米航空宇宙局(NASA)は12日、南極西部の氷床が急速に溶け出し、遅くとも数百年で完全に消失する可能性が高いことを過去40年に及ぶ観測で確かめた、と発表した。すべて溶けた場合、海面上昇は少なくとも1・2メートル、最大で5メートル前後に達する可能性もあるという。

 NASAによると、南極西部のアムンゼン海域の氷床を衛星観測技術などを用いて測定。氷床とその直下にある岩盤の隙間に温かい海水が入り込み、氷の融解が急速に進んでいることを確認した。氷床の一つでは、20年で約30キロも内側に融解が進んでいた。地球温暖化が影響しているとみられ、「(氷床の溶解は)もはや後戻りすることはない」としている。

 一方、南極東部の氷床は西部より安定しているため、急速には溶けないという。