どこか遠くでのんびり怠惰に暮らしたい

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10インチの1920x1200ディスプレイも大体1万円で作ってみた

ディスプレイをパーツ組み合わせで作ってみるシリーズの第3段です。

過去シリーズは以下のようなもので、

今回はほぼ2回目と同じ亜種な感じで、パネルをもっと小さいものに変えてみます。ちなみに、15インチのフルHDディスプレイは適当に職場で使っていたのですが、展示会用に最適ということで接収されてしまった(実際は費用分は経費として精算してくれるらしい)ので、違うパターンの組み合わせで手元動画再生用ディスプレイを仕立ててみるかーと思ったのがきっかけ。

1回目のiPad向けのRetinaディスプレイは2048x1536で4:3ということで、実際DPIをある程度上げてドットバイドットで表示というのは厳しいという話と、4:3というアスペクト比が今となってはなかなか微妙という2点が気になるところなので、要は10インチで16:9のディスプレイを仕立てればよいのでは、ということで作ってみました。

とりあえず、10インチ前後でフルHDのLVDSパネルを探します。こういうときはとりあえずAlibabaです。私はなんやかんやといろいろ買うので、Alibaba経由で、深圳のやりとりをよくするオペレータのお姉さんに10インチで、16:9のパネルで$100しないやつのオススメってある?と聞いてみたところ、AUO B101UAN02.1なら$48でサンプルだせるよっていうことで、今回はこのパネルにしました。実際は2枚買って送料込みで$98でとりあえず交渉成立。Paypalで支払ったところ、DHLで送ってくれて4-5日で到着しました。

オペレータさんと会話するのがハードル高いという人も多いとおもうので、めんどくさければAliexpressで買うなら、

Au b101uan02.1 10.1 laptop lcd screen 1920 1200 high score screen

これとかを買えば、ちょっと高いですが、送料無料で手に入るんじゃないかと思います。Alibabaでこのパネルつかって製品つくったりしたいから、サンプルくれーって言ったほうが大抵安く手に入るので、その手間かけられるならそちらがいいかもしれません。適当な英語でチャットできればそれでOKです。

で、こちらのパネルは以前の 15.6インチパネル と同様でインターフェースはLVDSなので、HDMI等の入力→スケーラ→LVDSという変換をやってくれるボードを探します。こちらも私は適当にお姉さんにそういうボードでオススメない?って聞いたのですが、うちでは取り扱ってないからーといいながら、このへんじゃないかなということで、Aliexpressのリンクをもらいました。

VGA+DVI+HDMI LCD controller board kit for AUO B101UAN02.1 1920x1200

送料高めですが、込みで$40くらいです。

というわけで、両方合わせて、大体$100くらいでパネルとスケーラーボードが手に入りました。このボード自体は12Vの電源が必要なので、適当に12V2AくらいのACアダプタを用意します。今回は、とりあえず会社に落ちてたのを使ってて、そのあと同僚に小さい12V1.5Aみたいな小さめのをもらいました。

で、完成品はこんな感じ。スケーラー載ってるボードはまあいろんなもので共用しているのでしょうが、電源が非力で足りなかったのか、電源だけ別基板で無理矢理つながってます。これでなんとかして売るあたりが中国の業者さんっぽい力技。

auo10inch_display_01_thumb

動画再生してる感じ。手頃なサイズです。とりあえず、アナログ入力で使っています。

auo10inch_display_02_thumb

スケーラーや電源、ボタン類のボードはこんな感じ。今回のボードも、DVI,HDMI,VGAと3系統の入力に対応しています。

ご覧のとおり、さすがにパネルそのままはちょっと力をかけるだけで割れそうなレベルで薄くて怖いので、今回はホームセンターでアクリル板を買って、ディスプレイより若干大きめにきって貼り付けてるだけです。(このとき、LVDSのケーブルを後ろに挟むので、束ねてるテープを若干剥がして極力平らになるようにとかちょっといじってますが)アクリルだとプラカッターでさくっと切れるのが楽でいいですね。

アクリル板の逆側には、同様に各種ボードを貼り付けます。こっちはいろんなケーブルとかを挿す関係もあって、強力な両面テープを割とべったり貼って固定しています。で、最後に、スマホ用のスタンドに立てかけるだけ。さすがに1000円くらいはかかりますが、まあこれだけやれば相当安心できる感じになります。

auo10inch_display_03_thumb

スタンドに立てかけて実際に電源入れているところ。後ろからだとLEDの光が丸わかりですが、まあ別にいいかなと。

auo10inch_display_04_thumb

こんな感じで縦にして、出力も90°回転させると、解像度の高さが分かりやすいですね。ちょっとドットピッチが小さいのでこのまま文字読むのはちょっとつらいかも?

auo10inch_display_05_thumb

というわけで、最終的にはこんな感じで使っています。

実はこのスケーラーでの出力、微妙にドットバイドットではないような雰囲気がしなくはないのですが、まあ基本的な用途はサブディスプレイとしてPDFとか表示するか、もしくは、動画再生して眺めるだけなので、まあいいかなぁと思っています。

まとめ

というわけで、 2回目 と特に差はないのですが、10インチのフルHDなサブディスプレイを大体$100くらいで仕立ててみました。違いは一応アクリルパネルに各パーツを止めて多少使いやすくした程度でしょうか。

DisplayPort出力なんてねーよっていう主にWindowsな人にはこちらのパターンがオススメな気がします。