照屋健
2014年5月14日03時00分
ひたちなか海浜鉄道は先月26日から、阿字ケ浦駅と国営ひたち海浜公園を結ぶ無料シャトルバスを走らせている。例年ゴールデンウイーク(GW)期間は休日のみの運行だったが、今年は平日も含めた今月18日までの23日間運行。連休中の利用率が高かったこともあり、18日以降の土日も走らせることが決まった。計画している延伸によって見込まれる乗客数や沿線にもたらす効果を量るという。
シャトルバスは、海浜公園で人気のネモフィラとコキアの見ごろに合わせ、春と秋の年2回運行してきた。昨年度は1年間(26日間)で6487人が利用し、前年度(25日間)の約1・5倍に。今年は海浜公園の入場者数が今月4日に開園以来過去最高の7万1620人を記録した。ひたちなか海浜鉄道の吉田千秋社長は「バスを3台走らせたが、鉄道の限界に近いところまでお客さんがいた」と語るほどの盛況だった。
ひたちなか市は、シャトルバスと同じ阿字ケ浦駅―海浜公園を結ぶ四つの延伸ルート案をすでにまとめている。延伸の時期などは未定。鹿島臨海鉄道大洗鹿島線の単価実績をもとに試算した総工費は一番安いもので約11億円、高いものでは約28億円かかる。市の担当者は「4案からどのルートを選ぶという話ではなく、あくまでたたき台の段階。工費はもっとかかるかもしれない」と説明する。
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