水面下で練られる八百長芝居 公明党「裏切りのシナリオ」
2014年5月10日 掲載
「妥協案」は着々/(C)日刊ゲンダイ
頼みの綱は「平和と福祉」の公明党しかない状況だが、水面下では解釈改憲を容認する「裏切りのシナリオ」ができあがっているという。
公明党は安倍政権が目指す「集団的自衛権の行使容認」に反対する姿勢を崩していない。山口代表は、8日の党中央幹事会でも、現行の憲法解釈を尊重する立場を強調している。今のところブレてはいない。
「安倍首相は会期を延長してでも今国会中に解釈改憲を閣議決定すると思います。一方の公明党は絶対にノーで譲れない。支持母体の創価学会も幹部はそろってノーです。いつまでも自民党に付いていくだけの“下駄の雪”じゃダメだ、という過激な意見まで聞こえてくる。ただ、政権を離脱するという選択肢はありません。そのため、今はまず先送りに徹する考えです。時間をかけて合意できる形に持っていこうとしています」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)