まばたき、視線の動きなどから自分の疲れ具合や眠気の強さなどがわかるメガネを開発したと、メガネチェーン「JINS(ジンズ)」を運営するジェイアイエヌが13日発表した。題して「自分を見る」メガネ。鼻パッドなどにセンサーがあり、スマートフォンなどにデータを転送する。新たなウエアラブル(身につけられる)コンピューターとして注目される。

 目の動きは脳と連動しているため、集中度などを測る指標となる。ジェイアイエヌは東北大、芝浦工業大と協力し、メガネの鼻パッド二つと眉間(みけん)部分に仕込むセンサーを開発。眼球の手前側と奥でかすかに異なる電位差から目の動きを調べるメガネをつくった。データは無線通信でスマホやパソコンに送られ、解析結果を見ることができる。

 このメガネをかけると、視線の動きから集中度や疲れ具合が分かったり、自動車の運転時の眠気をモニターし警報を出して居眠り運転を防いだりできる。フレームには頭の動きを測るセンサーもあり、運動中の姿勢や歩数、消費カロリーも測ることができる。