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ジミー・ペイジさん「次はステージの私を」
5月14日 14時51分

ジミー・ペイジさん「次はステージの私を」
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1968年結成、全世界のアルバム売り上げは3億枚を超え、今も若い世代に人気を広げているイギリスのロックバンド、レッド・ツェッペリン。
そのリーダーでギタリスト、プロデューサーも務めるジミー・ペイジさんが、名曲の未発表バージョンも含むデジタル・リマスタリング版の完成に合わせて来日し、デジタルミュージックへの対応や、ファンにとって気になる今後のライブの構想などを語りました。

デジタルに最適化した“Zep”

「(制作には)とにかく時間がかかったという実感だね。数百本もあるテープを聴いて、これこそベストという部分を選んで、決定版のディスクを作る作業だったからね」(ジミー・ペイジさん)。
今回、デジタル・リマスタリングされたのはレッド・ツェッペリンの9枚のアルバムです。
ツェッペリンのアルバムはバンド解散後も世界中で売れ続けてきましたが、ペイジさんは、かつてのアルバムの音質に、ここ数年不満を感じていたということです。
「この5年から10年で、聴く人もずいぶん変わったし、音楽を聴く方法もずいぶん変わっただろ?それなのにレッド・ツェッペリンのアルバムは、最初にCD化した20年前の音のままだった。だから現在の環境に合うように、見直す必要があると思っていたんだ。デジタルないろいろな楽しみ方で、最適な音質で楽しんでもらえるようにね」(ペイジさん)。
ノイズなどが除かれクリアーなサウンドが楽しめるようになったかつての曲の中には、「胸いっぱいの愛を」の未発表バージョンなども含まれています。

まな娘は「デジタルネイティブ」

デジタル時代に見劣りしないよう、心血を注いだというペイジさん。
若者がネットを通じてさまざまな年代の音楽に容易に触れられる今の時代をどう感じているのでしょうか。
「とてもいいことだと思うよ。1つ例を挙げようか。私の一番下の娘は少しギターも弾くけど、主にピアノを弾く子だったんだ。それがある日、またギターを始めたわ、と言ってビートルズの『ヒア・カムズ・ザ・サン』をギターで弾いたんだよ。ジョージ・ハリスンのパートを見事に弾きこなしたのは予想外だったね。彼女はこれをインターネットで学んだって言うのさ。僕はプロのミュージシャンだけど、そんな方法があるなんて感心したよ」(ペイジさん)。

次はステージの私を見てもらいたい

レッド・ツェッペリンが今も世代を超えた新しいファンを獲得している理由はどこにあるのか。
「まずは純粋に音楽のレベルだと思うね。レッド・ツェッペリンの古いアルバムを聴けば、耳に入ってくる要素がたくさんある。『胸いっぱいの愛を』のジョン・ボーナムのドラムパートは、今聴いても、信じられないくらいすごいよ。あのパートだけ抜き出して聴いても、十分鑑賞に堪えうる。そこに私のギターのフレーズが合わさり、さらにドラムが反応する。ロバートの歌が入り、ジョン・ポール・ジョーンズが引き締める。レッド・ツェッペリンは本当に、さまざまな楽しみ方で聴くことができると思う」。
この5年間は、スタジオでの仕事ばかりしていたというペイジさんですが、ファンが気になるのは今後ステージに立つ予定です。
「ここ数年、ステージでギターを弾くことはちょっとできなかった。スタジオ仕事にかかりきりだったからね。でも私はギタリストだ。ライブで演奏したり、曲を作ったりするのが大好きだ。そして今、ようやく次にすることを考えているんだ。つまり私自身がギターを弾く姿を、皆さんにどんな風に見てもらおうかってね。レコードだけじゃなくて、ぜひ私の姿も見てもらいたいね。楽しみだよ」(ペイジさん)。
伝説のギタリストも70歳。
温和な表情に時折笑顔を浮かべながら、「もしステージに立つことになったら日本にも必ず来るよ」と話していました。

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