大阪都構想:維新・松井幹事長「今期で完結できない」
毎日新聞 2014年05月12日 23時18分
大阪維新の会の松井一郎幹事長(大阪府知事)は12日、来年4月の実現を目指す大阪都構想について、「大阪市議会、府議会で過半数がない。(来春に任期満了を迎える府議、市議の)今期では完結できない」と話した。都構想には両議会の議決が必要だが、現状に対する厳しい認識を語ったかたちだ。
同日夜、大阪市内であった大阪維新の全体会議で語った。
大阪府・市の当初スケジュールでは、今年6月に都構想の協定書(設計図)をまとめた上で、夏ごろに両議会の議決を得て、大阪市民の賛否を問う住民投票を秋に実施するとしている。
松井氏はスケジュールについて会議後、記者団に「諦めていない」としながらも、「住民投票ができなければ、理由を掲げて最後は有権者に判断してもらうしかない」と話し、来春の統一地方選で争点にする考えを示した。【重石岳史、大久保昂】