NTTドコモの2014年夏モデルは、一部を除いてWPSでWiFiに手軽に接続できる機能ががあります。ドコモではこれを「かんたんテザリング」と呼んでおり、こうした取り組みのほかに、任天堂とともにニンテンドー3DS向け「かんたんテザリング for ニンテンドー3DS」というアプリを提供します。
WPSによるWiFi接続およびテザリング機能は、ドコモの要件を満たした各スマートフォンタブレットが名乗れます。夏モデルは、Disney Mobile on docomo SH-05Fとらくらくスマートフォン3を除いたモデルで対応しています。
また、ニンテンドー3DSについては、専用のテザリングアプリを提供します。ドコモのAndroid端末で利用可能ですが、難点はプリセットではなく自分でダウンロードして利用しなければならないことでしょう。本来、より簡単に接続してもらうために提供するなら、ダウンロード対応ではなくプリセットして欲しかったところです。
とはいえ、任天堂とドコモのこうした取り組みは、ドコモが任天堂との関係を深めたいのではないか、という見方もできるでしょう。ドコモはソニーのPS Vita向け通信セットパッケージを展開したことがあり、PS Vitaバブルとも言える契約数をたたき出したことがあるからです。今後、任天堂がWiFi以外の通信機能を搭載したゲーム機を発表するのかしないのかは不明ですが、テザリング用アプリであるにも関わらず共同でリリースを発表するなどそれなりに配慮が見て取れます。