理研:STAP調査委2氏の論文、不正に当たらず
毎日新聞 2014年05月13日 22時06分
STAP細胞論文に関する調査委員会委員の論文に不正が指摘された問題で、理化学研究所は13日、古関明彦グループディレクターと真貝洋一主任研究員のそれぞれの論文について「研究不正に当たらない」とする予備調査の結果を発表した。
理研によると、調査対象となったのは、古関氏が関与した論文4本(2003〜11年)と、真貝氏の1本(05年)。実験結果を示す画像について切り張りなどの疑義が指摘されたが、理研はいずれも「実験で得られた結果を真正でないものに加工するために行ったことを示唆するものではない」と結論付けた。
相次いで疑義を指摘された調査委メンバーの論文のうち、調査委員長を辞任した石井俊輔・理研上席研究員の論文の予備調査は続いている。【中西拓司】