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国連・ブラヒミ特別代表 今月で辞任へ5月14日 9時52分
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シリアの内戦の終結に向けた仲介役を務めていた国連のブラヒミ特別代表が、今月いっぱいで辞任する意向を明らかにし、国連によるシリアの和平調停は一段と困難な状況に追い込まれることになりました。
シリアの内戦の終結に向けて仲介役を務めてきた国連とアラブ連盟のブラヒミ特別代表は、13日、国連の安全保障理事会に今月いっぱいで辞任する意向を伝えました。
シリアを巡っては、ブラヒミ氏の仲介でことし1月にアサド政権と反政府勢力との直接対話が実現したものの、将来の政権の在り方を巡って協議は暗礁に乗り上げ、アサド政権側は来月、一方的に大統領選挙を実施する方針です。
ブラヒミ氏はもはや双方の仲介が困難なうえ、欧米とロシアの対立から国際社会の一致した対応も期待できないと判断し、辞任の意思を固めたものとみられています。
ブラヒミ氏は記者団に対し「シリアの国民に十分な貢献ができなかったことを改めて謝罪したい。シリア国民の大半は平和な暮らしと権利が尊重されることを望んでおり、必ずやそれを手に入れられるはずだ」と述べました。
国連が目指してきたシリアの和平調停は、アナン前事務総長に続いて仲介外交の経験が豊富なブラヒミ氏も断念したことで、一段と困難な状況に追い込まれることになりました。
国連のパン・ギムン事務総長は「ブラヒミ氏の努力を国連も国際社会も支えられなかったことは、われわれすべての失態だ」と厳しい表情で話していました。
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