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成績はどれもチームトップ!? 圧倒的な数字が物語る田中将大のエースの地位

Full-Count 5月11日(日)14時30分配信

チーム内で5冠 計り知れない貢献度

“エース”の定義とは何だろうか。人によって意見は分かれるところだろう。ただ、単純に数字だけで見た場合、現在のヤンキースのエースは、間違いなく田中将大投手(25)だ。6回1/3を7安打2失点と好投して5勝目を挙げた9日のブルワーズ戦まで、開幕から7試合でルーキー右腕が残してきた成績は、それだけ群を抜いている。

 ここまでチーム内では勝利数、防御率、奪三振の3冠。投球回数、WHIP(1イニング当たりの四球+安打)を含めれば5冠となり、その貢献度は計り知れない。米国ならではの細かいデータを挙げれば田中がチーム内で1位の数値は他にもいくつも出てくるが、その安定感を証明するデータとしてこの5項目にスポットを当て、あらためて数字を見てみよう。(成績はすべて現地時間5月9日終了時点)

【5勝】

 ここまで負けなしの5連勝。一昨年から続くレギュラーシーズンでの日米通算連勝記録は「33」まで伸びている。1人で貯金を5つ作っていると考えれば、存在感の大きさは際立つ。もちろん、投手の勝ち負けには打線との兼ね合いがある。

 ただ、田中は調子が悪くても試合を壊さないことで、常に白星をつかむチャンスを作っている。勝利数はア・リーグ全体で見ても6勝のマーク・バーリー(ブルージェイズ)に次ぐ2位タイの数字。まさにエース級の活躍と言えるだろう。

QS率100%と抜群の安定感を誇る

【防御率2・57】

 ここまで無失点は8回を投げきった4月16日のカブス戦だけだが、失点も「3」が最高。抜群の安定感が光る。しかも、4月4日のブルージェイズ戦、同9日のオリオールズ戦、5月3日のレイズ戦では4回までに3失点を喫したが、そこから立て直した。敗戦ムードが漂い、心が折れそうな試合でも、絶対に試合を壊さない。地元紙ニューヨーク・ポストに「ブルドッグ」と例えられたタフさが、この防御率をはじき出し、ア・リーグ全体でも7位につけている。

【58奪三振】

 自己最多は4月27日のエンゼルス戦で記録した11K。1試合平均では約8・29と高い数字を維持している。「世界一」と評価されていた宝刀のスプリットが、前評判通りの威力を発揮していることは明らかだ。ニューヨーク・ポスト紙は、4月22日のレッドソックス戦後に「田中の恐怖! 2ストライク取られたら、もう終わりだ」との大見出しで原稿を掲載した。追い込めば、スプリットが来ると分かっていても打てない。しかも、直球と同じフォームから繰り出されることで、見極めも難しい。

 打者にとっては悪魔のようなボールが、高い奪三振率につながっている。マックス・シャーザー(タイガース)の66個に次ぐ2位タイの数字だが、昨年のサイ・ヤング勝右腕はすでに8試合を消化している。同じ7試合ではジョン・レスター(レッドソックス)と肩を並べており、実質的には1位争いを繰り広げている状態だ。

【投球回数 49イニング】

 ここまでで最も早く降板したのは、4月27日のエンゼルス戦、5月9日の6回1/3。それでいて、先に記したように失点は「3」が最も多い。いかに安定してゲームを作っているかが分かる。クオリティー・スタート率100%は、ア・リーグで開幕から先発ローテーションに入っている選手ではソニー・グレイ(アスレチックス)と2人だけ。49イニングは8位タイの数字だが、田中より上にいる投手はすべて8試合以上に先発しており、7試合以下ではトップだ。

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最終更新:5月11日(日)14時30分

Full-Count

 

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