こんにちは。
マミ眼科クリニック公式ブログのあいです。
「装着していると目が大きく見えて美人度がアップする。」
という理由でカラーコンタクトをしている若い女性は多いですね。
芸能人でも愛用者がたくさんいるようです。
しかしこのカラーコンタクト、「目の炎症を起こした」「視力が落ちた」などというトラブルが起こりやすいともいわれています。
それは一体なぜでしょうか。
カラーコンタクトを安全に使うための方法と共にご紹介しましょう。
2009年以前はカラーコンタクトは雑貨扱いだった。
今から5年以上前までは、カラーコンタクトは度が入っていないものが主流で、「医療器具」ではなく、「雑貨」扱いでした。
ですから、今よりも手軽に買うことができた分中国や東南アジアから粗悪品が入ってきてトラブルも多かったのです。
カラーコンタクトのトラブル急増の報告に、厚生労働省は2011年2月にカラーコンタクトを「高度管理医療機器」に認定しました。
これでカラーコンタクトは徹底した品質管理が義務付けられ、質の悪いカラーコンタクトは一掃されたはずでした。
しかし、カラーコンタクトのトラブルはそれ以降も減ることはありませんでした。
原因は2つ。
ひとつ目は、医療機器に認定される直前に質の悪いカラーコンタクトが駆け込みで医療機器の認可をうけて市場に出回ってしまったこと。
ふたつ目は、コンタクトを使う人の管理がいい加減だったり、使い方が間違っていたりしたこと。
2012年をピークにカラーコンタクトのトラブルは徐々に減り続けてはいますが、それでも毎年多くの人がカラーコンタクト使用による目のトラブルで眼科を訪れています。
カラーコンタクトを買う前に。
視力矯正のためのコンタクトとは異なり、カラーコンタクトを使う人の大半はおしゃれが目的です。
したがってコンタクトを使うのが全く初めての人でも、処方箋なしで手軽にネットで買うことができます。
その結果、コンタクトの正しい装着の仕方や手入れの方法を知らないままで、使い続けてトラブルに見舞われてしまいやすいのです。
コンタクトを始めて使う、という人は必ず眼科医の診察を受けて、自分の目がコンタクトを使用して大丈夫なのか診察してもらいましょう。
そして、可能ならば最初は通販ではなく、店頭でコンタクトを買ってください。
全国チェーンのコンタクトレンズ販売店ならば、カラーコンタクトも販売していますし、初めての人にはつけ方の指導をしてくれます。
インターネットを利用するより多少割高になるかもしれませんが、目の健康を守るために必要なことです。
カラーコンタクトを通販サイトで買う時や使う時の注意。
カラーコンタクトが医療機器に指定されて以来、極端な粗悪品はなくなりました。
しかし、インターネットでカラーコンタクトを通販している業者の中には、海外から個人輸入をしたコンタクトを安く販売している所もあります。
これは法律上は問題ありませんが、厚生労働省の許可を得ていないので、何かトラブルがあっても自己責任となります。
コンタクトを使い始めたばかり、という方は国の認定を受けた「医療機器承認番号」をしっかり記載してあるサイトを利用するとよいでしょう。
さらに、カラーコンタクトは一般のコンタクトに比べて「酸素透過性」が低いと言われています。
コンタクトは目に直接つけて使います。
そして、レンズが乗る「角膜」という組織は毛細血管がなく、空気中から酸素をもらって活動している細胞のあつまりなのです。
それを酸素の通りにくいもので塞いでしまえば、角膜は傷ついたり炎症を起こしやすくなります。
つまり、カラーコンタクトレンズはいくら性能が良いものでも、何時間もつけっぱなしにしてはいけないものなのです。
それをしっかり覚えておきましょう。
使い捨てコンタクトは期限を守って。
面倒な手入れがいらず、比較的安価な使い捨てのカラーコンタクトを使っている人は多いでしょう。
これらは使用期限を超えても何ら変わりがないように見えます。
でも、「もったいない」と使い続ければやはりトラブルの原因になります。
使い捨てのコンタクトは必ず期限を守りましょう。
また、面倒くさいからとはめたまま寝るのも絶対にいけません。
上記したように角膜が傷つく原因になります。
いかがでしたでしょうか。
カラーコンタクトを使いたいと思っている皆様のご参考になれば幸いです。