【動画】アフガニスタンからの麻薬流入に神経をとがらせるタジキスタン=関根和弘撮影

 世界有数の麻薬産地アフガニスタンのアヘンや大麻が、密輸の中継地となる隣国を悩ませ続けている。主な消費地は欧州やロシアだ。原料になるケシの栽培面積は過去最大となり、米軍などが今年末までに撤退すれば、麻薬を資金源とする過激派が活発化する恐れもある。対策に力を入れる中央アジアの旧ソ連の国タジキスタンを訪ねた。

■過激派の資金源、押収急増

 扉を開けると生臭いにおいが鼻をつく。「それは大麻だよ」。タジキスタン麻薬取締局の職員が言った。