ30人が近くの体育館に避難したほか、今朝は保護者に付き添われて学校に行く児童の姿も見られた。
住宅街の中で起きた工場火災。
警視庁は、消火活動が終わり次第、出火の原因を調べる方針。
次は、集団的自衛権の問題です。
安倍総理が明日、政府の基本的な考えを示すのを前に、自民・公明両党の幹部が会談しました。
今後の与党協議を早く前に進めたい自民党、そして、慎重な公明党の温度差が今日も浮き彫りになっています。
今朝、公明党の井上幹事長と会談した自民党の石破幹事長は、今後の与党協議を週1回のペースで開催したいと語った。
また、自民党の高村副総裁は…年末までにまとめる日米防衛協力のための指針、いわゆるガイドラインの作成作業に間に合うよう合意を得ることに意欲を示すなど、与党協議の前進に向け、積極的な発言が相次いだ。
安倍総理は明日、自らの諮問機関、安保法制懇の報告書の提出を受けて記者会見し、政府の基本的な考え方を表明するが国民がテレビで見てわかりやすいことを意識し、パネルなどを使って説明する予定。
一方で、公明党の山口代表は今日、改めて政府・自民党の前のめりな姿勢に苦言を呈した。
与党内の温度差が解消されないまま集団的自衛権をめぐる問題は明日、節目を迎える。
こちらにあるように、自民・公明の協議は来週20日に始まるんですけれども、安倍総理は遅くても秋の臨時国会までに公明党と合意したいという方針なんです。
ただ、世論調査でも意見が割れている中で与党だけで進めていい問題ではないはずです。
こちら、Sが頭文字の2つの会社です。
日本を代表する家電メーカーでありながら、ともに経営不振に陥っていましたが、今日までに出そろった決算ではソニーが赤字転落、シャープが黒字転換と、明暗がくっきり分かれました。
両社のどこに違いがあったのでしょうか。
厳重に鍵がかかった研究室。
ここにカメラが入るのは初めて。
開発に当たるのは、シャープ再建への秘策として立ち上げられた新たな組織。
家電ではなく、医療やロボットなどの分野で、今までにない商品を生み出そうと言う。
これは、この組織で初めて商品化された微生物センサ。
一見、ただの四角い箱だが、通常、数日かかる大気中の微生物の計測が10分で行えるため、食品工場や製薬会社から受注が相次いでいる。
家電で世界をリードしてきたシャープがなぜほかの分野に力を入れるのか。
忘れかけた、ある精神を取り戻す使命があると言う。
社名の由来ともなったシャープペンシル。
電子手帳のザウルス。
独創的なアイデアで、ほかにはない製品を生み出してきたシャープ。
しかし、液晶テレビの大ヒットで売り上げの大半を液晶が占めるようになって以降、シャープらしい商品が姿を消していった。
リーマン・ショック以降も液晶頼みの経営から抜け出せず巨額の赤字に転落。
存亡の危機に立たされた。
昨年度、大規模なリストラなどで3年ぶりに赤字から脱却。
しかし、まだ収益を生み出せる事業を模索しているのが実情。
岐路に立たされているのは、シャープだけではない。
ソニーは、主力事業の1つだったパソコン事業を売却。
スマートフォンなどに技術を結集させる作戦で再起を図ったが、昨年度、1300億円という巨額の赤字に再び転落した。
パナソニックは、3年ぶりに赤字脱却。
家電を縮小し、住宅や自動車など企業向けの事業へ軸足を移している。
日の丸家電メーカーは、その姿を変えつつある。
シャープが再建への秘策として立ち上げた組織。
販売戦略の会議に研究者も参加する。
新たな商品の開発も続いている。
世界との競争にさらされる日の丸家電メーカー。
再生への道のりは始まったばかり。
現在30%となっている法人税の実効税率をめぐって甘利経済再生担当大臣が先週、今後5年を目安に、20%台まで下げるべきと発言した一方で、自民党税制調査会の幹部や財務省側は財源が明らかでないと反発している。
こうした中、明日、政府の経済財政諮問会議で民間議員が将来的には25%を目指しつつ当面、数年以内に20%台への引き下げを目指すべきと新たに提案することが明らかになった。
25%という具体的な数字で踏み込んだ目標を示す一方で、自民党税制調査会などに配慮し、時期をあいまいにした表現となっている。
来月、政府がまとめる骨太の方針に時期と税率をどう盛り込むかトルコ西部の炭坑で13日、爆発がありまして、これまでに少なくとも作業員205人が死亡しました。
坑内には現在も数百人が閉じ込められていると見られ、地元当局が救出作業を急いでいます。
トルコ最大の都市イスタンブールからおよそ250km離れたマニサ県ソマの炭鉱で13日、爆発事故が発生し、AP通信などによると、これまでに作業員200人以上が死亡している。
また、363人が救出されたが事故当時、およそ780人の作業員が坑内で働いていたため、今も数百人が閉じ込められたままになっていると見られる。
レスキュー隊が夜を徹して坑内に空気を送るなど救出作業を続けているが爆発が発生したのは地上からの深さおよそ2kmの地点。
坑内には長さ数キロに及ぶトンネルが幾つもあることから、救出作業は難航している。
また、爆発による停電の影響で地下およそ400mに閉じ込められている作業員を運ぶエレベーターも動かないとのこと。
詳しい事故原因はまだわかっていないが地元当局は、電気系統の故障が原因で爆発が起き、その後、火災が広がったと見ているまた、燃え広がった炎が石炭に燃え移っている可能性もあり、懸念されている。
トルコのエルドアン首相は水曜日に予定していた外遊を急きょ取りやめて事故現場を訪れ、事故の対応に当たるものと見られる。
5月としては観測史上最高の気温を記録したところもあります。
群馬では31.9度、全国42の地点で30度以上の真夏日となりました。
太陽が照りつける中、水遊びする子どもたち。
富山市では最高気温31.2度を観測。
今年に入って北陸で初の真夏日となった。
今日、最も気温が高くなったのは群馬県館林の31.9度。
日本列島は関東から北海道にかけて午前中から気温が上がり、5月としては記録的な陽気となった。
午後1時の仙台市中心部です。
日なたの気温は、なんと34度。
でも湿度は20%台と空気は乾いていますのでそれほど嫌な暑さではありません。
宮城県では22の観測地点すべてで今年一番の暑さとなり塩竈市や米山町では30度を超え5月の観測史上最高を記録した。
埼玉県秩父市では、最高気温が30度を超える真夏日になりました。
また、埼玉県内ではすべての観測地点で今年の最高気温を記録したということです。
昨日、最高気温が25.6度を観測した熊谷市でも今日正午に30.2度となり、今年初の真夏日となった。
飲食店では、既に夏の風物詩の新作を準備。
これからの暑さに期待していた。
こうした中、埼玉県内では熱中症の症状を訴える人が相次いだ。
熊谷市では正午前に気分が悪いと消防に通報があり、78歳の男性が運ばれるなど埼玉県内で合わせて4人が搬送された。
いずれも軽症とのこと。
昨日、北海道根室市では日本で最も遅く桜が開花した。
その一方で、今日の日本列島は南風と強い日差しの影響で全国382地点が25度以上の夏日、42地点が30度以上の真夏日となった。
また、西から天気は下り坂となり、鹿児島では午後から雨となった。
明日にかけて東海から関東・東北地方で雨が降る予想で、気温も低くなるため2014/05/14(水) 17:50〜18:15
MBS毎日放送
Nスタ[字]
取材経験豊富な記者・竹内明とTBSアナウンサー・加藤シルビアらがお届けする大型報道番組。ニュースを速く、深く伝えると共に「Nトク」ではホットな話題を徹底取材。
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