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【続編】子どもの携帯代が高いと思う方へ~100万を高1娘に投げた結果…~NAI・NAI起業のなまはげみき vol.9

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♪NAI-NAI-NAIお金ない、NAI-NAI-NAI 場所もない、NAI-NAI-NAI でもとまらない~.

お金も人脈も知識もなく起業した太刀山美樹です。

 

【前編のあらすじ】15歳とのバトルお話し・・・

思春期真っ只中の娘と、携帯電話代が高い!というテーマの親子戦争勃発がおこりそうだった時に、それを回避しようと、かつて、私は娘に2者択一を迫まりました。結果、15歳の敵は、即決で一括でと決め、新札の帯封ついた100万円を手に部屋に戻っていったのでした。 【前編】はこちらから

 

かくして娘は100万を手に3年間を計画たてて、暮らしていこうとしていきます。

まずは通帳をつくるといっていました・・・

大金を生かすも殺すも使い手次第

大金を生かすも殺すも使い手次第

まもなく、鼻息荒く学校からかえってくる娘。

「ちょっと~信じられん!?土日休みなのは知っていたよ。でもさあ、学校終わって走っていったけど、銀行の人ってさ、午後3時までしか働かんってさ。もう閉まっていたよ!仕事終わるの、はやくない?!」

「いやいや銀行ってね、そのあとの作業が大変なのよ。窓口閉めてからが作業がこうこう・・・」

「へえ〜〜そうなん!?でもさぁ、なかなか行けないやん。」

 

しばらくするとまた私に訴えてきます。またもや鼻息あらい娘。

「もう〜身分証明書がいるって!学生証忘れた!!」

あるときは、

「未成年だから口座作れんって!保険証いるって!!」

またしばらくして

「今度は同居の証明書みたいなのいるって!!免許書とかパスポートあるならすぐできたとか言われても!!も~~~ないやん。銀行の方もさあ、こういう時、いるものチェック表みたいなの用意してあればいいと思わん!?っていうか、あ~~もう~~私も最初に何がいるか、全部教えてって聞けばよかった。あ~~!!」

 

このような会話を数回、私にブツブツ繰り返し、ようやく娘の通帳ができました。

 

「やった〜!見て!自分の名前の口座を、自分でつくった!!きゃ~うれしい!」

 

これらを私はあったかい瞳と、口角をあげた微笑みで、菩薩さまのような娘をそっと見守っていました。

 

・・・なんて言ってみたいところですが、上がっていたのは口角ではなく、頬のひきつりかも(笑)なにせ100万円を娘に一任した私は、夫には怒られてました。「大金なんか持った事がない女子高生だぞ!通帳ができる前に、えへっ、あのね~。あたし使ってなくなっちゃったなんて言われたら、どうするんや」と。

 

が、私は、初めに娘に、きちんと2点確認をしてGOしています。【前編

①信じてる。

②数か月で使いきっても、うちにはもうない。

大金を娘に渡したことが吉とでるか凶とでるか…

大金を娘に渡したことが吉とでるか凶とでるか…

きっと大丈夫だろう。私には根拠のない自信がありました。

 

額が大きいからこそ、責任もあり、大切にどうにかしていくはず。どうしていくのか、何を学ぶのか、この3年間がワクワク楽しみでした。

 

そもそも、今更グチグチ言っても、最初に娘に話を持ち掛けたのは親の私です。

「してしまったもんは、しょんなかろうもん」(これは私の父の口癖でした)

これが失敗しても、娘はもちろん、判断した私も何か学ぶはず。

 

すでに通帳を作った時点で、もう3つも学んでいます。

①通帳を、ひとつをつくるにもルールがある。

②身分証明書という言葉を覚えた。

③したい事があるなら、必要なものをはじめに調べていくと効率的。

大人になるうえで、成長だなと思ったのです。

 

そして3年間。

この通帳をうまく使って、ちょうどで使い切った娘。

3年間100万円を1年ごとに、さらに1月ごとに分け、収支を考えてたそうです。欲しいものは予算とともに、天秤にかけよく比較検討する。先を見越してずっと必要なもの、今の自分に必要なものをよく考えていったようです。

限られた予算で何に重きを置くか天秤に掛けてみる

限られた予算で何に重きを置くか天秤に掛けてみる

実はそのひとつの話があります。

 

高校2年生の夏、制服のローファーの靴底がとれてしまい、娘の靴は歩くたびにパカパカと、剥がれていました。

「さすがに、その靴。年頃の女の子が恥ずかしくないの?」と私が聞くと

「う〜ん、先月の予算の時、欲しい服と靴を天秤にかけてみたら、服の方が上でさ。今月も比較したけど、リップの方が必要性が高くて、まあ靴はいいかとなったわけよ」

「そうなん。ならいいねw」

 

本人が決めた事なのでそのままにしておくと、夫の方の祖父母から、

「美樹さん、あなたは仕事が忙しくて気づいてないかもだけど、あの靴はかわいそうだよ」

と言われてしまいます。嫁の立場上、しかたなくもう一度聞いてみると、相手はさらに上を行く答え。

「いや~、この靴底が外れるって。意外と便利。夏場は、スースーして気持ちいいよ♪」

「ぷぷぷ。なんか困ることないと?」

「あ~、階段上るとき、段差にひっかかるかな。あと雨の日もここから染みるねぇ~w」

「ぷぷぷ。おもろい!!でも、その靴でいいんだ?」

「あたしさぁ~、卒業式の時、校門の前で、<100万円生活!この靴で3年間過ごしちゃいました>って写真を撮ろうと思っている!!これでレジェンド達成さ♪」

と、超楽しそうです。

 

おもろい娘やと、私もそのレジェンド達成を一緒に楽しみにしていました。だからその後、何度も祖父母に言われても、

「いいの、いいの~」と気にしない娘と、「本人が決めたので」と気にしない嫁でした。

 

月日が流れ

やがて3年生になり、春・夏・秋・冬と、卒業式がみえてきた2月。

いよいよ、いよいよ、レジェンドまで、あと少しの2月の朝の事です。

 

「ぎゃ〜〜〜〜!!」と玄関で大声が響き、その後バタバタ・・・と、剛速球娘が、私のところへ駆け寄ってきました。

 

「く、くつが〜〜〜〜!?」

「どうしたと?」

「じ、じ、じいちゃんが・・・」

 

娘の手には革靴があり、きれいにピカピカ光っています。

 

解説 じいちゃんのココロ(想像です)

私は見るたびにココロを痛めていました。この寒い冬に、年頃のかわいい私の孫がこんなボロボロ靴を履いて。「靴を買うお金がないなら、お小遣いあげよう」と言っても、「それはいい。ほかのが欲しい」と孫には断られます。ならば嫁に「買ってやって」と言っても、笑って素通り。「本人が自己管理しているから私も任せているとい」なぞ嫁に言われても、この大学受験のさなかの時期です。大事な孫娘が、足から風邪でもひいたらとハラハラして、もう我慢できず、せめてとしてあげたのでした。

 

そうなんです。レジェンドなんんて知らないおじいちゃんは、

ずっとココロを痛めてて、2月の朝に

ボンドで靴底をくっつけてしまっていたのでした。

 

あと少しで、レジェンド達成という2月に!?

きっと娘としては、100万円をきちんと計画して使った、その勲章がこの靴で、卒業式をパカパカ迎えたかったのだと思います。

 

あと少しだったのに・・・

 

表情真っ暗で、がっかりしている娘に、私はおそるおそる聞きました

「あ、あの・・おじいちゃんには、なんて言ったと?」

「そりゃ~さぁ!はじめは絶句したけど。仕方ないし。あ、あ、ありがとうって」

 

その言葉は本当にうれしかったです。いい子に育ってくれたなあと。

「そうよね。じいちゃんは、孫の為を思ってしいてくれたものね。く~っと思っても、ちゃんとお礼が言えていたのが、大人になったなと思うよ」

その言葉に、娘は私をみて

「そ、そうかな。う、うん・・・。」

「じいちゃんの気持ちを受け止め、ありがとが言える事。欲しいものを比較して努力をしてきた事。がんばった事に変わりはない!母は、そんな娘を見ていて誇らしい。」

その言葉に、ニカ~っと笑って、娘は部屋に消えていきました。

 

そして翌日、

「あのさ、聞いて!この靴ね、中敷の皮がのびちゃっているのを、じいちゃんが無理にくっつけているから、靴の中で、ボコボコ小さい山脈になっていて、も~、歩くたびに足の裏が痛い。正直、前の方が歩きやすくてよかったぁ。あ!!し~~っ。当然、この事はじいちゃんに言ってないけどね」

 

これには、二人で爆笑しました。

授業で教わる科目同様、実生活で社会や経済について学んだ3年間でした

かくして3月の卒業式。

入学式でしか拝見できぬ、伝説の孔子像を拝んだあの日から、3年経った日でした。(この孔子像を見るために、娘の高校は入学式に家族総出でこられるところも)

元パカパカ、例の靴を履き、校門の前で記念撮影!!

 

娘の通帳は、キレイさっぱり☆

娘の表情も、キレイさっぱり☆

 

その春、娘は進学で(この成績からの驚愕の奇跡!?ここもまた面白いエピソード満載でのちに書きますが)大学は東京に向かいます。

大学生活をしていくにあたり、高校での100万円生活は、本人の大きな自信となっていったようです。(周りの友達に比べると、我が家は額も厳しかったようですが)お金の使い方のノウハウとして役に立っていったとのこと。親としても、もう高校の時の実績があるので、特に心配することもなく通常の仕送りができました。

 

この春、社会人になった娘に「この時に、他にも我慢した事はある?」と聞いてみると、「さすがに3年になってからは、もう勉強しないとやばいとおもい、参考書以外はほぼ我慢した。今思うと、わたし偉いなww」とのこと。

高校3年間、雨に降られ、太陽に照らされ、素晴らしい虹を描けた娘を誇りに思っています

高校3年間、雨に降られ、太陽に照らされならが、ようやく素晴らしい虹が描けたようです

この経験から私自身が学んだことは、急がず待つ。おもいきって一任する。そうすると、自然と本人の力がつくものだなと学びました。

 

孔子曰く 

速やかならんを欲するなかれ、小利を見るなかれ。

速やかならんを欲すればすなわち達せず、小利を見ればすなわち大事成らず。

 

~意味~

早く成果を出そうとあせってはいけないし、目先の利益を追ってもいけない。

早く成果を出そうとあせっては物事を誤り、目先の利益を追っていてはついに大事を成すことは無い。

 

もっとも、この成果というのは、いまではないと思っています。娘が社会人として、やがて家庭を持ち発揮していってこその、大事を成すと言えると思っています。

親となり子育てを通じて学ばせてもら事はありがたいと思います。

 

実は、またまたこれも続きがある話、これはまた後日書きたいと思います。

 

ちなみに・・・

高校生が通帳つくるときに持っていくといいもの

●現金 1,000円でOK

●印鑑 スタンプ印は不可

●本人確認書類 (学生証+保険証+公共料金の領収証)

 

インターネットでも申し込み可能ですが、できれば自分で足を運んで、その仕組みと手続き、ちと面倒くささも知ってほしいですよね。。。

 【火曜サスペンスMIKI劇場は、毎週火曜日午後10時更新です】

なまはげみき 太刀山美樹

福岡県筑後市出身。23歳で結婚出産。地域のママサークルが口コミで広がり、その後「きみ、おもろいね」とNHK福岡や、学校講師に、街角でスカウトされ経験を積む。2006年MIKIファニットを起業。

「どうせ無理と諦めてる子いねえ~が!」

と喝をいれる<幼児教育界のなまはげ>としても活動中。

好きな言葉「来た球は打つ」

MIKIファニット  http://www.mikifunnit.com

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