名乗っただけで相手がここまで
興奮状態になるとは驚きました。
要件を言う前からこの状態では、先が思いやられます。
さらに彼女には、自分のせいで悪化した患者や家族との対話説明のために、
時間を割く気などさらさらないようです。
心を落ち着かせ、もう一度伝えたいことを整理して、15分後に電話を掛け直しました。
H山ではない女性が出ました。
H山に替わってもらうと、先ほどの興奮状態からは一転、
憔悴し切ったような疲れた声になっていました。
あなたが夫に無断で主治医へ送った手紙を見たときから、夫の病状が悪化している。そのことで話を聞きたいし相談もしたい。と伝えます。
「ご主人が悪化していることは、面談の中では私は全く気づきませんでした。」
それはそれは。お仕事熱心で何よりです。
そしてまた
「どの手紙の話ですか?」を2回繰り返す。
だから主治医に…(略) 話が先に進みません。私をイラつかせて対話を諦めさせる作戦でしょうか。
その手にはのりません。こちらは夫の回復のために必死なのですから。
予めメモに箇条書きにしておいた、手紙を見てからの夫の病状の変化を簡潔に伝えました。
実はこの時私の弟が訪れており、電話中であることに気づかず私に話しかけてしまいました。
その声がH山に聴こえたようで
「今男の人の声がしましたよ。☓☓さん(夫)ですか?☓☓さんがそこにいるんでしょう!!」
と再び口調が荒くなりました。
いるはずないでしょう。夫は職場にいる時間帯です。
「弟さん? もしかして弟さんもこの件をご存知なんですか…」
はい。存じております。家族ですから支え合わないと。あなたもそう思いませんか?
「………(沈黙の後にため息のような荒い息を吐く)」
この人は一体
何を恐れているのでしょうか。
こういう言い方はあまりしたくないですが、
精神的にかなり危うい人のようなので会話には気を遣います。
こっちは患者家族、向こうは臨床心理士なのに。
外で会いたいとの希望には
「できません。規約ですから。」
の一点張り。
話題をかえて、手紙を出したのはあなたひとりの判断ですか? それとも職場としての判断ですか?とたずねました。
これがまた奥歯に物が挟まったような回答しか得られません。
Jの関与を否定した上で出してきたのは意外な答えでした。
「◯◯社の医務室の人と相談して出しました」
それはAさん(夫の勤務先の女性社員)ですね。
「はい」
手紙には彼女の名前はありませんでしたが、それは彼女が名前を書くのをいやがったからですか? 彼女に確認してみましょうか?
「いや…全て私の一存でやりましたっっ」
一事が万事この調子で、
舌の根も乾かぬうちに供述を二転三転させます。
H山にはもう、自分のしたことをありのまま正直に説明し、患者の症状が軽くなるように尽力するという発想は浮かばないようです。
あるのは自分の保身のみ。
自分の規約違反を誰にも知られたくない、上司に叱られたくない…そのためには
平気で嘘をつくのです。
患者のことなどどうだってよいのです。
こんな臨床心理士がこの世に存在するということが悲しいです。
これ以降何をきいても、
「私の一存でやりました」としか言わなくなってしまいました。
これがH山なりのファイナルアンサーなのでしょう。
ではなぜAさんの名を出してきたのでしょうか。彼女の名が出てくるとは、こちらも予想していませんでした。
臨床心理士H山は、自らの保身のためには平気で嘘をつきます。
嘘を嘘で塗り固める臨床心理士H山。
稚拙で狡猾な女です。
「とにかく外では会えませんから。そういう規約なので。それでは失礼します。」
一方的に電話を切られてしまいました。
私が今まで聴いたことのない、物凄い勢いの「
ガチャ切り」でした。おそらく
受話器を投げ付けたのでしょう。
この医療法人は、職員へのマナー教育が徹底されている団体のようです。
そのような団体のビルへ、私はこれからひとりで向かいます。