「浮かれてる場合じゃねえんだよ!」こうなったら大拡散希望。
- 2014.05.14 Wednesday
- 12:46
昨日、今回の風営法関連の活動の中で、恐らく最も多くの時間を割きロビー活動を行って来ている斎藤弁護士と改正案の現状や今後のスケジューリング、それらに関する諸問題や解決策、そして新たな未来図について話し合って来ました。
まだ見ぬ未来を語る事は楽しい事ばかりですが、現実に目の前に次々に立ち上がる諸問題に対しては・・・・やはりコツコツと時間をかけ話し合い、もどかしいくらいのペースであっても進めて行くしか無いようです。
この所毎日のようにいよいよ風営法が変わる!なんて報道があちこちから繰り出されていて、「クラブとクラブカルチャーを守る会」にも沢山の取材依頼が来ているようです。
でもね・・・・実際はまだなにひとつ決まっていません。
そして本当に変わるって事は、法案として国会に提出され、衆議院〜参議院共に可決され、そして施行されてからの事です。
先の関連事件の裁判の結果で一喜一憂されている方の書き込みなんかもSNSに数多く見られますが、原告ならびに弁護団の皆様に対しては、敬意と、お疲れ様でしたと素直に思いますが、あんなに早い時間のロックのイベントで、パーティには肌の露出も多目なセクシーなねーさん達もいず、踊ると言うよりなんとなくノって揺れてたってこと、なので風営法で取りしまる対象である男女間の享楽的雰囲気が過度にわたる可能性が無かったって事で無罪なんですから(そして現在舞台は高裁へ)。
つまり・・・誤解を招きそうで恐縮ですが、世間が単純に想像する昨今のクラブっぽいパーティでは無かったって事です。
そう、言い換えると通常のほとんどのクラブ・イベントは真っ黒っていう判決でしょ。
浮かれて朝までははしゃいでいる場合じゃありませんよ。逆に少しでも追い風にと考えるならば、より明確に世間に理解させうる、かつ担保ある自主規制ルールを打ち出し、近隣との共生への道が途絶えている地域は新たに繋がる道を具体的に模索し出す、そうしたひとつひとつが大事な事と思いますし、僕ら出演者や客である皆さんについても同様。ハコと一緒に当たり前の事をもう一度当たり前の大人同士のルールとしてアピールしていく事が急務だと思っています。
皆さんはクラブから出てすぐに、あまりの楽しさからついつい高いテンションで大声で話したり笑い合ったりした事がありませんか?ついつい呑み過ぎてしまって、吸っていた煙草ももどかしく帰りの道端に放り投げた事がありませんか?
そんな子供に言い聞かせる様な些細なマナーさえもが、今のクラブには求められています。
何故なら・・・・・・どこそこのクラブは半社会勢力の直系店で高校生にも何でも売ってくれるとか、もし捕まったらどこそこのクラブで初めて会った外人に貰ったって言えば良いって言われたとか・・・都市伝説も含め世間的なクラブのイメージは真っ黒な闇の中にあるからです。何でも売ってくれる店伝説は例えば、とあるスナックにも、カラオケ店でも、自転車一時預かりのお店にでさえもあるかもしれません。でもクラブだからこそリアルに世間に伝わってしまうんです。
そして今回の一連の摘発の原因は、警視庁の発表にまであったように、2010年のとあるクラブでの死傷者までが出た事件からなんです(もちろんその背景にはそうした事件が起きてもおかしくない様な風潮があったと判断された事も大きかったと思います。)。同様に30年以上も前の「新宿歌舞伎町ディスコナンパ殺傷事件」をもう一度思い出しておかなければならないと思っています。1982年6月6日白昼に千葉県千葉市横戸町で歌舞伎町でナンパされた(実際にはその前に新宿のゲームセンターで出会った)二人の女子中学生(事件当時14歳) が何者かに殺傷されたという痛ましい事件です。犯人が検挙されないまま公訴時効を迎えた未解決事件としても有名な事件ですが、この事件の報道により(詰め込み教育による若年層の非行化などの世情ともリンクし)、ディスコが若者の犯罪の温床になっていると社会的な話題となり、若者の犯罪・非行防止を阻止するという名目で風営法違反とされていた深夜営業や未成年の入店をも行っていたディスコの深夜営業が一気に差し止められたんです。
踊る権利を・・・なんて良く耳にしますが、そんな権利を自らの暴走によって失って行ったのは、いつでも僕らの方からです。
「浮かれてる場合じゃねえんだよ!」
ゴーマンかまして良いのでしたら、今、僕がみんなで言い合って欲しい本当の台詞はこれです。以前僕はクラブに来る客に風営法の話なんか知ってもらう必要ねーじゃないかって思ってました。でももぅそんなことでは済みそうもありません。足を運んでくれている皆さん全員の力が必要です。お願いします、歌舞伎町の事件から30年以上も経っています。これまでの4半世紀分の反省を込め、一緒に新しい未来を想像してください。そしてそんな未来を作る意識を共有し、共に少しずつでも動き出しませんか?「PLAY COOL」はそんな未来へのお題目です。
そんな話を詳しくしてみたいと思っています。