市長、誘致へ意気込み
岐阜県羽島市に出店を検討していることが分かった米国系の会員制大型量販店「コストコホールセールジャパン」(神奈川県川崎市)。大きな集客力を期待できるだけに、松井聡市長は「経済効果は羽島だけにとどまらない」と歓迎する。
コストコの誘致では松井市長がトップセールスを展開。中部地方初出店となった愛知県常滑市の中部空港倉庫店で行われた内覧会にも駆けつけた。
羽島市は名古屋に近く、名神高速岐阜羽島インターチェンジ(IC)や東海道新幹線岐阜羽島駅もあることを説明する英語の資料を準備し、コストコ幹部に手渡した。PRが実った出店計画浮上に「先頭に立って折衝に臨む」と意気込む。
課題は用地買収の難しさ。候補地となった地域は、岐阜羽島ICに隣接する場所にもかかわらず、ICができて30年たった今も農地が広がる。これまでも市の仲介で工場誘致などが進められてきたが、地権者が多く交渉をまとめるのが難しいため、進出企業は1社のみ。
市の主導で動き始めた進出計画だけに、今後の用地買収でも市の役割が大きくなりそうだ。
(2013年11月20日)
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