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メガネのJINSが新ウエアラブル、眼電位センシングで“自分”を可視化

2014/05/13
岡田 薫=日経コンピュータ (筆者執筆記事一覧
写真1●外観は一般のメガネとほとんど変わらないJINS MEME
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写真2●JINS MEMを発表するジェイアイエヌの田中仁社長
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 JINSブランドのメガネで知られるジェイアイエヌは2014年5月13日、眼電位センシング技術を用いたメガネ「JINS MEME(ジンズミーム)」を開発したと発表した(写真1)。

 外観は一般のメガネとほとんど変わらないがセンサーを内蔵し、眼球の周りの電位を計測することで、瞬きや視線方向が分かる。これをスマートフォンなどのアプリで解析し、疲れや眠気を定量的に可視化できる。 ジェイアイエヌの田中仁社長は、「自分の状態をよく知ることで日常生活がより豊かになる。自分を見ることのできるアイウエアは世界初」と新製品の価値を強調する(写真2)。

写真3●眼電位について解説する東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授
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写真4●JINS MEMEは鼻パッドと眉間部分から眼電位を検出する
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 JINS MEMEは眼球の周りの電位差を検出する「三点眼電位センサー」を搭載している。人間の眼球は角膜側が正、網膜側が負の電位を帯びており、この電位差を眼電位という。眼球の運動による電位差を取得する技術が眼電位センシングである(写真3)。ジェイアイエヌは東北大学と共同でセンサーを開発。具体的には、鼻パッドと眉間部分から検出する眼電位を測定し、八方向の視線移動と瞬きをリアルタイムで計測する(写真4)。

 この三点眼電位センサーの技術は特許出願中としている。同センサーの開発に関わった東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授は、「カメラや電極を用いたタイプに比べて、リアルタイムセンシングに適している」と語る。また、JINS MEMEは加速度、角速度センサーも搭載し、頭部の微細な動きも検知できる。

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