中傷でも損害賠償…2chやTwitterへの安易な書き込みは要注意!
ネット脅迫でまた逮捕者
ネットの掲示板「2ちゃんねる」に弁護士の実名を挙げて殺害予告を書き込んだ男性が、脅迫容疑で逮捕された。この弁護士は、ネットで名誉毀損の書き込みをされた人から相談を受けて、書き込んだ人物を特定する活動をしている。
警視庁によればこの弁護士に対する中傷の書き込みは、「2ちゃんねる」の中だけでも少なくとも延べ95万件もあるという。逮捕された男性は、「みんなが書き込んでいるので警察に捕まるとは思わなかった」と供述しているそうであるが、この弁護士に対する脅迫では既に男子高校生3人が書類送検されている。
ネットで今回逮捕された男性は「この弁護士なら大丈夫だと思った」と言っているそうだが、ネットの書き込みで逮捕者が出るのは今に始まったことではない。しかし「数が多いから大丈夫」と考え、匿名であることに甘えている人がまだまだいるということだろう。
中傷でも損害賠償へ
先日は、やはり「2ちゃんねる」に慶応大元准教授を中傷する書き込みをして名誉を傷付けたとして、元准教授の教え子の男性に約180万円の支払いを命じる判決が、横浜地裁で言い渡されている。
元准教授はプロバイダーを相手取り、書き込みをした人物の情報を開示するよう求める訴訟を起こし、男性を特定したそうである。
また1月には、ツイッター社への情報開示命令が裁判所からなされ、ツイッター投稿者の特定にこぎつけられるようにもなっている。 匿名の包囲網は狭まるばかりだ。
サービスから情報流出する恐れも
このような発信者の特定以外にも、昨年8月には匿名だから安心して書き込んでいるその「2ちゃんねる」自体で、3万人以上の有料会員の個人情報が流出したことは記憶に新しい。
この事件は、匿名で悪口や秘密のことを書いていた人を震え上がらせた。ライトノベルの作家が「僕は2ch上において暴言や誹謗中傷を多数行っておりました」とする謝罪文を自分のホームページに掲載する羽目にもなっている。
匿名で好きなことを書けることはネットの利点でもあり、それでストレス解消をしている人も多いだろう。しかし、中傷すれば訴えられるかもしれないし、脅せば逮捕されるかもしれないということをあらためて肝に命じるべきである。
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- 出典元:ネット書き込み 相談弁護士脅迫容疑で逮捕 - NHKニュース(5/8)
- 出典元:慶大元准教授をネット中傷、教え子に賠償命令 - 読売新聞(5/1)
2014年05月12日 20:15
誹謗中傷や脅迫に対しては一度だけ、「削除してください、やめてください」と促したた後
改善がなかったら即時法的対応をとる方法にしているし他社もそういう対応とるところが多くなってきた
トラブルの原因は大抵「一方的な思い込みや誤解」からだ。
ひと昔前「ネチケット」という言葉があったが、現代においても双方冷静に話し合った上で危害を加えない、和解するというマナーを忘れてほしくないと常日頃思ふ。