親ロシア派「住民投票 90%近く賛成」5月12日 9時37分
ウクライナ東部で、親ロシア派が主導して行われた住民投票について、投票実施の責任者は、90%近くが独立も視野に入れた自治権の拡大に賛成したとしており、投票に反対してきた暫定政権や欧米諸国との対立が一段と先鋭化するのは避けられない見通しです。
ウクライナ東部のドネツクとルガンスクの2つの州では11日、政府庁舎などの占拠を続ける親ロシア派の主導で住民投票が行われました。
投票は、独立も視野に入れた自治権の拡大について賛否を問うもので、親ロシア派は投票率がドネツク州でおよそ75%、ルガンスク州で80%を超えたと発表しました。
また、ドネツク州の投票実施の責任者は11日、開票が始まって早々に行われた記者会見で、賛成が89.07%、反対が10.19%で、賛成が圧倒的多数を占めたと述べました。
この責任者は、「投票は公正に行われた」と主張していますが、こうした高い投票率や賛成票の割合を短い時間でどのように集計したのか明らかにしなかったのに加え、1人が何回も投票したり、あらかじめ賛成が記入されていた投票用紙が見つかったりする事例がインターネットなどで告発されています。
親ロシア派は、12日にも住民の承認を得たと勝利宣言をする構えですが、ウクライナの暫定政権や欧米諸国は、「住民投票は法的に何ら効力を持たない」として結果を認めておらず、欧米諸国との対立が一段と先鋭化するのは避けられない見通しです。
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