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『ぼのぼの』の作者が明かす“しまっちゃうおじさん”の秘密

2014年5月14日 08時00分 (2014年5月14日 11時17分 更新)

ライター情報:古知屋ジュン

『しまっちゃうおじさんのこと』(竹書房、926円税抜)

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空想がちでおっとりしすぎなラッコの子供、ぼのぼのの毎日の暮らしをつづったマンガ『ぼのぼの』
彼を取り巻く動物たちの中でも特に謎めいているのが、ぼのぼのの空想の中に登場しては「どんどんしまっちゃうからね~」などと言ってぼのぼのを岩の間に閉じ込めようとする“しまっちゃうおじさん”。マンガでは4巻と15巻にしか登場しない、いわゆるレアキャラなのですが、1995~1996年に放送されたアニメ版にはことあるごとに登場。特に当時子供だった世代にとっては、悪いことをすれば「しまっちゃうおじさんにしまわれちゃうよ?」と脅かされていたほどポピュラーな存在だったので、記憶に残っている人も多いのではないでしょうか。

そんなおじさんの絵本『しまっちゃうおじさんのこと』(竹書房/926円税抜)が先ごろ発売され、ネットを中心に話題沸騰中。これはアニメ版DVD BOXの竹書房限定特典だったレアアイテムを商品化したものです。

しまっちゃうおじさんが本当にいるのか気になって仕方ないぼのぼのは、ある日突然現れたおじさんに、あるお願いごとをするのですが……。ストーリー中でおじさんの正体が明かされるのかどうかは、読んでみてのお楽しみ。マンガ本編とは異なり、色鉛筆で描かれたやわらかなタッチがとてもキュートです。

この“キングオブ謎キャラ”しまっちゃうおじさんについて、作者のいがらしみきおさんにうかがいました。

――しまっちゃうおじさんは1995年のアニメ化当時に子供だった世代にとっては、かなりトラウマ的な存在として知られていますが、作者としてこの捉えられ方についてはどう受け止めていますか?
「トラウマ的なものとして作ったんですが、作者が思っていたよりもみなさん怖がるのでちょっと意外でしたね」

――しまっちゃうおじさんについては、ファンの間で“暗に死を意味する存在なのではないか?”という説が出たり、人によって様々な捉え方があると思うのですが、当初は物語の中でどういう役割を担うキャラクターとして登場させたのでしょうか?
「本当はぼのぼのの妄想を止めてくれるものとしての役割があったんですが、いつのまにか『悪い子』をしまってしまう方向へと拡大されてしまいました」

――『まんがライフ』(竹書房)で連載中の本編にも約17年ぶりにしまっちゃうおじさんの名前が登場していたり、発売中の6月号の付録にも人気漫画家さんたちによるしまっちゃうおじさんのトリビュート漫画が掲載されていたりしますね。

ライター情報: 古知屋ジュン

カフェオレ&お菓子ジャンキーのフリーライター。

好きなもの=ロック、動物(特に猫)、水族館、国産のイケメン

Twitter:@kochiya29
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