大阪市立の小学校で、公募採用された民間出身の50代の男性校長がPTAから学校に預けられていた現金約10万円を一時自宅に持ち帰るなど不適切に扱っていた疑いがあるとして、市教委が調査している。

 市教委関係者によると、校長は今年3月ごろ、卒業生への記念品代などとしてPTAから学校に預けられ金庫に保管されていた現金約10万円を持ち出し、一時自宅に持ち帰るなどしていた疑いがあるという。市教委は「現金の管理として不適切だった」としている。

 校長は4月下旬、朝日新聞の取材に「納入業者に支払うために持ち出したが、先方と都合が合わなかった」と説明。業者には4月中に支払いをしたという。

 橋下徹市長は14日、報道陣に「(校長に)一部不適切な対応があったのは事実」とし、「公募制度自体の問題ではなく、採用の問題だ」と話した。