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もんじゅ点検漏れは保安規定違反
5月14日 13時55分

点検漏れなどを理由に、事実上、試験運転の禁止命令を受けている福井県の高速増殖炉もんじゅについて、原子力規制委員会は、新たに見つかった点検漏れなどは安全確保のための取り組みを定めた「保安規定」に違反していると判断し、改善状況を厳しく確認することを決めました。

もんじゅを巡っては、安全上重要なものを含むおよそ1万4千点の機器で、点検漏れなどが見つかり、原子力規制委員会は、去年5月、日本原子力研究開発機構に対し、事実上、試験運転の禁止を命令しています。
原子力研究開発機構は、その後、点検の計画や体制の見直しを終え、規制委員会に報告しましたが、原子力規制庁のことし3月の検査で、配管を支える部品や装置のスイッチでの新たな点検漏れや、点検記録の修正を決められた手続きで行っていなかったことが明らかになりました。
この問題で規制委員会の会合で議論が行われ、担当者が、点検漏れや点検記録の修正について、安全確保のための取り組みを定めた「保安規定」に違反すると報告しました。
そのうえで、規制委員会は、今後の検査でもんじゅの改善状況を厳しく確認することを決めました。
もんじゅが「保安規定」に違反したのは、点検漏れが最初に見つかって以来5回目で、規制委員会の田中俊一委員長は、「問題は根深いので今後も注意深く監視してほしい」と話しました。

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