銀座のマチ弁から勝どきの宅弁へ(弁護士遠藤きみのブログ) このページをアンテナに追加 RSSフィード

2014-05-12

[][][夫亡き後〕5月12日(入院給付金の日額) 12:23

 今朝預金残高の確認をしたら,○○銀行の口座に◎◎生命から70,305円の入金。

 亡夫の入院給付金の振込み。

 日額6000円と考えていたのだが,2000円の計算。

 契約では,いわゆる成人病による入院は6000円,その他は2000円となっていたはず。

 担当者が入院証明書だけで結構ですと言って,持って行った入院証明書の病名欄には,「低ナトリウム血症」としか記入されていなかったので,成人病による入院以外の原因による入院と認定されてしまったのであろう(担当者には,前に亡夫の診療の経過について詳しく説明して,担当者からも日額6000円と言われていたのだが)。

 取りあえず,診療の過程で,担当医から受け取っていた説明書と死亡診断書の写し(それには,11月4日の緊急入院の際の診断病名が,「肺炎,低ナトリウム血症,脱水症」で,心筋梗塞の病歴もあり,その方も心配などと記載され,その後間もなくの説明書には,低ナトリウムの状態は解消されたが,肺炎や心機能の障害があって,重篤な症状である旨説明され,更にその後高機能人工呼吸器の装着に先立って,受け取った説明書の病名欄には,「うっ血性心不全,呼吸不全,敗血症」と記載されていて,死亡診断書には,直接死因欄に「肺炎(発症から死亡までの期間 34日)」その原因欄には「脳梗塞」,傷病経過に影響を及ぼした傷病名の欄に「心筋梗塞」と記載)を添付して,再検討を求める旨記載した文書をFAX送信した後,診療費の明細書も追加資料としてFAX送信した。

 最近検討して分かったことなのだが,亡夫は,4月末に特養に入所した後,脱水症と診断されて7月半ばから8月にかけて17日間入院した(その際は入院給付金は20日以上の入院でないと支払われないという契約内容なので,請求しなかった)のだが,その後僅かな期間経過後に行われた次の11月4日からの入院の期間と合算しての入院給付金の請求が可能なよう。

 担当者に確認した上で,請求が可能なようであれば,入院証明書の交付を受けて,追加請求もすることにしたい。

 保険会社の担当者は,こちらが気が付かなければ,余計なことは言わず,黙っているようにと教育されているのであろうか。

(追記)

保険会社の担当者から電話。

「入院証明書に記載された病名だけで判断することになります。

 心臓疾患もあったというのであれば,入院証明書を一旦お返ししますから,病院でその病名も追加してもらってください。」

と言われたが,入院の契機となった傷病名として「低ナトリウム血症」と記載されたことは,決して誤りではなく,「うっ血性心不全」などという病名がカルテに記載されるようになったのは,入院から暫く経過してからのことであろう(私が受け取った説明書の中にそのような診断名が記載されていたのは,11月11日頃のこと)から,入院証明書の訂正に応じてもらえるかどうかは疑問ではないかと考えられ,先に担当者宛にFAX送信した説明書などの記載内容から亡夫が入院間もない頃から肺炎,心不全,不整脈の状態にあって,低ナトリウムの状態が解消された後の入院治療の対象は心疾患であったことは医師の説明及び診療明細書の記載内容から明らかではないかと言ってみたが,担当者の説明は,「入院証明書だけから判断することになっている」との一点張りであったので,「そういうことであれば,訴訟で」と言って,電話を切った。

 1回目の入院は,17日

 2回目の入院は,35日

 合計      52日

 1日2000円の計算だと104000円

 1日6000円の計算だと312000円

 差額は         208000円

 訴え提起となると,請求額は,312000円から本日振り込まれた70305円のうち元金分の7万円を差し引いた242000円

ということになり,簡裁事件

 他の共同相続人にも原告になってもらうのは大変なので,遺産分割協議書の作成が済んでからにした方がよさそう。

 私は,ずっと共同相続人てある亡夫の兄弟姉妹との間の遺産分割協議が成立してから入院給付金の請求手続をしたいと言っていたにもかかわらず,担当者から「早くお支払いしたいので」「少額の場合は,代表者選任届けに他の相続人の方々の署名押印は不要」などと言われて,本当にそれで払ってもらえるのだろうかと疑問に思っていたのだが,恐らく保険会社側は,提出された入院証明書に成人病に該当する病名の記載がなかったことから,これはしめたと考えて,急ぎ支払いを済ませてしまえば日額2000円の計算で済むという考えに基づいて,共同相続人の一覧表の提出も求めず,急ぎ本日私宛の送金を済ませてしまったのではないかと推測される(高齢の女性なので異議を述べたりはしないだろうと考えたのでしょう。)。

 そのとおりだとしたら,余りにも酷い話である。