注文住宅のハイシマ工業 ブログ担当のエコラです。
暑い日に「ちりーん」と風鈴の音色が聞こえるとなんだか涼しくなったような気がしませんか?
風鈴は日本独自の納涼の道具です。
これから日、一日と暑くなる季節。
今年の夏は風鈴のある暮らしを楽しんでみませんか?
風鈴は元々占いの道具だった?
風鈴の原型は風鐸といい、中国が起こりと言われています。
中国では竹林に風鐸を吊るし、風の向きや音のなり方により吉凶を占いました。
つまり、風鐸は占いの道具だったのですね。
日本には仏教の伝来とともに風鐸も一緒に伝わりましたが、鎌倉時代までは家や寺の四隅や縁側に魔除けとして吊るされました。
風によって音がなることで、災いや病魔を払ってくれると考えられていたのですね。
お馴染みのガラス製の風鈴が作られ始めたのは江戸時代のこと。
しかしこの時代のガラスは大変高価で、風鈴一個あたりの値段は現在のお金に直すと200万円以上にもなりました。
庶民が気軽に風鈴を楽しめるようになったのは、ガラスが安価に使われるようになった江戸末期からです。
ガラスの風鈴は今でも「江戸風鈴」として職人技が受け継がれ、東京の隠れた名物になっています。
風鈴の音色は癒し効果がある?
風によってなる風鈴の音は小川のせせらぎや小鳥のさえずりと同じ高周波音を出し、脳内にβエンドルフィンやセレトニンなのホルモンを分泌させ、リラックス効果があるという報告があります。
また、梅干しを見ると唾液がわいてくるのと同じように、日本人は風鈴の音色=涼しいというイメージが刷り込まれています。
風鈴の音色を聞くと多くの人が「涼しい」と認識して脳が錯覚を起こし、実際に体感温度が下がるという調査結果もあります。
つまり、風鈴は自然を利用した癒しと納涼の最強アイテムなのですね。
お気に入りの風鈴を探そう。
今は色々な素材の風鈴を手軽に買うことができます。
オーソドックスなガラス製のもの
金属製のもの
さらに、変わり種として水晶や炭でできた風鈴もあります。
色々な音色を聞き比べてみて、自分のお気に入りの風鈴を見つけるのも楽しいですよ。
風鈴のつるし方と注意点
風鈴は軒先やベランダにつるすのが一般的ですが、マンションなどは風の通りをよく考えて吊るしましょう。
また、吊るす場所がない、という方は家の中に突っ張り棒などを利用して吊るす方法もあります。
扇風機の風が届くようにすれば、風流な音色が楽しめますよ。
風鈴の音は決して大きくありませんが、集合住宅や住宅密集地などでは夜間や風の強い日に吊るしっぱなしにしておくと近所迷惑になります。
少々面倒くさいですが、夜間や風の強い日は屋内に取り入れるように心がけてください。