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就活生のための最新業界・企業研究2015
就職できない若者の「トンデモ言動」
【第9回】 2014年5月14日
著者・コラム紹介バックナンバー
櫻井樹吏 [キャリア・プロデューサー]

「大企業に入れないなら就職しません!」
中小企業を拒み続けた24歳就職浪人生のいま

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 こんにちは、キャリアプロデューサー櫻井です。

 突然ですが、あなたが就職活動中だとします。下の選択肢から就職活動の方向性を決めるとすると、ご自身の考えに近いものはありますか?

①大手企業のみ志望
②中小企業のみ志望
③こだわらずに、どちらも志望
④こだわっている企業に就職できなければ働かない

前々回前回は親と子の就活について書いてきました。今回は、就活生本人の志向性について書いていきたいと思います。

 先ほどの質問の問い、あなたはどれを選びましたか。

前回まで、親が子どもの就職活動に過干渉または不干渉してしまう事の弊害について触れてきました。本来であれば、親は良き社会人の先輩として協力できるはずですし、それが難しくても親子で共倒れになる前に使える公共事業やNPO・団体もありました。そして、最後は就職する本人が自分の舵取りをしっかりとする事こそが大事だとお伝えしました。そこで今回お伝えしたいのが、そんな「自分の舵取り」をするために必要な就職活動の志向性についてです。

大企業の就職にこだわり留年
理想と現実の間に苦しむ24歳男子学生

ケース1)
「大企業に入れなければ就職しません!」24歳、就職浪人生の男性Mさん

 在学中から大手企業のみへの就職活動を続け、そして就職ができないと留年をするという「就職浪人」をしていたMさんの話です。

 この「大企業に入れなければ就職しません!」という言葉はある時、今後の就職活動について相談をしていた際にMさんから出てきた言葉でした。これまで大手企業のみの就職活動にこだわり続け、その就職が上手く行かないと大学を留年してきたそうですが、学費を支払っていたのは両親です。当然いつまでも続けられる生活ではなく、私がお会いした時には自分自身の理想と現実の間で完全に息が詰まりそうな状況となっていました。

 「今のまま、大手企業のみの就職活動をしていても、正直採用をもらえない気がしてきました。かといって、今さら大手企業へのこだわりを捨てても何も残らない気がして…」

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櫻井樹吏 [キャリア・プロデューサー]

1980年生まれ。大手通信会社の人事部を経て、現在は総合人材サービス会社の若者専門コンサルタントとして活動中。2010年から450名を超える若者を支援し、年間のカウンセリング数は1200回を超える。 2012年設立した、若者の早期退職を防ぐ為のボランティア「徒桜(あだざくら)」の代表としても活動中。


就職できない若者の「トンデモ言動」

一部の若者が大量の内定をもらう一方で、ある一定数の若者は1社も内定をもらえない――。そんな現実が今の就職市場にあります。そんな就職難の実態を景況感のせいにしてしまいがちですが、実は内定をもらえない若者には特徴があります。それは、彼らが「トンデモない言動」をすることです。この連載では、3年間で450人ほどの就職できない若者を支援してきたキャリアコンサルタントの櫻井樹吏さんが、彼らのトンデモ言動の中身と、そんな彼らがどう就職していったのかをお伝えします。

「就職できない若者の「トンデモ言動」」

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