「育成のセレッソ」と定評があるセ大阪から、育成出身で初のW杯代表が出た。4歳から育った柿谷曜一朗と、中学1年からの山口蛍だ。香川真司も16~21歳にセ大阪でプレーした。若い才能が伸びるのはなぜか。

 アジア・チャンピオンズリーグのため、中国・広州で朗報を知った山口は「セレッソの育成出身であることが誇らしい。そこを代表してW杯に出ることの重みを感じる」と話した。

 セ大阪には「ハナサカクラブ」という育成のサポーター組織がある。市民の有志が毎月一口3千円を出し、それが育成部門の運営に使われる。会員数は約4千人。2007年に始まった時、高校生だった山口はその寄付で海外遠征など貴重な経験を積んだ。育成を統括するセ大阪の宮本功取締役は「うれしいの一言。やってきたことが間違っていなかったと自信になる」。

 若い選手を積極起用したクルピ前監督の存在も大きかった。セ大阪でプロのキャリアが始まった香川も2年目から試合で使われ、成長した。今回はW杯代表から漏れたが、19歳の南野拓実も中学生からセレッソ育ち。クルピ氏は1年目の南野をリーグ開幕戦で先発させた。

 男子だけではない。4月に女子の17歳以下W杯で優勝した日本代表では、セ大阪の女子チームの2人が主力として活躍した。(広州=岡田健)