少し雑談がてら、貸金業界における負の側面というやつを紹介してみたいと思います。
まずその1として紹介させていただくのが、額面以上の金額で売買されるギフトカードや商品券についてです。
額面以上で売買されるギフトカード:
まず上記画像をみていただければわかりますが、本来、1万円の価値しかないJCBギフトカードが、このショップでは10790円という金額で売買されています*1。
これ、通常の金券ショップであれば、JCBギフトカードって額面以下の9800円とか9750円とかで売買されているわけなんですが、なぜかこのショップでは10790円という高額設定。一般的な感覚の持ち主であれば、こんな割高な商品券なんて購入しませんよね。
- 普通の金券ショップ:9,800円程度
- 今回紹介のショップ:10,790円程度
クレジットカード払いできるから高い:
この理由はなぜなのか?
それは、この金券ショップではクレジットカード払いが出来るためです。ご存知のように街中の金券ショップでは原則、現金払いしか出来ないのに対して、こちらではカード払いを受け付けてくれます。
- 普通の金券ショップ:現金払いのみ
- 今回紹介のショップ:クレジットカード払いOK
逆に言えばそれだけの違いしかないことになりますが、この違いが重要なんです*2。詳しく解説していきます。
カード払いでなら額面以上の金額で売れるのか?
クレジットカード払いが可能だとはいえ、額面以上の金額でギフトカードが売れるのか?それについてはもちろんYES。かなりの需要があると言えます。
その一番大きな理由はやはり、転売。
ギフトカードをクレジットカード払いで購入して、街にある金券ショップに売却するんです。すると差額分は取られますが、手元に現金が残ります。これを狙ってクレジットカード払いでギフトカードや商品券を購入するんですね。
例:10万円分のギフトカードをクレジットカード払いで購入(10万8000円)。それを街の金券ショップに売却すると9万5000円程度になる。
キャッシングの代替え案:
当然ながらクレジットカードの支払いは先延ばし出来るので、本来であれば手元になったお金をすぐに入手可能。その日のお金に困った人にとっては、キャッシングの代替え案として使えるんです。
- クレジットカードの支払い:リボ払いなどにすれば先延ばし可能
- 現金:商品券入手と同時に現金化可能
こういったクレジットカードの使い方は、カードの利用規約に100%違反しているとは言いがたい部分もあるので、なかなか規制しようにも規制できないのですね。なにせクレジットカード会社自体も、カード払いで商品券を販売しているくらいですから…。
直接お金を借りれば良いのでは?
ちなみに『そんなことしなくても、お金を直接借りればいいじゃない?』と思われるかもしれませんが、これについては貸金業法という法律が厳しくなってしまった影響で、お金を借りることが出来ない人が増えている背景があります。
まとめると、借りたくてもお金を借りることが出来ないから、クレジットカードを使って無理矢理に現金を手に入れてる…といえば、わかりやすいんじゃないかな?と思います。
- お金を借りたくても借りられない
- 額面以上の金額だけど、カード払いが出来るから商品券を買う
- その商品券を売却して現金を手に入れる
クレジットカード会社や消費者金融がお金を貸さないように努力しても、こんな感じで法律の穴をついて現金を手に入れる方が多いのですね。
手を出す前に踏みとどまって欲しい:
以上、額面以上の金額で売買されるギフトカードや商品券が存在する理由とは?…という話題でした。
もしみなさんが、『クレジットカード払いで商品券を購入してみようかな?』って思うようなことがあれば、その時点で思いとどまるようにしてください。それ以上先は戻ってこれない、破産への片道切符ですよ。