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環境にやさしい花のまちづくり'私のマル秘ポイント'
<「花いっぱいのまちづくりin 水戸」〜水戸の花絵巻事業〜 >
第17回全国花のまちづくりコンクール 団体部門 優秀賞を受賞
茨城県の中央部に位置する水戸市は、水戸徳川家ゆかりの地で、梅の名園「偕楽園」、幕末に日本一の規模を誇った藩校「弘道館」、テレビドラマで全国にその名が知られる「水戸黄門」が有名です。
人口は約27万人、関東平野に那珂川が流れ緑や自然豊かな地には、花を愛する市民が大勢います。そんな市民と行政が1つになり、巻物を紐解くと四季折々の花が次々咲いて、まるで花絵巻のような魅力的あふれるまちづくりを目指しているのが「水戸の花絵巻事業」です。それは南町2丁目から始まりました。
メンバーがそろうまで
南町2丁目の「花いっぱい運動」は、平成3年度に始まりました。
平成5年に茨城県で全国都市緑化フェアが開催されるのをきっかけに、そのPRを兼ねて盛り上げようと、先進地を視察するなど勉強会を開始しました。ワイン樽を半分にしたコンテナ54個に花を植え始め、平成8年には国道沿いに御影石の花壇を設置しました。ところが、何を植えて良いのか、どんな管理が必要かわからない。面積が大きくなったので、花を植える人手も不足。とにかく市で配布される草花苗を植えておきましょう〜しばらくは試行錯誤が続きました。いずれ世の中は、大型店舗が街から撤退するなど、厳しい社会情勢が訪れます。
「故郷の水戸が淋しくなっていく姿を見るのはつらい。せめてもっと花が咲いて街が活気づいて欲しい。」と、立ち上がった人がいました。いずれ国交省への説明から、強度計算まで行ってフラワーポールの設置に尽力された市在住の建築課(故)三上清一さんでした。市役所、市植物公園に何度も通って相談し、植物公園からは土作りから開花期間が長い草花や品種選びなど、指導を受けられるようになりました。痩せていた土は、市内の日本農業実践学園から堆肥を購入して毎回混入したおかげで、パワーあふれる土に生まれ変わりました。
できれば「地産地消」を目指したい。そこで市内農家に品種を指定して生産を頼み、今では年2回、毎回約5000株の花を植えることができるようになりました。
色とりどり草花
初夏の舗道を飾る
初夏の
インパチェンス花壇
子供達もお手伝い
2011年初夏
実際の花壇の植替え
次に問題なのが人手です。花壇の総面積は約180方メートル。商店街の人たちが仕事の合間に花を植えるだけでは全面積を植えるのは難しく、植物公園のボランティアが応援することになりました。商店街のメンバーのほかに、花のまちづくりを応援してくれる有志も集まって、平成16年秋から現スタイルの花壇づくりが始まりました。
翌年、冬〜春花壇の植替えで配布した資料の一部を紹介しましょう。
〜テーマは「私のことを思って欲しい〜春に恋する花壇」。パンジーの花は人が何かを思う姿に似ています。花言葉は「あなたのことを思っています」。パンジーの花は私のことを見て思って欲しい…そんな気持ちを花で表しているのです。冬の寒さに耐え、ようやく暖かな春が来るとチューリップと共に、さらに華やかにしてくれるパンジー。今回の花壇はこのパンジーや仲間のビオラ、「利益」という商売繁盛につながる花言葉がある葉ボタンの中でも切り花用のミニタイプ、春の象徴チューリップをメインに花壇を作ります〜
少しでも参加者のやる気がでて、植えた後に説明を求められても何とか答えられるような資料と、実際に植えるポイントの資料を配布し、学習しながら実習を進めました。初めて花を植える人が多いため上手に植えられず根が露出したり、決まった数の球根を各所に配布することさえままならず、当初の現場はとにかく大変でした。
第17回全国花のまちづくりコンクール
やがて植物公園で、花植えを手伝うボランティア「はなふる応援隊」が結成されます。美しく見える花の植え方を学習しているおかげで、商店街を助ける大活躍を始めました。
商店街メンバーも、なんとか花を植えることに慣れてきた平成19年、全国花のまちづくりコンクールの存在を知りました。「試しに参加してみようか」気軽に応募したところ、「花のまちづくり優秀賞」を受賞。とにかくみんなで無心に花を植えていただけに、この朗報に一同びっくり。その後の活動の励みになっています。
南町2丁目の花壇から始まった花のまちづくり活動は、他の商店街にも広がります。コンテナが設置され、はなふる応援隊が出かけて商店街の皆さんと花を増え、歩行者にやさしい街へと変わっていきました。
蘇る秘密の花苑
市民と行政が1つになった花の活動はやがてある庭園に活かされていきます。
市内に、映画‘テルマエ・ロマエ’のロケ地になった英国自然風景式庭園の七ツ洞公園があり、そこには児童文学そっくりの「秘密の花苑」があるのです。英国人が設計した庭で、煉瓦もガーデン・オーナメントもすべて英国から輸入した本物。花苑は直径50mの円形花壇で、煉瓦やイチイの生け垣で囲まれています。バラや宿根草が咲く庭の管理は高度な園芸技術が必要です。開設後の10年間は、残念ながらあまり手が入らず、花が少ない淋しい庭でした。そこで昨年からボランティアを募り、現在約80名のボランティアが参加し、イングリッシュローズや様々な花を植え始めました。ようやく眠っていた花苑に美しい花が蘇ってきました。
今年は開設15年。水戸でセミナーが開催される同じ日にイベントを行うまでに、活気を取り戻しています。多くのガーデニングファンが花苑を訪れ、水戸の良さをわかってくれますよう、偕楽園に負けない名園として後世に残ってくれますように奮闘中です。
広がっていく水戸の花絵巻
水戸市は早春の梅が咲く偕楽園から始まって、初夏には秘密の花苑のイングリッシュローズや保和苑のアジサイ、夏には大塚成就院池のサギソウ、秋には植物公園のサルビアガーデン、商店街にはいつも季節の草花が咲き誇る、そんな花絵巻のように花が咲く水戸のまちを目指しています。南町2丁目の花壇でも四季折々の花を植えて、これからも多くの皆さんに愛され、花の和が広がる努力を続けていきたいと思います。
市民の皆さんはぜひボランティアにご参加を、市外の方は四季折々の花咲く水戸を楽しみにいらして下さい。
初夏のコリウスとベゴニア
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<夢だったローズガーデン作り>
「庭いっぱいに花を咲かせたい!」そういう思いを抱いて平成6年に茨城町に家を建て、大好きな花や少々あった木と共に引っ越してきました。元は桑畑だったので一面スギナとフキ、真竹が庭の中央くらいまで入り込んでいて庭造りは草取りと竹の根を掘る事から始まりました。思ったよりも重労働で腰を痛め、動けなくなったことも数回ありました。
私のこだわりは花も野菜も農薬や化学肥料を使わないで作ることでしたので、堆肥や腐葉土を大量に使用し、すべて手作業で土作りを行ったため、3年かかりました。しかし、それでも十分ではなく、農業雑誌等を読んでさらに土作りをしました。幸いにも庭になったところは長年空地でしたので農薬や化学肥料が使用されていませんでした。
草花は球根以外はだいたい種から育てます。芽が出るときのワクワク感が大好きです。EMを知ったのは生協さんの「EMボカシ」が最初で、生ゴミを堆肥にできる事を知り、使用してみた事がきっかけです。最初は勉強不足だったので出来上がった堆肥が良いものなのか良くわからず迷っていた時に茨城町さわやかエコの会の郡司会長に声をかけていただき、平成15年の会の設立に参加し、勉強する事が出来ました。
バラ作りが長年の夢だったのですが、一に消毒二に消毒と言われていたので植えるのを躊躇していました。ですが、有用微生物を勉強していく内にバラも作れると思うようになり、平成17年から植え始め、現在では87種類に増えました。農薬は使用せずストチューとEM活性液、光合成菌、EM7で害虫から芽や葉を守り、肥料には米糠を発酵させて作るボカシと骨粉、燻炭、発酵Cセラを混ぜたものをバラの回りに入れています。黒点病などが出てくることもありますがあまり気にせず、葉が落ちてしまった場合には何度かEM活性液を光合成菌、EM7を混合したものを散布すると次の葉が出てきてくれます。黒点病は早いうちであれば重曹の1000倍液を散布すると進行を止めることが出来ました。また、うどんこ病の出始めはボカシを水で練り、病巣の部分に塗っておくと良いようです。今はうどんこ病は出なくなりました。
視察研修では、発酵CセラとEM活性液、木工用ボンドを良く混ぜたものを木の根元から30p〜50p位の部分に年間3回ほど塗ることで病気や害虫があまり付かなくなるという事を教えていただき、実践しています。アブラムシの付きが少なくなってきており、シュートの出が良いような気がします。
花はとても正直で手を抜くと抜いただけの花しか咲いてくれません。きれいに咲いたら「きれいに咲いてくれてありがとう。だいすきだよ」という気持ちを伝えながら水やりや活性液をかけています。バラの香りと花に包まれている時は本当に幸福な気持ちになります。土も生きている、花も生きているという事が良くわかります。無農薬・無化学肥料でもバラはとても色濃く、花の数も多く、一輪咲と言われているものも返り咲きや四季咲に近いくらい咲いてくれます。
まだガーデン整備中ですが、オープンガーデンが出来たら良いなと思い、これからも頑張っていこうと思います。
色とりどりのバラの花が咲き乱れる庭園
環境にやさしい花のまちづくりのネットワーク会員のお誘い
当NPOでは環境にやさしい花のまちづくり運動の発展を願っております。各地域で花のまちづくりに取組む人々やグループの情報交換や交流を広げるネットワークづくりをお手伝いしようと、次のようなことでネットワーク会員を募集しています。
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